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対九州代表 『豊田組』より感謝を込めて

2009/03/22


 第59回朝日招待ラグビーが、福岡・レベル5スタジアムで行われました。レベル5スタジアムは今シーズンの試合会場で1番の芝の美しさ、コンディショニングの良さでした。
 大学選手権優勝チームが招待されるこの試合は、一般的には『豊田組』の最後の試合となるですが、『豊田組』の最後の試合という位置づけではなく、『早田組』ファーストゲームという位置づけで臨んだ試合でした。
 試合は、前半4分、自陣からのカウンターからボールを左右に展開し、最後は前主将No.8豊田の突破からパスがつながり、CTB宮澤のトライで先制。このトライは中竹監督も今年一番のトライと絶賛のトライでした。
 続いて前半19分、この日のベスト・エクスプロージャー(今期のMan of The Match)を獲得したロック中田の突破(中竹監督が劇的に変わったとの評)を足がかりに、九州のラグビーファンにワセダラグビーの魅力をアピールするかのごとく、テンポを上げての素早いアタック。敵陣ペナルティーから積極的に速攻を仕掛けたWTB中濱が前進しラックを作ると、瞬く間に豊田がサイドを突破してトライ。
 その後も前半22分相手ノータッチキックのカウンターから早田、田邊、中濱、坂井とボールを繋ぎ、最後は坂井から中濱へのリターンパスでトライ。
 前半30分にはディフェンスから相手のミスを誘い、新旧主将のパス交換で豊田が独走。前半最後には、自陣ゴール前スクラムから豊田が持ち出し、ラックとなった後、逆サイドを山中がつき、山中からのロングパスを中濱が受けて、90m独走のトライ。
 前半は九州代表の大きなFWにスクラム、ラインアウトでプレッシャーを受けながらも33-7とリードして折り返しました。
 メンバーを入れ替えての後半、BKからコンバートしたばかりフランカー大島(後半のみの出場ながらボールを持てば必ずゲイン)の力強い突破で勢いをつけ、最後は、山中からのパスを後半から投入されたWTB田中が受けてトライ。
 しかし、後半は取って取られての様相となりました。
 11分九州代表にトライを取られた後、14分山中が高く蹴り上げたハイパントを宮澤(フランカー中村と共にDF時にタックルで大活躍)がノーバウンドでキャッチして、坂井へパス、そのまま坂井が走りきりトライ。
 またしても23分九州代表にトライを許した後の29分、ペナルティーから速攻を仕掛けて、大島が抜け出したところをロック土屋が抜群の嗅覚でサポートしてトライ。
 32分にも九州代表にトライを取られたあとの34分、山中からのキックパスをCTB村田が確保してトライ。
 終了間際に九州代表にトライを許すも55-38で九州代表に勝ち、『早田組』初戦を白星で飾ることができました。


<中竹監督>
「『早田組』の最初の試合を勝てて、いいスタートが切れました。今日出場した6名の4年生がいかに『早田組』をサポートするかということにも注目していたが、試合中はもちろん、ウォーミングアップからチームを引っ張ってくれて良かった。試合は、前半は内容的に良かったが、後半はいま一つだった。しかし、今日の試合をスタートとして来年も朝日招待に来たい。今日は『早田組』がいいスタートを切る試合という位置づけだったが、その意味ではいい試合をすることができた。4年生については、キャプテンだった最強のフォローワーの豊田を筆頭に、『早田組』をしっかりとフォローしてくれていた。いい役割を果たしてくれて感謝している。今日のファーストトライは『豊田組』のベストトライのひとつ。きっちり仕掛けて、前でコンタクトして、一人ひとりが勝負していた。シーズン始めとしてはベストだった。豊田もらしさが爆発した感じでした。前半の始めはその豊田の勢いに周りがついていけていなかったが、時間が経つにつれみんながついていけるようになった。後半に関してては、良くも悪くも現時点での力が出せたかなと思う。大島はFWの3列になったことでボールタッチが多くなり、コンタクトの強さという良さを出していたし、土屋は勝負所でトライを取るといった嗅覚を見せてくれたし、坂井の相手DFをぶっちぎる加速力も素晴らしかった。それらのいいプレーがでた反面、今できていないタックルの弱さなどが出たかなと思う。その中で、宮澤・中村の二人はタックルに関しては合格点をあげたい。現状では、宮澤・中村がタックルでは目立っているが、今後はタックルではこの2人のレベルをチームのスタンダードになるようにしたい。(中田のMan of The Matchの理由は?)今日の試合のスローガンは、今期のExplosionだったので、「爆発するように劇的に進化した人間」を選ぶという基準で中田にした。昨年度とは違い、積極的にボールをもらいにいき、タックルされても爆発するように暴れていた。そういう意味で劇的に進化した一人ではないかと思う。新チームがスターとしてしてからこれまでは、この時期にない位の激しい練習をやっている。今は焦らず基礎の基礎を鍛えて、大学選手権で爆発するベースを蓄えている段階。『豊田組』には、自分自身のラグビー人生の中で想像もつかなかったドラマチックな勝利をもたらしてくれたことに心から感謝している。今日試合に来たメンバーだけでなく、4年生全員に感謝している。『早田組』としては、来年もこの九州の地に、朝日招待に来られればと思います。


<主将・早田健二>
「前半はいい内容であったが、後半はいま一つの内容だった。しかし、いい課題が見つかったと捉えて、今後に活かしたい。特にDF、タックルスキルを磨きたい。前半はスピーディーな展開を目指していたなかで、実際にいくつかの局面でスピードに乗った攻撃ができた。最初の試合ということで、プレッシャーや緊張は試合前にはあったが、試合が始まるとそんなに気にならなかった。4年生にはとてもお世話になったので、今年『荒ぶる』を取ることがそのお礼になると思う。今日の試合でも試合中は引っ張っていってくれて、ありがたかったです。これからも何らかの形でサポートしてもらえれば嬉しいので、よろしくお願いします」


<副将・田邊秀樹>
「試合期じゃない中でモチベーション的に難しいかなと思ったが、『早田組』初めての試合としては良かった。全体として良い所もあったけどタックルをテーマとして掲げていたにも関わらず、点をたくさん取られたことは課題だと思う。今季から副将になったが、去年からBKを引っ張っていた自分のスタイルを変えずに、自分らしく強気でやりたい。副将として周りに強く指摘する分、自分がまず体を張って。早田も言っているようにベストゲームを続けないと大学選手権では勝てないと思うので、内容も大事だけれども、勝ちにこだわってやっていきたいと思います」


<FWリーダー・中村拓樹>

「今日は4年生が抜けた後、課題が見つかって良かった。具体的には、個のレベル、特にタックルを上げればチームのレベルも上がっていくと思う。FWリーダーとしては、豊田・小峰が前半は引っ張ってくれたが、後半そういったFWリーダーが交代していなくなるとしんどかった。しかし、リーダーとなった以上は、指示を出して、プレーで引っ張りたいと思う。今シーズンも、まずアカクロを着られように頑張る。そうすることがバックロウのレベルアップに繋がり、チーム力アップにも繋がると思っています」


<前主将・豊田将万>
「今日は約一ヶ月ぶりの試合ということもあり、コンディショニングが良くなかったが、気持ちだけは作ってきた。『早田組』の第一歩を勝ちで始められるように頑張った。前半どんどんボールをもらいにいったのは、試合に勢いをつけるのが自分の役割だと思ったから。チームが良い雰囲気で試合ができるようにと。キャプテンじゃない試合は一年ぶりだったが、キャプテンじゃなくても自分の役割は変わらないと思っている。後輩たちには、自分が何も言わなくても、今日の試合の出来で何をしないといけないか分かったと思う。細かいところまで追求していって欲しい。4年間、素晴らしい仲間とワセダでラグビーをすることができて幸せだった。最後も地元福岡でたくさん応援してもらって、ワセダでの4年間を終えることができて幸せだった。(来年はもちろん九州代表で?)来年は、早田ワセダと試合をするために、コカ・コーラでも九州代表に選ばれるように頑張ります」


<前副将・瀧澤直>
「前半は4年生が『豊田組』として豊田・小峰が目立っていた。後半メンバーが代わって試合が大味になってしまったのが残念だった。でも、トップリーグ相手に勝てたことは勝ちにこだわるワセダとしては良かった。また、次につながる課題も見つかってよかった。春はターゲット『豊田組』を目指してやりたい。春のうちに『豊田組』のレベルを超えないと荒ぶるは難しいと思う。5年目だから一歩引いた目線ではなく1人の4年生として荒ぶる、『豊田組』を超えるチームを目指します」



 今回の観戦記は、『豊田組』主務・森が担当しました。最後までご精読いただきありがとうございました。

 最後となりましたが、『豊田組』よりファンの皆様への想いをお伝えします。
 私たち『豊田組』は山あり谷ありのシーズンを過ごしました。春シーズンは慶応義塾大学、フランス学生選抜、対抗戦では帝京大学、明治大学に敗れファンの皆様には多くの心配をおかけしました。
 しかし、そんな時でも自分のことのように応援して下さるファンの皆様の応援がとても大きな力になりました。
 対抗戦で帝京大学に敗れた翌日のJr.選手権でここからスタートだよと声をかけて下さった方、負ければ終わりの関東学院との試合で、熊谷をワセダのホームグラウンドにしてくださった応援、公式戦だけでなくB、C、D、Eチームの練習試合に駆けつけての応援、テレビを通してのその熱い応援、それらファンの皆様の全ての応援が下馬評では不利と言われていた決勝戦で私たちに見えない力を与えてくれて『荒ぶる』を取らせてもらえたと思います。豊田組の『荒ぶる』はワセダラグビーを愛する人たちの荒ぶるだと思います。
 私たち『豊田組』はそれぞれが次のステージへ、それぞれの目標に向かって巣立っていきます。しかし、私たちを形作るものはワセダラグビーで過ごしたこの4年間だと思います。もし、秩父宮、国立、上井草、街で見かけましたら、一人のワセダラグビーファンの先輩として後輩ワセダラグビーファンの『豊田組』に声をかけていただければと思います。
 最高の1年間をありがとうございました。
 

『豊田組』よりファンの皆様へ 最高の感謝の気持ちをこめて

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