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One Shot

2025
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トレーニングマッチ 成蹊大学戦/観戦記

菅平合宿の終盤、少しでも上のカテゴリーを目指す彼らにとって、最後のアピールの場でもある早大Eと成蹊大の一戦は、早大Eのキックオフで幕を開けた。
開始直後は思うように流れをつかみ切れずにいた早大Eだが、前半11分、相手ペナルティーからタップで再開したLO原田恒耀(スポ3=福岡・修猷館)がボールをねじ込み、先制点を獲得する。押し込まれる時間が続きながらも、少ないチャンスをものにした早大E。続く25分には、オフロードパスを受け取ったWTB國田泰裕(法1=東京・早大学院)が大きくゲイン。No.8山下広一朗(創理4=東京・早大学院)がディフェンスを引きずりながらトライし、12-0で前半を折り返す。
後半は前半と打って変わり、早大Eの猛攻が成蹊大を襲う。後半開始早々、10シェイプでラインブレイクすると、サポートに走っていた山下が後半目覚めの1トライを叩き込む。アタックの時間を多く確保した早大Eはそこから立て続けに5トライをあげ、一気に成蹊大を突き放す。後半25分に失点を許すも、そこからさらに2トライを追加した早大Eが自力の差を見せつけて62-7で勝利を収めた。

タックルに入るNo.8山下

早大Eのキックオフで試合が始まると、いきなり早大Eにチャンスが訪れる。成蹊大のキックをキャッチし、9シェイプの形を作った早大E。一つ外側にポジショニングしていたFL小林商太郎(教1=東京・早大学院)がパスを受け取るとディフェンスラインを破り、敵陣22メートルライン近くまでボールを運ぶ。しかし、味方のサポートが間に合わずにターンオーバー。チャンスを得点につなげることができない。

PR谷本幹太(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が単騎で相手FWを仰向けにし、ペナルティーを獲得。試合の流れを掴んだ早大Eは、前半11分にSH日向寺堪大(文構1=福島・磐城)からLO小松輝也(スポ3=大阪・常翔啓光学園)、谷本、SO古瀬莊(スポ1=静岡聖光学院)とつないでゲインすると成蹊大のオフフィートの反則を誘う。すぐさま原田がタップで再開すると、そのままボールをインゴールにねじ込み、先制点をあげる。

前半16分には國田がハイパントキックを競り勝ってキャッチすると、BKラインが巧みなハンドリングから素早いアタックを見せる。前半25分、早大Eはラインアウトからフェーズを重ねると、SH中川空河(人1=福岡・修猷館)の内側に走り込んでいた國田がラインブレイク。右サイドへ大きく展開すると、最後は待ち構えていた山下がディフェンスを引きずりながらグラウンディングし、追加点を獲得。
しかしその直後、成蹊大に一瞬の隙を突かれて50:22を許し、再び守備のターンとなってしまう。その後は粘り強いディフェンスで失点は許さないものの、自陣でのプレー時間が長く、なかなか攻めに転じることができなかった。それでも、数少ないチャンスを確実に得点につなげた早大Eがリードしたまま、12-0で前半戦を終了した。

ディフェンスに仕掛けるSO古瀬

前半から素早い修正を見せた早大Eは後半戦に怒涛の得点劇を見せる。成蹊大のキックオフをキャッチすると、10シェイプからHO小笠原正義(商2=東京・早実)がラインブレイク。サポートに走っていた山下へボールが渡るとトライエリアに飛び込み、後半目覚めの1トライを叩き込む。
3分にはFB肥後直希(スポ1=早稲田佐賀)の個人技からWTB馬場敦輝(スポ1=大阪桐蔭)がインゴールを駆け抜けると、休む間を与えずさらに2トライを追加。後半15分には自陣深くから中川のロングキックで一気に陣地を獲得すると、相手ラインアウトのミスを見逃さずにマイボールを獲得。バックドアで構えていたCTB齊藤慧士郎(社1=宮城・仙台第三)​​が抜け出し、最後はCTB佐藤世那(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が押し込んで50-0。15分間で6トライを追加し、リードを大きく広げて成蹊大を突き放す。

このまま無失点で終わりたかった早大Eだが、後半25分にスクラムでペナルティーを犯し、ゴール前まで迫られると、成蹊大のモールアタックを食い止めきれずに7点を奪われる。すぐさま反撃にでた早大Eは、後半に入りギアを上げたBKのアタックで右サイドに大きく展開。最後は佐藤世がインゴールに滑り込む。

続く33分、自陣10メートルライン付近でモールを組んだ成蹊大に対し、早大Eは修正したディフェンスで一歩も前進を許さない。スティールに成功したSH佐藤隼成(法2=東京・早大学院)がWTB後藤洸輝(スポ1=大分・玖珠美山)につなぎチャンスを演出するも、ボールが手につかずノックフォワード。それでも試合終盤、相手スクラムを押し切りペナルティーを獲得すると、クイックスタートでBKがアタックを仕掛ける。齊藤が力強くゲインを続け、最後はFB渡邉琉斗(法4=東京・本郷)に託し、ダメ押しのトライを決めた。ノーサイドの笛とともに、62-7と快勝をおさめた。

味方に指示を出すWTB後藤

前半戦はミスや精度の部分で苦しい時間帯が続いた一方、トライチャンスではチーム一丸となって攻めに転じる統一された意識も見られた。敵陣でのプレー時間が多くなった後半に50点もの大量得点を獲得できたことは今後の選手たちにとって大きな自信となるだろう。

対外試合初出場の選手やルーキーたちが多く出場した今試合。夏合宿の集大成として何を感じ、これからどのように成長していくのか。

未来の『赤黒』の戦士たちの今後の成長に注目だ。

記事:堀内遥寿(早稲田スポーツ新聞会) 写真:早大ラグビー蹴球部提供