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Tough Choice

2022

春季大会/明治大学戦観戦記

新体制発足から3ヵ月。相良昌彦主将(社4=東京・早実)が率いる早大は、関東大学春季大会(春季大会)初戦となる早明戦を迎えた。

『荒ぶる』奪還を目指す早大にとって、この一戦は今シーズンの行方を占う重要な試金石となる。

前半、早大はCTB松下怜央(スポ4=神奈川・関東学院六浦)のトライで先制に成功するものの、その後は明大に2トライを許し追う展開に。

後半も立ち上がりに失点するが、WTB槇瑛人(スポ4=東京・国学院久我山)らの活躍で終盤、同点に追いつく。

粘りを見せた早大であったが、ラストプレーで明大にトライを奪われ敗戦。開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。

試合開始早々から非常に強度の高い戦いとなった。拮抗した展開が続く中、前半13分、早大は敵陣深い位置でのラインアウトモールで大きく前進。その後右に展開しながらフェーズを重ね、最後は隙を見抜いた松下がインゴールに飛び込んだ。

先制に成功した早大であったが、その後は明大に攻め込まれる時間が続く。26分、自陣深い位置でのラインアウトからモールで押し込まれ、トライを奪われる。さらに39分にも防御の隙を破られ得点を許し、リードを広げられる。

対する早大は、SH宮尾昌典(スポ2=京都成章)、SO伊藤大祐(スポ3=神奈川・桐蔭学園)を中心に素早いパス回しで攻撃を展開するが、追加点を挙げることはできず。5-14で前半を折り返した。

タックルで明大の攻撃を阻むNO8相良主将

追う展開となった後半立ち上がりの2分。ハーフウェーライン付近でボールを受けたWTB石田吉平(明大)に素早い連携から右サイドを切り裂かれ、いきなりトライを許してしまう。

反撃に転じたい早大は10分、中央右寄りのラックから宮尾のパスを受けた槇が相手を寄せ付けずにインゴールを駆け抜け、得点は7点差に。しかし、それ以降はミスが重なり、なかなか攻撃の流れをつかみきれない。

一方、明大の度重なる猛攻に対しては、相良主将を中心に粘り強い守備を見せ追加点を許さず、再び膠着状態が続く。

迎えた33分、防御で圧力をかけてくる明大に対し中央付近から槇が大きくゲイン。最後はSH細矢聖樹(スポ2=国学院栃木)のパスから相良主将が飛び込み、ついに同点に追いつく。

執念の追い上げを見せた早大であったが、44分、ラストプレーでインゴールをこじ開けられ、19-26で惜しくも敗戦。今年最初の早明戦は明大に軍配があがった。

インゴールに駆け込むWTB槇

「敗れはしたものの非常に収穫の多い試合だった」と就任2シーズン目を迎えた大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)が話すように、スクラムやブレイクダウンなど春から取り組んできたフィジカルトレーニングの成果が随所に見られる試合となった。特にスクラムについては「かなりいい出だしではないか」と大きな手応えを感じているようだ。

一方、「疲れてくるとダブルタックルをしても倒せないシーンが見られた」と、ディフェンス面での課題を口にした相良主将。また、ラインアウトでのミスも目立つなど、まだまだ完成されていない部分も散見される。

1週間後に控えるのは、昨年の春季大会で敗れている東海大との一戦。開幕戦で見えた課題をいかに修正し、次戦につなげてくるか。日本一奪還に向け、新たなスタートを切った早大ラグビー蹴球部の成長に期待したい。

文=安岡隼人 写真=谷口花(早稲田スポーツ新聞会)

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