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2024

春季大会/帝京大学戦観戦記

春の大一番。早大は、関東大学春季大会第4節となる帝京大との一戦を迎えた。試合開始早々、敵陣でのチャンスをものにし、SO守屋大誠(政経2=東京・早実)が先制を挙げる。その後は帝京大に逆転を許すが、FWが我慢をしBKがボールを大きく動かすことで反撃を図る。チャンスの場面も見られたが、最終的には26-52で悔しい敗戦となった。

試合開始直後から、先制のチャンスを得た早大。前半5分、敵陣深くのラインアウトモールを起点にCTB吉村紘(スポ4=東福岡)から守屋へパスが渡り、そのまま守屋が大きく弧を描くように相手を抜き去って先制トライを挙げた。

その後は帝京大にペースを握られ、8分に連続攻撃で突破されトライを許し、18分にはドライビングモール、21分にはインターセプトからインゴールを明け渡してしまう。

しかし直後の23分、早大はフランカー小池航太郎(商3=東京・早実)のビッグゲインからFWとBKが一体となった速いテンポのアタックでボールを展開し、WTB西浦剛臣(法2= ニュージーランド・ハミルトン・ボーイズ・ハイスクール)が左隅を駆け抜け、トライ。

25分にはロック前田知暉(スポ4=東海大大阪仰星)が大きく抜けだし、フランカー村田陣悟(スポ3=京都成章)にラストパス。早大のトライかと思われたが、帝京大の粘りのディフェンスにより好機を逸してしまう。

しかし、27分に早大の素早い攻撃を吉村がインゴール右隅にフィニッシュ。吉村のコンバージョンも決まり、7点追加で19-24に。

追い上げムードの展開だったが、終了間際に帝京大にトライを奪われ、前半ラストプレーでのキックパスは惜しくもノックオンの判定となり、19-31で試合を折り返した。

今季初スタメンとなったフランカー小池

後半7分に相手にトライを許したが、すぐさま反撃に転じた早大。12分、中央付近で吉村からパスを受けたCTB野中健吾(スポ1=東海大大阪仰星)が相手の隙を突いて駆け抜け、プロップ川﨑太雅(スポ3=東福岡)へ。ゴール前でSH宮尾昌典(スポ2=京都成章)にオフロードがつながり、そのまま中央へグランディング。スコアを26-38とした。

その後は粘り強いディフェンスで反撃の機会をうかがうが、20分と42分にトライを許し26-52でノーサイドを迎えた。

インゴールへ駆けるWTB西浦

「チャレンジ」をテーマに臨んだ今試合。接点や相手のラインディフェンスにプレッシャーを受けた部分は課題だが、帝京大のモール攻撃を阻み、ピンチを耐えしのいだ場面では積み上げてきたトレーニングの成果を発揮した。「今回の敗戦を糧にできるかは自分たち次第。いいかたちで春を締めくくりたい」とNO8相良昌彦主将(社4=東京・早実)が意気込みを見せるように、浮き彫りとなった課題を洗い出し、最終節の日大戦へ。チーム一丸となって春シーズンを勝利で締めくくりたい。

文=谷口花 写真=湯口賢人