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対立正大 熊谷に思う

2010/06/13


 それはまるで護摩行でもしているかのようだった。80分で己のすべてが炙り出されるようだった。さすがは日本一暑い街・熊谷。立正大との戦いはあらゆる面で、アツかった。
 まず、暑さ。この日はただただ「灼熱」の一言。見ているだけで汗じんわり、プレーする側はグッタリ、ヘロヘロ。熊谷+人工芝の最強コラボレーションは、タフさを計るにはもってこいだった。そんな状況下でも、ガンガンボールを動かし、走り勝ちにいき…。結果、50点を挙げたものの、まだ自分で自分を振り回しているような状態だった。今シーズンワセダでの初ゲーム、ロシア帰り・山下昂大の声。「やっていて楽しいですよね。でも…、まだやろうとするラグビーに精度が突いていってない。詰めるところはたくさんあるなと」。
 次に、熱さ。この試合、見る者の度肝を抜いたのが、一回り大きくなって帰ってきたWTB中靍隆彰。前半28分、ハイパントを確保したところからパスを受けると、一瞬にしてトップギアへ。ディフェンス2人を抜き去り、タックラーを跳ね飛ばし、そのまま50mを爆走。その豪快な走りには、通りすがりの大学生でも一目で分かる凄みがあった。「昨年は自分どうこうというものはありませんでしたけど…、今年は積極的にボールをもらって、自分が活躍して、チームを勝たせるんだという気持ちでやっていきます!」(中靍)。このギラギラ感が組織をさらに強くする。その言葉、その走りからは、これまでにない「熱さ」が漲っていた。
 そして、最後は厚さ。U20日本代表組、さらにSH榎本光祐もケガから戻り、全体のボリュームは格段にアップ。皆試運転の段階も、そこに大きな可能性を感じた。これまでコツコツ作りあげてきた土台がより強固なものになった。熊谷に思う。とにかくこの日はアツかった―

<『Dynamic Challenge』!劇的な進化を誓うフランカー・山下昂大>
「久々にワセダで試合をして、やっぱり楽しいという思いもありますし、チームとして、まだまだうまくいっていないところもあるなと。暑さもあって、今日はしんどかったです。うまくいかない部分というのは、ゴール前までいってのミスであったり、簡単にトライを取られてしまうところであったり。それでも、ボールを動かしていくこと、早いテンポでラグビーをするというところはすごく明確だと感じました。楽しいですよね。僕はそういったラグビーをしたいと思っていますし、ボールタッチの回数も増えるでしょうし、何よりラグビーをする時間が増えるのはいいことですから。ただ、まだそのラグビーに精度がついていってないです。詰めていくところはまだまだたくさんあります。自身のプレーに関しては…、1本いいタックルがありました(有田風?)し、プレー回数も少なくはなかったですけど、まだ自分に勝ててないので、もっと動いて仕事をして、チームに貢献しなくてはいけません。今年は委員としての責任ももちろんありますけど、このままでは普通のプレーヤーで終わってしまうので、『Dynamic Challenge』かなと。新しい山下昂大を見てもらいたいと思っていますし、今年は挑戦します!みんな変わってきていると感じましたし、1年生も頼もしいですね」

<今シーズンは自分で勝つ! ギラギラ感を漂わせるWTB中靍隆彰>
「今日はロシアに行ったことでやっぱりあいつは変わったと感じてもらえるようなプレーをしようと思ってました。そういった面を見せられたかは…、よく分かりませんけど(笑)。U20では、食事が合わなかったり、環境が整っていないなか自分のパフォーマンスを出せたことは自信になりましたし、ハートの面でも、練習から常に厳しさを持っていくという意識を持てるようになりました。一生懸命になれたというか。プレーの面では、カウンターやスピードはそれなりに通用しても、力強さが自分にはまだまだ足りないと痛感しました。今日は久々にワセダでの試合でしたけど、ドンドン継続して、相手の隙を突いて、速攻も多くてしんどかったです(笑)。BKに関しては、何とも言えませんけど、藤近のタックルはすごいなと。アタックもいいですし、今日は両CTBに助けられたと思います。昨年は一生懸命やってはいましたけど、気持ちの面では自分どうこうというものはありませんでした。今年は積極的にボールをもらって、自分が活躍して、チームを勝たせるんだという気持ちでやっていきます」

<変わらなきゃ! ミスの多さに上級生は反省会>

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