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2024

対明大B戦(Jr選手権) クリスマス頂上決戦へ


 赤黒戦士も舌を巻くBチーム進化の跡―。『闘魂』『反骨心』、そして『ガッツ』。130人ひとつに戦う『諸岡ワセダ』が、宿敵相手にそのチーム力の差をまざまざと見せ付けた。
 Bチーム豹変のキッカケは、トップチームよろしく『早慶戦』『早明戦』の2大ビッグゲーム。「2週間ずっとA相手に激しくやってきましたから…」(フランカー・東条雄介)。『大一番』を控えるAチームのスパーリングパートナーとして、今のままでは役不足。Aチームへ最大限の抵抗を。そう全員が意識を変えた瞬間、上井草の光景が一変した。
 フロントの聖地・国立(人工芝のスクラム練習場をフロント陣は『国立』と呼んでいます)では、前田航平、寺山卓志、市村茂展の第一列が、宿敵粉砕を誓うAチームを終始圧倒。慶明攻略に重きを置いたアタック&ディフェンスでも、それまでとは見違えるような『激しさ』で、度々インゴールを守り抜いた。「Bチームは確実に強くなっている」(主将・諸岡省吾)。「練習から雰囲気が全然変わって、すごいよくなった」(主務・小島浩之)。直接体をぶつけ合う者はもちろん、外から見ている者にさえ、伝わる明らかな豹変ぶり。ガリバーに対する最大限の抵抗、立ち向かう固い意志が、トップチームはもちろん、Bチームの強さをも引き上げた。
 『最強』チームを相手にしている自分たちが負けるわけがない―。そんな自信からか、この日はファーストフェイズでの苦戦がウソのように、キックオフから宿敵を『ULTIMATE CRUSH』。 『男』・友重に『闘魂』を注入された第一列(先日トップリーグの合間を縫い、熱血指導)が、まとまりで再三相手を押し込めば、「早慶戦は自分だけ出られなかった。もうあんな情けない思いはしたくない」と言う、後藤彰友が強烈な『反骨心』でフィールドを躍動(スピード溢れる桑江ばりのアタックはオーラ抜群!)。練習からチームを鼓舞してきた『ガッツ』・東条のスーパーアタックルがこれに加わり、激しく、熱く、『重戦車』粉砕に成功した。
 「個人個人としては色々あるけれど、チームとしてはいいゲームだった」(清宮監督)。まだまだ100%とはいかないものの、日頃は手厳しい指揮官も納得の仕上がりで、至上命題・Jr選手権3連覇まであとひとつ。「とにかく『今を生きる』です…」(フッカー・寺山卓志)。12月23日、クリスマス頂上決戦、VS関東学院大―。最高のライバル相手に、最高の戦いを。世の中に夢と希望を与える『諸岡組』は、必ずや皆さんの期待に応えます!<早大ラグビー蹴球部広報 疋田拡>


<最前線で体を張り続けたフッカー寺山卓志>
「今日はここという肝心なところでミスがでてしまったり、押しているのにマイボールスクラムがいまいちコントロールしきれなかったり、ムラをなくなさいといけないなという感じ。点差は離れたけれど、ワセダがそこまでいいデキだったという感触は余りない。あとブレイクダウンではスイープに入った後、もっとステイしないといけなかった。矢富のところにプレッシャーが掛かってしまっていた。関東もそこで戦ってくるチームなので、その点は修正しなくてはいけない。その他にもノックオンなどミスの後の反応もまだまだ。今日はよかったかもしれないけど、これが関東相手だったらやられているだろうなというところがたくさんあった。今日も三原が落ち込んでいるときに、4年生がもっと声を掛けてあげなくてはいけなかったし、もっと全体を見れるようにならないといけないなと。早明戦はとにかく楽しかった。グラウンドに入る時のみんなの歓声がすごく嬉しかった。プレーとしてはとにかくセットとディフェンスだけやろうと。ラインアウトも桑江が優しかった(笑)。本当に楽しかったという、その一言。シーズンも残り少ないけれど、1日1日を大切に、常に練習を必死にやって、そのままのテンションで試合に臨めれば、いい結果がついてくると思う。『今を生きる』です。次の関東との決勝は全員の力を合わせて、結束で勝ちにいきます」


<ハードタックルを連発 激しく熱く勝利を呼び込んだフランカー東条雄介>
「今日はいい感じで動けていて、いいタックルができたと思う。しっかりとヒットして相手を向こうに倒すことができた。最近はAとの練習から狙いを定めて、絶対に逃さないという気持ちでやっている、その成果が出たのかなと。早慶戦、早明戦と2週間Aチーム相手にディフェンスばかりやったことで、チームとしての力も上がったと思う。みんな同じようなディフェンスができるようになった。接点のところはそれほどよくはなかった。スイープに入る奴が少なくて、矢富にプレッシャーが掛かってしまっていた。もっと守ってやらなくてはいけなかったし、そこの意識をもっとひとりひとりが高めなくてはいけないとダメだなと。今はAチームのリザーブにも入れずに、昨年と同じような状況だけど、自分のスキルは確実に上がっているし、いいプレーを続けていけば必ずチャンスがあると思っている。まずは23日の関東との決勝でいいプレーをして、昨年のように上に上がりたい。目指すのはあくまでも上のチームですから。チームとしてのタックルスキルはまだまだ低いので、もっと全員でタックルにガツガツ入れれば、必ずいい試合ができると思う」


<途中出場で初の兄弟対決を満喫したSH茂木隼人>
「今日は20分しか出ていないから、自分のプレーについてはそんなに評価できないけれど、チームとしてはいい試合ができたと思う。とにかく彰友。あのチェンジアングルと突破はすごかった。弟と試合で対決するのは初めてでしたけど、楽しかったです。ダイスケ見たって(笑)。今日はお兄さんの優しさで(笑)。もっと一緒にやりたいです。周りが色々と言ってくれてやりやすいし、シニアは練習から雰囲気が全然違う。矢富の自分からの仕掛け、三井の捌きのようにこれといった長所がなくて、今の自分は中途半端な状態。これからは長所を作って、そこを伸ばさなければいけないなと。矢富、三井、伊勢。同じ学年の奴は意識しますし、負けたくないです。(早慶戦前に田原耕太郎から熱血指導)耕太郎さんは、来て頂く度に新たな発見があって、いつも自分を原点に帰らせてくれる偉大な先輩。自分もSOが1番やりやすいパスを、耕太郎さんのように淡々と捌けるようになっていきたい。11月、12月と気がついたことがたくさんあるので、そこをしっかりと取り組んでいきたいです」