早稲田大学ラグビー蹴球部WASEDA UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB OFFICIAL WEBSITE

Beat Up

2024

対東北学院大戦 シーズンはまだまだ終わらない


 ジュニアチームにもっとゲームを―。この日は大詰めを迎えた対抗戦、Jr選手権の合間を縫い、C、D連合軍が聖地・上井草グラウンドを独占。12月に関東第5代表決定戦を控える東北学院大(遠く仙台より日帰りでお越し頂いたその情熱に感激!)と対戦した。
 試合は山岡コーチの檄に応えるように、開始から意図通りのロケットスタート。ブレイクダウンの支配から素早くワイドにボールを散らす。チームのレベル無関係。如何にもワセダらしい『継続』アタックで、おもしろいように前へ出続けた。
 この日の必勝パターンは、G1の季節に躍動する、『馬』ことFB中崎宏のスーパーキックで前進し、『部長』こと伊藤勇介の安定したスローイングでボールを確保、そしてBKがインゴールへ。怒涛のモールあり、CTB成田伸明の巧みな突破あり、FB中崎の華麗なラストパスあり。これにフランカー宮田昇の『入魂』タックルオンパレードが加わり、前半を38-0と大きくリードして折り返した。
 しかし、後半に入るとC、D双方に当てはまる、シーズン通しての課題がまたしても表面化。「後半の失点が多い」―。ミスから得点の伸びが止まったばかりでなく、完封目前の後半38分には、根負けからインゴールを明け渡し、先日山岡コーチが全試合のデータを集計して示した課題は、この日も消え失せることはなかった。「後半ミスが出てしまったし、最後にはトライを取られてしまった。あれだけみんなで失くそうとやってきたのに、まだ解消されていないんだなって…」(ゲームキャプテン・今田圭太)。しかし、試合こそが自らの至らなさを認識する最高の練習。発展途上のジュニアチームは、この日も貴重な経験を手に入れた。
 達成間近の完封を逃したことで、山岡コーチ、そして選手たちは不満気な表情を浮かべたものの、今シーズン最多の総勢34名が、選手権出場を目指すチームに触れられたことが、この日最大の収穫。日々是前進。山岡コーチ率いるジュニアチームのシーズンは、まだまだ終わらない…<早大ラグビー蹴球部広報 疋田拡>


<田臥効果抜群? キャプテンとしてチームを引っ張ったロック今田圭太>
「今日は前半いい部分がたくさん出ていて、いいゲームができていたと思う。ただ、課題であった後半でミスが出てしまい、最後にはトライを取られてしまった。あれだけみんなでなくそうとやってきたのに、まだ解消されていないんだなと。それがすごく悔しい。全体としてもブレイクダウン、特にボールキャリアのところが甘いし、精度も全然低い。先日1日だけシニア(A、Bチーム)で練習したけれど、意識がジュニアとは全く違う。ジュニアは下級生が多いというのもあるかもしれないけれど、自分たち4年生がもっともっとその部分で引っ張らないといけないんだと改めて感じた。自分が今からレギュラーになれる可能性は限りなくゼロに近いけれど、試合に出たい、もっとうまくなりたいという気持ちを失くしてしまったら、4年生として後輩に伝えるべきことも伝えられなくなってしまう。自分だって赤黒を着て試合に出たくてワセダに来たわけだし、最後まで諦めずに勝負していきたいです。(神奈川大道中時代はバスケ部であの田臥勇太の2つ後輩!)中学時代は田臥さんと一緒に練習してました。当時からめちゃくちゃうまくて、どこからどのタイミングでパスしてるのか分からないくらいでした。田臥さんの代が全中ベスト4で、自分の代がベスト8(全中ベスト8チームのエース今田以外にも、中学時代福岡県ベスト5に選ばれた南薗など、ラグビー部にはバスケ自慢も多数在籍…)。田臥さんの短パンを借りて試合に出たことがあるのが、僕の自慢です(笑)。開幕戦はもちろんビデオに撮りました。めちゃくちゃ嬉しかったですし、さすがに興奮しましたね(笑)」


 Jr選手権準決勝対明大戦は、12月11日(土)、上井草グラウンドでの開催が決定致しました(当日は現在のところこの1試合のみ)。ともに優勝を賭けた2週連続の『早明戦』。対抗戦4連覇&Jr選手権3連覇を達成すべく、熱い戦いをお見せしますので、是非会場に足をお運びください。