早稲田大学ラグビー蹴球部WASEDA UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB OFFICIAL WEBSITE

Beat Up

2024

対釜石シーウェイブスRFC戦・観戦記

対釜石シーウェイブスRFC戦・観戦記


遠征最終戦となったこの日、関東社会人リーグの釜石シーウェイブスRFC(前新日鉄釜石)との招待試合が岩手県・盛岡南公園球技場で行われた。釜石シーウェイブスRFCの新たなスタートということで地元の関心も高く、スタンドは満員。ワセダの選手達にも多くの声援が飛んだ。<HP委員疋>


激しい雨が降る最悪のコンディションで行われたこの試合。早大は開始からFWを中心とする相手の攻撃を防ぐことができず、4分にいきなりトライを奪われてしまう。しかし続くキックオフからすぐさま反撃。相手陣で得たペナルティーから素早く仕掛け大きく展開、最後はCTB川崎亨(4年)が抜け出してあっさり同点に追いついた。振り回して相手のギャップをつくワセダらしいトライ。このトライで激しい点の取り合いになるかと思われたが、この後は完全な相手ペース。執拗なまでのFW攻撃に後手を踏み、次々にトライを奪われてしまった。アタックに転じても激しい雨が影響してか、上手くボールをつなぐことができず、完全に空回り。試合時間のほとんどがディフェンスという展開になってしまい、最終的には7-76と完膚なきまでに叩きのめされてしまった。フランカー羽生憲久(3年)らを中心に時折見せたビッグヒットが数少ない明るい材料と言えるだろう。

<古島が途中出場。1年生のAチーム試合デビュー第1号!>
「思い切りタックルして来い」と清宮監督に送り出され、1年生のフランカー古島直が後半25分過ぎにピッチへ。自身初のAチームでの試合出場となった。また1年生がAチームの試合に出るのも今シーズン初めての事。古島は栄えある1年生の試合デビュー第1号となった。「時間も短かったし、何もできませんでした」とこの日のプレーには納得していなかったが、「この先やっていく上での自信にはなった」とも。ひとまず手応えはつかんだようだ。 この古島、赤黒ジャージーに袖を通すのも当然初めて?と思いきや、早大学院高出身で既に3年間着用済みでもう慣れっこ。とはいえ「高校のとは全然違いました」とその重みを肌で感じたのか、感慨深げだった。「これからは常に赤黒を着れるように、タフなプレーでがんばりたい」と決意を新たにした古島。若い力がワセダに新たな風を吹き込みそうだ。

<清宮監督試合後のコメント>
「学生の強いところは今日の釜石と同じような攻め方をしてくると思う。今日はディフェンスがんばっていたと思う。止めるところまではいったけど、奪い返すところまではいかなかった。アタックは何もしてない。ミスも多く何もできなかった。今日はタックルしていただけ。(遠征を振り返って)成長はしていると思う。いいトライの取り方できたし、プレーのイメージができてきた。(6月30日の関東学院大戦について)特に何も。今やっていることをやるだけ」

<左京泰明主将のコメント>
「ディフェンスで1人で1人を止めることができなかった。個々のパワーで負けた。力強いことは分かっていたけれどもカバーしきれず、受けてしまった。アタックもミスが多かった。プレッシャーに負けてしまった。(遠征での収穫)試合毎にしっかり反省できたのは良かった。少しづつ良くなってきているとは思う。ハンドリングミスは継続して直していかなければいけないところ。若い選手も多いので4年がしっかりと役割を果たしていかなければ。(関東学院大戦に向けて)春にやってきたことを出すだけです」

<SH田原耕太郎のコメント>
「アタックでミスが多くテンポが悪かった。全体的に受けに回ってしまった。ディフェンスで力を使い果たしてしまった感じです」

<WTBで途中出場の加藤かい>
「社会人と試合をするのは初めてだったけど、学生とは違って接点のところが強かった。今日は何もできませんでした」

<プロップとして途中出場の椛沢保男>
「今日はマイボールのスクラムでもやられてしまった。ディフェンスに関してはミーティングで意識したのでタックルはできたと思う。体を生かしたパワー、特にスクラムで勝負していきたいが、まだまだ。レギュラーになるにはもっとアピールしていかなくては。スクラムもどんどん組んで強くしていきたい」