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2024

新潟食農大戦/観戦記

高原らしい心地のよい風が吹く菅平で、早大Dは新潟食農大と対戦した。試合開始から継続的なアタックでフェーズを重ね、着実に相手ゴールへと前進する。相手ディフェンスの隙をBK陣が突き得点に結びつけると、今度はFWがセットプレーからトライを生んだ。早大Dは終始試合の主導権を握り、92-0と相手に得点を与えることなく、完封勝利を飾った。

積極的なボールキャリーで勝利に貢献したNO8折戸

前半からBKのアタック、FWのセットプレーともに新潟食農大を圧倒した。開始早々、敵陣22メートル内で相手スクラムのペナルティーから、マイボールスクラムを獲得する。

これを起点として、WTB溝井颯太朗(スポ2=北海道・函館ラサール)が相手を引きずりながら前進。そのサポートに入ったSH井上泰志(スポ2=福岡・東筑)が先制トライを挙げた。

17分には、ペナルティーからピンチを生むが、幸運にも相手のペナルティーキックがノータッチに。チャンスを見逃さず、早大Dは一気にカウンター攻撃に転じた。

SO黒川和音(人1=茨城・茗溪学園)がディフェンスのギャップを抜け、そこから細かくオフロードパスをつなぎ、FB米重颯己(スポ4=北海道・函館ラサール)がトライ。

この後もNO8折戸健介(法2=東京・早実)らFW陣が激しくラインブレイクしチャンスを作ると、BK陣がテンポの速い展開ラグビーで相手を翻弄した。セットプレーでも押し勝ち、38-0で前半を終えた。

相手のディフェンスを切り裂きゲインするCTB下原

後半に入っても、早大 Dの勢いは止まらない。後半5分、敵陣ゴールライン手前でのマイボールラインアウトからモールで徐々に敵陣深くへ。

ここからCTB下原一輝(文構4=東京・早大学院)が相手守備を抜けてゲインし、最後はNO8勝矢紘史(スポ1=長崎北陽台)がインゴールへ飛び込んだ。

19分には、相手キックオフからFB高柳壮史(創理1=東京・早大学院)がディフェンスを次々にかわし、約70メートルを駆け抜ける独走トライを見せる。

その後もFWとBKが見事な連携をみせ、後半だけで8トライを挙げた。終始攻撃の手を緩めることなく、92-0で圧勝を遂げた。

今日の試合では、早大らしいフェーズを重ねたアタックを継続しトライにつなげることができた。だが敵陣深くでのペナルティーなど、自身のミスで好機を逃す場面が多く見られたことは課題として挙げられる。 「規律の部分は意識で改善できる」と折戸が振り返るように、次の試合では「練習してきたことを丁寧に」(井上)、そして規律への意識を高く持って、自分たちの力を発揮したいところだ。少しでもアピールできるように、残り一試合を全力で戦い抜きたい。

文=山田彩愛 写真=谷口花(早稲田スポーツ新聞会)