昨年、関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)で16年ぶりの優勝を果たした早大B。今年、初戦で迎え撃つのは、春にダブルスコアで敗戦を喫した東海大Bだ。先制を許したものの、積極的なアタックで東海大Bのペナルティーを誘い、得点の機会を確実にものにした早大B。後半は、東海大Bのフィジカルや高速ラグビーに苦戦し、自陣を抜け出せない時間が続いたが、粘り強いディフェンスと着実な得点獲得で流れを渡さなかった。最後まで攻守で奮闘した早大Bが、最終スコア38-12で初戦を白星で飾った。

試合開始早々から東海大Bの倒れ込みによって早大Bがアタックの機会を得る。7分にはスクラムから東海大Bに展開を許すが、早大Bが粘り強く守りきった。
9分にはゴールライン際でラインアウトモールを組まれるも、早大Bが懸命に押し返す。それでも最後は押し込まれ、東海大Bに先制トライを許した。0-7とされる。
追いかける展開となった早大Bは、12分にSH川端隆馬(スポ2=大阪桐蔭)からPR平山風希(スポ2=大分東明)へボールをつなぐ。平山が力強いボールキャリーで相手をかわし、自陣から一気に敵陣へ前進。ボールを奪われるも、東海大Bのノックフォワードによって再び早大Bのスクラムとなった。その後、敵陣でCTB森田倫太朗(スポ4=兵庫・報徳)がゲインすると、東海大Bのハイタックルを誘い、アタックの好機を得る。17分、早大Bはスクラムからプレッシャーをかけ、東海大Bのペナルティーを誘発。何度かディフェンスに当たりながら前進すると、川端からCTB東佑太(スポ1=東海大大阪仰星)へとボールを回し、東がそのままゴールラインへ駆け込んだ。SO竹山史人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)のコンバージョンも成功し、7-7で試合を振り出しに戻した。
勢いに乗りたい早大Bだったが、19分には再び自陣深くまで攻め込まれる。それでもNO8狭間大介(スポ4=福岡)の鋭いタックルなど、粘り強いディフェンスで東海大Bの攻撃を食い止める。20分に自陣ゴールライン際で東海大Bボールのスクラムに。東海大Bのフィジカルに押し込まれる苦しい場面となったが、相手のミスを誘ってピンチを脱した。24分には自陣からPR前田麟太朗(スポ3=神奈川・桐蔭学園)が抜け出し、敵陣へと前進。26分には敵陣ゴールライン際でラインアウトモールを形成し、追加点を狙うも、ライン外へ押し出され、得点にはつながらない。
それでも攻撃の手を緩めない早大B。33分、敵陣でのラインアウトから左へ展開すると、竹山がボールを持って自らスペースを見つけ、一気に前進する。川端から竹山、森田、そして東と次々にボールをつなぎ、東海大Bのディフェンスラインを崩していく。ラックからこぼれたボールを川端が拾い、そのままゴールラインへ駆け込んだ。14-7で逆転に成功。
前半終了間際には、東海大Bボールからマイボールを奪うと、竹山が敵陣へキックを蹴り込む。これを敵陣で森田がダイレクトキャッチし、そのまま前進。外にいたFB髙野恵次郎(スポ1=福岡・小倉)へとつなぐと、髙野がそのままインゴールへ。前半終了間際に貴重な追加点を奪い、スコアを21-7とした早大Bが、リードを広げて前半を折り返した。

後半も開始直後から東海大Bの猛攻を受ける展開となった。長時間にわたって自陣深くに押し込まれ、ゴールライン際での攻防が続く。8分にはゴール下で東海大Bのアタックが続くも、早大Bが粘り強くプレッシャーをかけ、相手のノックオンを誘い、失点の危機をしのいだ。チーム一体となったディフェンスが光る場面となった。その後もゴール前まで攻め込まれる時間が続くが、HO堂薗尚悟(スポ1=神奈川・桐蔭学園)やFL龍康之助(文構3=東京・早大学院)らが身体を張ったディフェンスを披露。東海大Bのフィジカルに対抗し、懸命に攻撃を食い止めた。
しかし26分にはトライを許し、21-12と点差を縮められる。その後は両チームの攻撃が膠着し、なかなかスコアが動かない時間が続く。
それでも30分、早大Bがようやく敵陣で攻撃の糸口をつかむ。ラインアウトからモールを形成すると、LO駒井良(スポ2=東海大大阪仰星)が力強い押し込みを見せ、攻め込んだ。すると32分、東海大BがつなぐパスをSO寺田結(スポ3=広島・尾道)がインターセプト。敵陣へと一気に走り込み、髙野へスムーズにボールをつなぐ。早大Bは左へ展開し、最後はFB田中大斗(教3=東京・早実)がゴールライン左隅へグラウディング。寺田のコンバージョンも成功し、28-12。
苦しい時間を耐え抜いた早大Bが、待望の追加点を挙げた。37分には再び敵陣ゴールライン際でラインアウトモールを形成。東海大Bを押し込むと、狭間がそのままゴールラインを越え、ペナルティトライを獲得した。スコアを35-12とし、勝利を大きく引き寄せる。そして試合終了間際、東海大Bがペナルティーを犯すと、早大Bはペナルティーゴールを選択。キッカーの寺田が落ち着いてボールを沈め、3点を追加し、ノーサイドを迎え、早大Bが38-12で勝利。春に敗れた東海大Bを相手に、リベンジを果たしてジュニア選手権初戦を白星で飾った。

夏合宿を終え、部としても秋シーズン初の公式戦となった今試合。「上手くいかない時間帯が多く、その時間帯に我慢できたところは収穫だが、攻め込まれる時間が長かったのは自分たちのミスからなのでそこは課題」とゲームキャプテンを務めた森田が語るように、後半は特に自陣において東海大Bのブレイクダウンからの展開の速さや、コンタクトにおける強さに苦しめられた。
しかし、そんな中でもFW陣の粘り強いディフェンスはもちろんのこと、BK陣も東海大Bのミスに素早く反応し、マイボールとした際には積極的な攻撃を仕掛け、得点を重ねていけたことは今試合の勝因だろう。次戦は、BKの注目選手が多く集まる筑波大B戦。相手に攻撃の機会を与えないためにも、早大Bがボールを保持する時間をより長くしていくことが重要な鍵となる。
この一勝をさらなる成長への糧とし、ジュニア選手権連覇、そして関東大学対抗戦へと士気を挙げられるよう、突き進んでいく早大Bの今後に期待したい。
記事:吉田さとみ 写真:飯塚咲、吉田明日香(早稲田スポーツ新聞会)
