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2026
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関東大学対抗戦 立教大学戦/観戦記

曇り空の中、関東大学対抗戦(対抗戦)の2戦目となる立大戦が執り行われた。メンバーに1年生を多くそろえた布陣でどのような収穫を得られるのか。早大は開始直後からSO竹山史人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)とFB吉廻温真(スポ1=早稲田佐賀)の1年生コンビが躍動。2人の連携からキックパスを成功させ先制点を挙げる。その後も竹山がパスダミーや仕掛けを絶妙に使いこなしながらアタックを牽引。前半で5トライを奪い31-0と圧倒して折り返した。しかし後半に入るとそのテンポが途切れ、互いに得点できない時間が続く。早大は選手交代などを織り交ぜながら流れを変え、PR前田麟太朗(スポ3=神奈川・桐蔭学園)などの活躍もありスクラムを圧倒。それを起点にNO8城央祐(スポ3=神奈川・桐蔭学園)がトライを奪い、沈黙を破った。その後もセットプレーで優位に立ち、得点を積み重ねて対抗戦2連勝を飾った。

キックカウンターを仕掛けるSO竹山

早大ボールで始まった今試合。SO服部亮太(スポ3=佐賀工)に代わり、『赤黒』の10番を任された竹山のキックを吉廻が確保しマイボールにする。さらにその後の竹山のハイパントにも吉廻が反応してポゼッションを維持。前半6分にはその両者の連携の集大成としてキックパスを披露。ボールを受けた吉廻がハンドオフで相手を突き放し、先制のトライを奪った。
さらにリスタート後、キックを使わず左へボールを回し、大外のWTB西浦岳優(社3=東福岡)が抜け出す。西浦のキックから敵陣ラインアウトを得るも、ここは失敗して相手ボールに。しかし、CTB東佑太(スポ1=東海大大阪仰星)の好タックルでノックフォワードを誘発し、ボールを奪い返す。このスクラムから竹山がパスダミーでディフェンスを裂き、サポートに入った吉廻へ。さらに竹山のパスを受けたFL久我真之介(文構3=東京・早実)がラインブレイクしてSH大賀雅仁(スポ4=神奈川・桐蔭学園)へ繋ぐ。大賀がゴール手前までゲインし、ラックから城が素早く持ち出して追加点を挙げた。自陣でのピンチの場面では、大賀のタックルと久我のジャッカルでノットリリースザボールを誘発し、得点を許さない。
15分に竹山がカウンターからステップで仕掛けるもノックフォワードで途切れたが、直後の17分、敵陣ゴール前5メートルのラインアウトからモールを押し込み、FL牧錬太郎(スポ3=神奈川・桐蔭学園)がトライを奪取。21-0と点差を広げる。
続く20分にも同じく敵陣ゴール前のラインアウトからモールを形成。ここは相手に崩されたものの、東が巧みに相手の態勢をずらしてWTB鈴木寛大(スポ4=岡山・倉敷)へパスを繋ぎ、連続トライを挙げる。その後攻め込みながらもスコアできず、逆に立大にボールを保持される時間帯が続くが、ここも無失点で耐え凌ぐ。
迎えた32分、立大のダイレクトタッチで得たラインアウトから、CTB島⽥隼成(スポ3=福岡・修猷館)、竹山、吉廻、鈴木と繋いで大きく展開。すぐさま逆目へ振り、抜け出したPR新井瑛大(教4=大阪桐蔭)が一気に加速すると外からサポートに回っていた久我へパス。鮮やかにダメ押しのトライを奪い、早大が終始ゲームを支配し、31-0と大きくリードして前半を折り返した。

ライン際を駆け抜けるFB吉廻

後半開始後、早大は蹴られたボールを確保すると陣地回復のためキックを選択。しかしこれが直接タッチラインを割り、いきなりピンチを迎える。何とかこの危機を乗り切るもハンドのペナルティーを犯してしまい、ペナルティーキックで3点を奪われる。
取りかえしたい早大は何度か攻め込むもハンドリングエラーが続き、得点まで持っていくことができない。後半10分を過ぎたあたりから早大は選手を入れ替え、フィニッシャーが試合の流れを変えに投入される。12分には相手ボールラインアウトからオーバーした球を鈴木が拾い、右隅を駆け抜け、そこからBKラインに展開するもノックフォワードで好機を逃す。相手にボールが渡るが再度相手のミスでトライライン間近のところでマイボールスクラムを獲得。前田らの活躍もあり、相手スクラムを粉砕すると城が自ら持ち込み、長い沈黙を打ち破った。
22分には島田がタイミングをずらし、鈴木に供給。ゲインすると、ボールはLO⼩林光晴(⽂3=福岡)のもとに渡り、強靭なフィジカルで相手ディフェンスをもろともせず前進し、トライを奪った。
続く27分は相手陣地内でのラインアウトからCTB森田倫太朗(スポ4=兵庫・報徳)が抜け出し、素早いボール出しから島田が西浦に繋ぎ、50-3と突き放す。ここでこの日ゲームキャプテンを務めた大賀が下がり、SH宮下羚(⽂構3=東京・早実)が対抗戦デビューを果たした。
早大はさらにアタックのスピードを高め、32分に高野の素晴らしいタックルでトライライン5メートル手前でのラインアウトを獲得するとモールからHO田中健心(スポ3=神奈川・桐蔭学園)がグラウンディングに成功。ラストプレーでも相手のスクラムでの反則を起点にラインアウトから展開し、FL平野仁(スポ3=神奈川・法政二)が飛び込んでダメ押しのトライを奪った。後半の初めは苦しめられながらも交代選手らの献身的なプレーもあり、67-3というスコアで対抗戦2連勝を勝ち取った。

力強いキャリーをみせるPR前田

1年生を多く起用しながら新たな連携や強みを存分に発揮した早大。さらに途中交代で入ったフィニッシャーたちの働きも目立った。後半スクラムを優位に進め得点につながるきっかけを作った前田や、途中出場ながらFB髙野恵次郎(スポ1=福岡・小倉)も印象を残した。1年生の実力とフィニッシャーのインパクトという収穫を得た早大は、これを糧に激しさを増す対抗戦で頂点を取れるのか。稲穂の戦士たちの挑戦は続く。

記事:髙木颯人 写真:大林祐太、伊藤文音(早稲田スポーツ新聞会)