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Beat Up

2024

全慶大戦観戦記

 IRE&ENG遠征直後の昨年とは異なり、今シーズンはぶっつけ本番とも言うべき即席チーム。現役、OBが力を合わせ、ライバル・慶大に立ち向かった。
 コンビネーションへの不安はどこへやら、全早大は開始から即席チームとは思えない息のあったアタックを披露。4分にペナルティーからの素早い仕掛けで先制すると、7分にはゴール前ラインアウトからのサインプレーで華麗にトライ。遠征帰りの全慶大に強烈な先制パンチをお見舞いし、試合を有利に進めた。
 そしてこの日一番の見せ場は、小泉和也(H8卒、神戸製鋼所)、羽生憲久(4年)、川上力也(3年)、新旧ハードタックラーの熱すぎる競演。「タイガージャージを見るとタックルせずにはいられない」とばかりに次々と相手に突き刺さった。特に久々のオール戦出場となった小泉のそれは、羽生、川上のさらに上をいくド迫力。ここ一番では見事なターンオーバーを見せるなど、現役に十分過ぎる手本を示した。
 練習不足からか足が止まり、一時は3点差に詰め寄られたものの、ワセダらしく後半開始からの3連続トライで熱戦にケリ。最後は3年目の飛躍を期すロック小島浩之が見事な走りでトドメを刺し(このトライは清宮監督以下、首脳陣も絶賛!)、48-28で勝利を収めた。「今日は赤黒を着られて光栄でした」(佐藤喬輔主将)。赤黒ジャージーはこれからも輝き続ける…。<HP委員 疋田拡>

<全早大監督・伊藤隆(リコー)>
「先週の全慶大の試合を見て、かなり仕上がっていると感じたので、今日は気合を入れて戦った。練習は2回、合わせて1時間半くらいしかできなかったが、喬輔を中心によくまとまってくれた。できれば清宮監督の作り上げた現役と同じスタイルで戦いたかったが、基本に戻り、ディフェンスをしっかりして、パスミスを減らそうというプランで戦った。それができればいい試合ができると思っていた。選手達にはこの赤黒ジャージーの意味を知れと言って、気持ちをひとつにした。無敗のジャージーなんだぞと。来週は今日のメンバーをベースにして、ヤマハの堀川(SO/FB)と高森(4年、ロック)を加えて戦う」

<キャプテンを務めた左京組NO8佐藤喬輔>
「今日はみんなが自分たちで考えてやってくれた。前半の終わりに足が止まったところもあったけれど、ハーフタイムに悪いところを修正できたのはよかった。相手のシャローディフェンスでSOに掛かる負担が大きかったので、FWがサイドを突いたり、FBをうまく使ったり、立ち位置を深くするようにした。それとキックで敵陣に行くことを確認した。今日は現役のみんなと一緒にプレーできてうれしかったし、昨年より成長していた。失礼な言い方になってしまうけれど、1年間一緒にやっていた小島君があんなプレーをするとは思わなかった(笑)。タックルにも行っていたし。今年出ていなかったのに、あんなプレーできるなんてすごいと思った。チーム作りが徹底されているのだと改めて感じた。みんな基礎ができている。昨年とベースが同じで、遠征に行ったメンバーも多かったから、今日は違和感なくできた」