『早慶戦』。この伝統の一戦にあこがれて、ワセダを志した者も少なくない。
『早慶戦』の前日、試合前練習のあとに「寄せ書き」が行われる。「寄せ書き」は試合メンバーは心構えや意気込み、観客席で応援する部員は試合メンバーに託す想いなどを書くものである。みんなの想いが詰まったこの「寄せ書き」は、試合当日にはロッカールームに貼られ、選手達はそれを読んで、各々の想いを胸にグランドに駆け出していく。
ここに、ひとつ、試合に出られない4年生の「寄せ書き」がある。このような言葉に選手たちは、どれだけ勇気付けられることだろうか。
「松井は早慶戦前日にタックル練習をやっていた。それを見て、俺は松井に頭が上がらない思いだった。俺が試合でしたタックルは松井のタックルだ」(勝田)。
11月23日、「ワセダは全部員で勝つ」の言葉は実現された。僕たち下級生は、こういう「4年の想い」から、ワセダが培ってきた大切なものを引き継いでいかなくてはいけない。
そして12月4日は『早明戦』。観客席にあるワセダ部員席の近くの方は、火傷にご注意ください。『早明戦』をアツい戦いにするのは、144名の部員とファンの皆様です。国立で会いましょう!