長い雨も終わり、雲の隙間から太陽の光が徐々に差すようになった。快晴の空のように各大学のラガーマンたちのプレーも一層輝く。関東大学対抗戦(対抗戦)で2戦とも完璧な試合内容を見せ、圧倒的な実力を誇った早大。今度は青学大を迎え討つ。試合が始まると6分に、ラインアウトモールでHO堂薗尚悟(スポ1=神奈川・桐蔭学園) が先制トライをマーク。さらに、素早いパス回しからWTB⻄浦岳優(社3=東福岡)も得点を追加した。その後、互いに何度もボールを失い試合が行き詰まるも、再びチャンスを迎えたのは早大。SH⼤賀雅仁(スポ4=神奈川・桐蔭学園)がラックサイドを突きグラウンディングに成功すると、続く33分にはFL久我真之介(⽂構3=東京・早実)のトライも飛び出す。さらに40分に西浦がインゴールに飛び込むと、スコアは35-0。SO⽵⼭史⼈(スポ1=神奈川・桐蔭学園)の活躍もあり、大きくリードして前半を終える。
後半では、4分にラインアウトモールで得点を奪う。ピンチが訪れても、ラインアウトスティールで脱出して反撃開始。すると、13分にPR新井瑛⼤(教4=⼤阪桐蔭)が豪快にトライラインを割った。続く22分にも、西浦のこの試合3本目のトライが生まれる。しかし、まだまだ止まらない早大の猛攻。池本も10分間でハットトリックを達成し、青学大を突き放す。最後はFL平野仁(スポ3=神奈川・法政⼆)がダメ押しとなるグラウンディング。78-0と有無を言わせない完封勝利で、対抗戦3連勝を手にした。

試合の幕が上がると、キックオフで竹山が蹴り上げたボールをマイボールにして早大が攻撃を開始。ノットリリースザボールの反則を与えるも、すぐさまスティールで取り返す。FB髙野恵次郎(スポ1=福岡・⼩倉)がジャージを掴まれながらも必死に足を運び前進。やがて、前半6分にラインアウトモールを真っ直ぐ押し切り、堂薗が先制得点に成功した。ここから流れを掴み、青学大のペナルティーから再び敵陣でラインアウトを獲得すると、素早いパス回しで大外に待つ西浦まで繋ぐ。そのまま相手を振り切り、トライラインを割った。
しかし、その後お互いの反則やミスが重なり、こう着状態が続く。早大のディフェンスラインを上げるスピードは相手を苦しめるほどに速かったのだが、それが裏目に出たのかオフサイドを犯してしまう場面もあった。それでも、青学大のアーリーエンゲージでチャンスを迎える。テンポのよいアタックでペナルティーを連続して奪うと、PR杉本安伊朗(スポ4=東京・國學院久我⼭)の力強いキャリーからゴールライン近くまで迫った。最後は大賀が冷静な判断でラックサイドを飛び出しグラウンディング。続く33分には、献身的にサポートに走っていた久我のトライも生まれた。勢いに乗る早大は、圧倒的な速度のカウンターで何度も攻め続ける。一方で、LO⼩林光晴(⽂3=福岡)のナイスタックルを始めとした青学大を押し下げるディフェンスも披露。攻守に渡って試合を支配した。
すると40分にCTB東佑太(スポ1=東海⼤⼤阪仰星)のオフロードに走り込んできた西浦が快速を飛ばしてインゴールに飛び込み、得点を追加。途中から出場したCTB森⽥倫太朗(スポ4=兵庫・報徳)も持ち前の瞬発力を活かしたランで、しっかりと見せ場を作る。その後、キック処理での失敗により前半終了間際で自陣に侵入を許すピンチが訪れるも、ラインアウトにプレッシャーをかけて相手のミスを誘う。ここぞという場面をしっかりと打開してみせた。また、ここまで竹山のコンバージョンキックはパーフェクトと絶好調をキープ。多くの得点に絡む大活躍を見せた。その結果、スコアは35-0と、早大優勢のまま試合を折り返す。

後半が始まると早速4分にラインアウトモールで突き進み、No.8城央祐(スポ3=神奈川・桐蔭学園)が確実なトライ。前半同様の安定感を見せた早大は、試合の主導権を決して渡さなかった。オフサイドなどのペナルティーを重ね自陣で苦しい時間が続いても、ラインアウトスティールを2連続で決めて危機を脱出。青学大のオーバーザトップからアタックが始まると、ゲームキャプテンのWTB池本晴⼈(社4=東京・早実)が外側のサイドを走って抜け出しチームを引っ張る。さらに途切れることなく、新井がラック近くに顔を出し力強いキャリーでトライラインを割った。続く22分にもキックゲームにより徐々にエリアで優位に立つと、西浦はこの試合3度目となるグラウンディングに成功。大量得点により、この時点で54-0と大きくリードを広げる。
しかし、早大は未だ止まることを知らない。復帰戦であるにも関わらず、またしても衝撃的な活躍で存在感を放った池本。HO⽥中健⼼(スポ3=神奈川・桐蔭学園)の見事なキックパスのキャッチから東を経由して1本目のトライを決めると、31分に細かくまわしていったパスを最後に受け取り2本目をマーク。 さらに34分にCTB島⽥隼成(スポ3=福岡・修猷館)のパワフルな突進からなんとかオフロードパスを受け取り、たったの10分間でハットトリックを達成。早大の得点源として、十分すぎるほどの役割を果たした。
そして、大賀に代わってグラウンドに立ったSH宮下羚(⽂構3=東京・早実)のロングゲインが起点となり、平野がダメ押しの得点を追加する。最終的なスコアは78-0と試合終了まで攻撃の手を緩めなかった早大。青学大を無失点に抑え、対抗戦で3連勝を飾った。

今節では西浦、池本の両WTBが持ち前の決定力を発揮しトライを量産。ディフェンスにおいても、完封勝利としっかり結果を残した。対抗戦はすでに3試合を終え、今季の早大の完成度は想像以上。どんな状況でも時間と空間を一方的に支配し、常にベストなパフォーマンスを維持している。弱点が見つからないような完全無欠のチームが出来上がりつつある。
しかし、順調に進んできたとはいえ、今後の道は険しくなるだろう。だからこそ、さらにプレーの質を高め、チーム一丸となって栄光へ向けて一直線に走っていく。決してゆずれない夢への確かな一歩を、再び刻んだのであった。
記事:池田健晟 写真:伊藤文音、髙木颯人(早稲田スポーツ新聞会)
