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2024
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対明大 130人の力がひとつに ワセダ史上初対抗戦4年連続全勝優勝!


 「早明戦はワセダにとって1番大切な試合だ。自身のプライド、ワセダのプライドを思い切りぶつけてこい。そして奥さんにいいゲームを見せてあげよう」(清宮監督)。聖地・東伏見、上井草で培われてきた、何物にも変え難きワセダのプライド。そして奥さんへの熱き想い…。『最強伝説』への挑戦、数多の希望を乗せ突き進む、ドリームメーカー・『諸岡組』が、この日も最高の舞台で躍動した。
 試合前日の決意表明。主将・諸岡省吾は全部員を前にして、涙ながらに訴えかけた。「明日の試合前円陣を組んだときに、みんなで奥さんに対して黙祷を捧げよう」。そこに込められた3つの想い。奥さんへの哀悼の意を捧げる、冷静にゲームに臨む、みんなでひとつになって『ULTIMATE CRUSH』―。「早慶戦で浮かれてる奴なんていないよな。相手はメイジだぞ。明日は130人全員の力で勝ちにいこう」(主将・諸岡省吾)。
 気温25℃。記録にも記憶にも残るであろう『熱の早明戦』。強烈な風を物ともせず、誇り高き赤黒『宇宙戦艦』FWが、キックオフからいきなりその力を見せ付ける。久我山トリオの強烈プッシュ、最強コンビの怒涛の突進、そして鉄板第3列の猛烈な仕事量。これぞ清宮克幸仕込み。「アタックでもディフェンスでも同じレベルでプレーできるのがワセダFW1番の強みですから…」。平然と言ってのける『超人』桑江崇行が、颯爽とインゴールを駆け抜けたその瞬間(前半15分のトライは秀逸の一言!)、80回を数える『早明戦』の歴史が塗り替えられた。
 『重戦車』へ力の差をまざまざと見せ付けた桑江×2、そして31分のSH後藤翔太の技ありトライで21-7と大きくリード。しかし、されど『早明戦』。ここからいつの時代も変わらない、『男』と『男』、『赤黒』と『紫紺』の壮絶なバトルが始まった(メイジの素早く、鋭く、強いディフェンスには最後までタジタジ…)。前半終了間際、『重戦車』によるゴール前でのスクラム選択。いつも見てきたあの光景―。「メイジがメイジらしいラグビーをしてきてくれて嬉しかった。これが自分の見てきた早明戦だって…」(主将・諸岡省吾)。間合いを取り、円陣を組む『拘り』の8人。言わずとも気持ちはひとつだった。「やられるな。絶対に押し返すぞ」。清宮ワセダの屋台骨・誰よりも真っ向勝負を望んできた伊藤雄大が渾身の右アップ。ブラインドに待ち構えたWTB首藤甲子郎が柔道仕込みの強烈なタックルを決め、FWが密集へと殺到。プライド、意地、ここ1番の集中力。『諸岡組』のすべてが結集した至福の時だった。
 後半、NO8佐々木隆道の抜群の嗅覚、SH後藤翔太のしなやかな仕掛け(後藤翔太だからこそ成せる業!)で勝負を決めた後も、再び、いや三度『紫紺』のプライドと対峙。「あそこでトライを取られずに、凌ぐことができたのは今日1番の要因。きつかったけど、やってくることは分かっていたし、リムーブの意識で相手を上回ることができた…」(佐々木)。執拗な逆目へのアタックを、『赤黒パトリオットミサイル』がことごとく迎撃。『重戦車』のすべてを真正面から受け止め、ここでも『ワセダのプライド』を高らかに顕示した。奥さんに捧げる、これが『諸岡組』の『ULTIMATE CRUSH』―。
 「4年生の顔を見たらやっぱり嬉しかったですよ。寄せ書きでもみんなの気持ちが伝わってきたし、あれで体を張ることができた…」(主将・諸岡省吾)。試合後、次々と広がっていく4年生の笑顔の輪。共に改革の道を歩んできた『清宮チルドレン』たちが、もっとも大切な戦いで見せた最高の結束。ワセダ史上初4年連続対抗戦全勝優勝の記録と共に、忘れることのできない鮮やかな記憶が130人の胸に刻まれた。
 「今日のこの大舞台での経験が、チームを一段上へ引き上げることは間違いない」(清宮監督)。「とにかくあと1ヶ月、1日1日を大切にして、悔いの残らないように過ごしていきたい。目標はあくまでも日本一」(主将・諸岡省吾)。次なるステージへ準備は万端。ドリームメーカー・『諸岡組』の快進撃も、いよいよクライマックスに突入する…

<就任以来対抗戦負けなし FWの結束を称える清宮監督>
「ワセダはFWに拘りがあって、メイジもFWに拘りを持っていた。今日はそこの意地のぶつかり合い。『早明戦』らしい、いい試合だったと思う。ゴール前ペナルティーからスクラムを選択したのは、もう意地だけ。あそこはファーストだったし、拘った。メイジもゴール前でスクラム選択して、真っ向勝負してきた。今日は奥さんの一周忌後最初の試合ということで、諸岡からグラウンドで黙祷を捧げようとみんなに提案があった。これからどんなに時間が経っても、奥さんの命日後に来る最初の試合は早明戦なる。自分としてはこれからも諸岡が作ったこのスタイルを続けていって欲しいと考えている。今日はBKは余りいいデキではなかった。メイジの出足が早く、間合いがなかったのがひとつ。あとはこのスタジアムにあの観衆で、どうしても勇んでしまうのだと思う。タメを作ることができていなくて、タイトだった両CTBのプレッシャーに当たってしまった。試合を作るなかで、FWを起点にせざるを得ないのは悩ましいところ。チーム内のバランスからすると、どうしてもFWで起点を作ってからになってしまう。ただ、この独特の雰囲気のある伝統の一戦。メイジのプレッシャーもきついし、いつの時代もBKが自由に走り回れた早明戦はない。最初のトライはSHのあのパスも、もちろんよくなかったけれど、14番のプレーにも問題があった。ゴール前5メートルではないのだから、内へしっかり堪えてボールを生かさなければいけなかった。とは言え、メイジのBKは総じて足が速いなと感じた。後半セットから取られたものは、オブストラクションだったかもしれないけれど、その後にあっさりいかれすぎ。インサイドCTBはダミーにいくべきではなかったし、アウトサイドもツメなくてはいけなかった。その点ではワセダのミス。早明戦最多得点とのことだけど、センタースクラムから取ったものくらいで、楽して取れたという感覚はまったくない。今年の目標はとにかく日本一だけ。そこに向けて全員の力で進んでいきたい。振り返ったときにこうしておけばよかったとか、そういったことがない状態で、学生に1月9日を迎えさせてあげたい。今日はとにかくFWのがんばりに尽きる。この大舞台を経験したことで、チーム力が上がることは間違いない」


<奥さんへの黙祷でチームをひとつにした主将・諸岡省吾>
「今日はいいゲームだった。やっぱり早明戦ですよ。楽しみ半分、辛さ半分(笑)。今日はメイジがメイジらしいラグビーをしてきてくれて、すごく嬉しかった。これが自分が小さいときに見て、憧れた早明戦だって。今日はとにかくFWの意地。FWでプレッシャーを掛けて、相手に何もさせないと話してきたようにできたと思う。みんなメイジの当たりをしっかりと跳ね返していた。自身のセービングミスからトライを取られてしまって、自分としては満足しきれない部分もありますけど、伊藤はスクラムですごくがんばっていたし、満足しているんじゃないですかね。前半の最後にゴール前でスクラム選択されたときは、相当キレてましたけど(笑)。あそこは気持ちをひとつにして、まとまりで凌ぐことができた。伊藤がアップして甲子郎がタックルする。組む前に8人で集まって、絶対に押し返すんだという意思統一ができた。後半連続トライは取られてたけれど、それでチームが焦ったとかいうことはなかった。途中でもつれるのは当たり前。早明戦はそんなに簡単じゃないって言い続けてきて、みんなもそれを分かってくれていた。粘ってターンオーバー、栄次のキックで敵陣に入ってトライ。あそこはいい流れで取れたと思う。最後に突き放すことができたのは満足。スクラムは駆け引きがなく、ガッツリ組んでくれて、やりやすかったと言うか、力と力で組んでるぞという感じがした。たしかに相手は重かったけれど、ワセダの方が8人のまとまりがあったから、押すことができた。組んだ後のまとまり、後ろ5人がしっかりと押してくれて、いいスクラムが組めた。今日はFWで取られたトライもなくて、ワセダとしての意地を見せることができたと思う。その意味で『ULTIMATE CRUSH』することができたかなと。メイジも色々な攻めをしてきたけれど、最後はFWで拘ってきたから守りやすかったし、モールでもひとりひとりが激しく入って負けていなかった。早慶、早明戦でいい試合をしたことで、みんな自信になったと思う。とにかくあと1ヶ月しかないので、1日1日を大切にして悔いの残らないように過ごしていきたい。目標はあくまでも日本一。これからはどこが相手でも自分たちのラグビーをするだけです。試合後、4年生の顔を見たらやっぱり嬉しかったですよ。寄せ書きでもみんなの気持ちが伝わってきたし、あれを見て体を張れました。過信することなく、これからもベクトルを上に向けて、1戦1戦力を上げていきたいです」


<『重戦車』FWに格の違いを見せつけた『超人』桑江崇行>
「今日はFWで相手を上回ったという感触ありますね。やっぱり4年目の早明戦でしたし、同期のみんなの後押しもすごく感じました。初めはみんなも硬かったから、試合経験の1番ある自分が引っ張ろうと思っていた。ワセダのFWはアタックでもディフェンスでも同じレベルでプレーできるのが1番の強み。アタックだけできるでも、ディフェンスだけできるでもなく、みんな両方できる。今日も総合的に相手を上回ることができた。FWとしては満足できる試合だったと思う。メイジもひとりひとりがすごく必死にきているのが分かったけれど、ワセダは激しさで上回ることができた。ただ、前半の最後から後半にかけて攻め込まれてしまったのはこのチームの若い部分。昔のワセダではあんなことはなかった。自分も前半張り切りすぎて後半は足が止まってしまった。毎試合途中で抜けるようなところがあるのを、しっかりと締めていかないとダメだと感じるし、選手権に向けてはチームとしてまだまだです。こんなところで満足していたらワセダではないですから。今日は試合前に僕が2トライ、翔太が1トライと話していたら、本当にそのとおりになった。2本目は完全に翔太のおかげ。100%のタイミング、翔太以外ではトライにならなかった。メモリアルの試合でいいトライができてよかったです」


<早明戦の幸せを噛み締める副将・後藤翔太>
「まずは伝統の試合に出られたことを光栄に思う。今日は集中力があっていい試合だった。瞬間的なところで、トライを取られたところがあったけれど、高い集中力でできた。相手は接点のところで強さがあったけれど、早明戦ではあのくらいは当然。風の影響でキックが多かったけれど、トライを取るところでは、いいタイミングのアタックができていたと思う。昨年の早明戦では相手に吹き飛ばされたので、今日はそれだけは絶対なしだと思っていた。最初のトライは僕の不用意なパスから取られてしまって、すごく反省している。試合中もうわぁ、これクビかなって。それからはもう、あのミスを取り返すことだけを考えて必死でした。スクラムからの仕掛けも、捌きも、ディフェンスも、あれを取り返すために必死で。全体としてはいい試合だったけれど、BKのディフェンスは少し修正が必要かなと感じた。歓声が大きくて、なかなか声が聞こえず、とまどった部分もあったけれど、少し淡白だった。BKはもっとがんばらなくてはいけない。ただ、前半の最後、後半に入って攻められている場面でもトライを取られる気はまったくしなかった。みんな気持ちが入っていたし、がんばりどころで、がんばれた。今日はとても楽しかったです」


<『重戦車』とのガチンコ勝負を満喫したプロップ伊藤雄大>
「今日は相手のFWと久々にガチンコ勝負することができて楽しかった。相手の本気も今までの相手より感じることができた。その上で勝つことができたのは嬉しく思う。今日のスクラムは80点。完璧にはコントロールできず、諸岡も色々と大変だったと思う。前半の最後、ゴール前でスクラム選択されたときは本気でイラついた。あそこは僕が押して甲子郎がタックル。作戦どおり。ワセダのプライドを見せてやりましたよ。諸岡、青木もいて、3人でやってきたから全然辛くはなかった。今日は相手が拘ってきたFWのところを、よく押し返せていたと思う。人生最後の早明戦は楽しかったです。試合後にはたくさんの声援を頂き、本当にありがとうございます。でもまだまだだぞって(笑)。本当の戦いはここからです」


<抜群の嗅覚 啓光魂を見せ付けたNO8佐々木隆道>
「今日は楽しかった。FWは相当きつかったけれど、僕も今年だいぶ体重が重くなりましたし、大丈夫でした。今日は相手の拘りをすごく感じたけれど、自分たちも拘る部分を持っていて、そこで勝つことができた。ワセダが1番上回ることができたのは、起き上がってくるリムーブの意識。メイジがやってくることは分かっていたし、僕の周辺を抜かれるイメージはまったくなかった。前半終わりから後半にかけてはめちゃくちゃきつかった。あそこでトライを取られずに、凌ぐことができたのは今日1番の要因。チームの成長としては全然まだまだ。前半の最初を見ていると、どこかで自分たちは大丈夫だろうというのがあって、それがあのファーストタックルに出たんだと思う。あそこの気の緩みが今のワセダの最大の弱み。アタックに関しては攻めるところをきちんと攻められてよかったと思う。早明戦は特別な試合だと昨日の時点から感じていた。昨日は眠れなかったし、3年目で初めて緊張した。最後に寺山さんが出てきたときはメチャクチャ嬉しかった。出てきた瞬間一緒にやったろーと。啓光魂ですよ。寺山さんもアップのときはテンパっていたし、青木とやる方がいつもと一緒で安心できるところはあるけれど、フィールドに入ってくる寺山さんの目を見て、これは大丈夫だって。青木とやるときと同じ信頼感でプレーすることができた。これから選手権に入っていくけれど、まだ上を見るのではなくて、目の前の敵に対して完璧な試合を重ねることで、ワセダというチームを完成させていきたい。関東、同志社がどうかではなしに、ワセダとしていかにベストな試合を積み重ねることができるか。そこに突き詰めていきたいです」

<『男』寺山ついに早明戦の舞台へ 啓光魂国立の舞台で炸裂!>