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2024

TRINITY COLLEGE OF DUBLIN戦観戦記

対ダブリン大戦・観戦記


 遠征初戦の相手は世界最古のラグビークラブであるダブリン大(1854年創立、だだし活動を一度も中止したことのないという注釈つき)。つい先日、ブルー7人を含むオックスフォード大に勝利した強豪と嵐のような天候のなか対戦した。
 連日の雨によりグラウンド状態も最悪。日本ではあり得ないような環境での試合は、厳しい戦いになることが予想された。
 先制トライこそ許したものの、試合は終始ワセダペース。24分にFB山崎弘樹(現トヨタ自動車)のトライで追いつくと、そこから立て続けに3トライ。執拗なまでの相手のサイドアタックもSH辻高志(現NEC)らのタックルでことごとく止め、19-5とリードして前半を折り返した。
 後半に入ると雨が強くなりグラウンドコンディションは更に悪化。「風下の後半は前がほとんど見えなかった」(SO大田尾竜彦、2年)と言うように、ワセダの展開ラグビーがなりを潜める。風を利用したキックで陣地を取られてはマイボールのラインアウトをことごとく喪失。ワセダの負けパターンであるこの悪い流れを断ち切ることができず、成すすべもなく得点を許してしまった。数少ないチャンスもミスで生かすことができず、終わってみれば19-27。展開力、スピード、スキル。どれをとってもワセダが上回っていただけに、「天候に負けた」(清宮監督)試合だったと言えよう。