涼しい風が吹き、秋の訪れを感じさせる早大・上井草グラウンド。早大Cは東海大Cとの一戦に臨んだ。前半、早大Cは粘り強い防御で流れをつかむと、先制に成功。直後に逆転を許すも、相手の隙を突いてトライを返し、10-7で折り返した。後半も得点を挙げてリードを広げるが、東海大Cの怒涛の反撃に遭い、スクラムを押し込まれるなどして15-17と再逆転される。しかし終盤、中央を破って抜け出し再逆転。最後は左から右へと鮮やかにパスを繋ぎ、大外の選手が自慢の快速で相手を振り切ってダメ押しトライを決め、勝負を決した。

SO中川空河(⼈2=福岡・修猷館)のキックオフで幕を開けた一戦。
序盤、CTB藤井雄⼠(社3=北海道・札幌⼭の⼿)が鋭い出足のタックルで東海大Cの攻撃の勢いを真っ向から撃ち落とす。自陣深くへの侵入を許す苦しい時間が続いたものの、早大Cは鉄壁の防御を崩さぬ粘り強いディフェンスで得点を与えない。
耐える展開の中、再び魅せたのは藤井だった。相手の猛攻を押し返す圧倒的な力強いキャリーを解き放ち、この一発を境に試合の主導権は一気に早大Cへと引き寄せられた。20分、キックカウンターから中川がビッグゲイン。SH宮下羚(⽂構3=東京・早実)へと繋ぎ、最後はLO駒井良(スポ2=東海⼤⼤阪仰星)が力強く相手を引きずりながらトライラインを叩き割った。キックは惜しくも外れ、5-0。早大Cは先制に成功。
しかし直後の26分、東海大Cに強力なモールを押し込まれ、5-7と一時は逆転を許してしまう。それでも早大Cの勢いは衰えない。
わずか5分後の31分、宮下が相手の隙を逃さず素早く抜け出して鮮やかなトライ。10-7とすぐさま取り返し、再逆転に成功。このまま試合を折り返した。

迎えた後半戦。後半開始直後、BKからFWへとコンバートしたFL⼭⼝滉太郎(教2=東京・早実)がチームにエナジーをもたらす。出足の鋭いタックル、高いワークレートから早大Cに勢いをもたらした。
8分、藤井の鋭いロングパスを受けたFB⼩野晏瑚(スポ2=徳島・城東)がゴールラインを駆け抜けてトライ。15-7とリードを広げる。
しかし、ここから東海大Cの怒涛の反撃が始まる。20分にゴール左隅へ飛び込まれて15-12と詰め寄られると、27分には自陣トライラインを背にしたスクラムを大きく押し込まれて被トライ。15-17とリードを許してしまった。
しかし、勝利を諦めない早大Cに女神が微笑む。37分、SO古瀬莊(スポ2=静岡聖光学院)が相手の隙を突いて大きくゲイン。パスを受けたSH平塚英⼀朗(法4=東京・早実)が鋭いステップでディフェンスをかわし、そのままインゴールへ飛び込んだ。古瀬の冷静なコンバージョンゴールも決まり22-17。
勢いづく早大Cは続く39分、古瀬からボールを受けた藤井のロングパスを起点に、小野、WTB佐藤光希(スポ1=早稲⽥佐賀)へと鮮やかに展開。最後は大外でボールを受けた佐藤が自慢の快速で相手を振り切ってトライを奪い、27-17でノーサイドの笛が鳴り響いた。

攻守において体を張り続け、圧倒的な存在感でチームの勝利に貢献した藤井。最上級生かつゲームキャプテンとして、苦しい時間帯であっても常に声を掛け続け、最後までチームを力強く鼓舞し続けたWTB池本晴⼈(社4=東京・早実)。そして、FWへ転向し、これまでの華やかなプレースタイルから一転、泥臭く激しいディフェンスで体を張りチームの勢いを支えた山口。彼らのようにチームの勝利のために体を張り続けた熱いプレーが、この劇的な逆転勝利を引き寄せる大きな原動力となった。
これから勝負の秋シーズンへ。『赤黒』を身にまとい、『荒ぶる』を歌うまで彼らは歩みを止めない。
記事:大林祐太 写真:堀内遥寿、吉田明日香(早稲田スポーツ新聞会)
