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2024
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対九州代表 やっぱり『佐々木組』は『佐々木組』―


 「 『佐々木組』は、やっぱり『佐々木組』でしたね… 」(佐々木隆道)。聖地・東伏見に集ったあの日から丸4年。決勝史上最多得点差での連覇、打倒・トップリーグまでも成し遂げたドリームチームは、良くも悪くも、最後の最後まで「らしさ」全開だった。
 前田のスクラム&近場の強さ(すっかりジャパンとしてのオーラが…)も、青木のフィールドプレーの激しさも、市村のスクラムへの拘りも、内橋のいやらしさも、松本の暴れっぷり(暴れすぎ?)も、高橋の溢れる男気も、勝田の戦術眼も、池上の真っ直ぐさも、久木元、三角、小吹、夢の3バカ揃い踏み(清宮監督公認・『佐々木組』の誇る最強トリオです)も、ラインアウトに並んだときに感じる異様な小ささも、すべてがザッツ・『佐々木組』。この日はイマイチ(ダメダメ?)だった青木のスローイングを見ては、そういえば昔はうまくなかったと思い出し(超努力です)、ここぞで連発した池上のノックオンを見ては、決勝ではなく、入部したての頃を思い出す(こちらも超努力です)…。シーズン中とは程遠いコンディション、さらには両WTB早々の負傷もあって、厳しい戦いを強いられたものの、勝ちにいく意志だけは失わず、トップリーガー相手に最後まで喰らいついた。
 ハイライトはラスト10分(17-33)に見せた怒涛のラッシュ。32分、脳震盪から復活出場(この日はケガによる入れ替えは自由)のWTB小吹が軽快かつキレキレにライン際を突破すると、湧き出るサポートで初赤黒・矢野友也がベンチも総立ちの追撃トライ。その4分後にも、それまで苦しんでいたのがウソかのような超集中『継続』(九州代表は前後半合わせ20を超える反則…)から、最後は『九州の至宝』・三角公志が豪快にインゴールを陥れ、会場はシーズン中と何ら変わらぬ、あの熱気に包まれた。
 最後は力及ばず、そこから逆に突き放されてしまったものの、「トップリーグの選手を揃えた九州代表相手に最後まで勝ち負けを意識する試合ができ、ワセダとしてやってきた結果を出せた」(清宮監督)と、すべてが『佐々木組』らしさ満天のラストゲーム。「今日何の準備もしないで普通に勝ってしまっていたら、自分たちには何も残らなかった。『佐々木組』にはこれでよかったんです…」(勝田譲)。本気で頂点を目指し、本気でぶつかり合い、本物の努力で『史上最強』にまで登りつめた05-06ワセダ・『佐々木組』。不器用でも、芯は太く。ラストマッチには敗れても、その輝きはいつまでも色褪せない―


<正真正銘ラスト采配 敗戦も『佐々木組』らしさを満喫した清宮『監督』>
「今日は『佐々木組』にとって最後の試合だったし、私にとってもワセダの監督として臨む最後の試合。昨日から盛り上がっていました(笑)。今日はワセダの名に、赤黒ジャージーに恥じない戦いをしようと言って臨みましたが、九州代表を相手に最後まで勝ち負けを意識できる試合をお見せでき、ワセダとしてやってきた結果を出せたと思います。この試合にどういったメンバー構成で臨むか考えたときに、このメンバー、4年生だけでチームを組むということしか頭に浮かびませんでした。今日は『佐々木組』として胸を張れる試合。私も満足しています。あれだけ体格差のある相手に対しスクラムトライも狙いにいきましたし(拘りまくりも、16点差、残り10分。TPOをわきまえてなかった説も…)。4年生のメンバーは持っている力以上のものを出したと思う。シーズンが終わってから色々な行事があったけれど、この朝日招待が本当に最後、これで本当にワセダの監督を終えるんだなと。今日はそういう思いを噛み締めていました。この5年間、本当に素晴らしい学生たちに出会えましたし、ワセダラグビーは再び注目を浴びるチームになった。スポーツを見るすべての人に素晴らしいチーム、組織と言われるまでに輝いた素晴らしい5年間だったと思います。ワセダラグビー史上でも類を見ない5年間。でも、もちろんワセダにはまだまだ可能性があるし、この5年間がワセダラグビーのスタンダードになってもらいたい。そして4月からも、多くのファンの期待に応えるべく、私にできることを精一杯やっていこうと思っています」


<最大の感謝 地元福岡で成長した姿を披露し感無量の内橋徹>
「いやぁ、『佐々木組』っぽい試合でした(笑)。それぞれ個々の特徴が存分に出ていたと思います。池上のノックオンだったり(笑)。相手にもたくさん知り合いがいましたし、今日は本当に楽しかったです。負けてしまったのはちょっとアレですけど…。なかなかみんな合わなかったです。まだ韓国遠征(3月17日~20日、東日本大学選抜の一員として韓国へ。ワセダからは他にも前田、青木、畠山、松本、今村、菅野が参加)、オール早明とありますけど、今日が『佐々木組』として、現役として臨む最後の試合。今日は家族もたくさんきてくれましたし、お世話になったたくさんの方々に成長した姿を見せられて本当によかったです(ちなみに26日は内橋、桑江の最強ロックコンビが夢の競演!その他にも青木、松本、佐々木隆道と超?豪華キャストで臨む<予定>です!)。ラグビー人生もあと2週間、今日もシーズン中とは程遠い状態でしたけど、今できることはすべてやりました。『佐々木組』らしい負けです。史上最強なのに最後は負けかよって感じですよね(笑)」

<ラストマッチでも清宮チルドレンぶりを如何なく発揮した松本允>
「春から九州でお世話になるのに、暴れすぎて敵を作ってしまいました…。春から帰ってくるのが怖いです(笑)。今日はみんな気持ちは入っていたんですけど、やっぱり思ったようにはうまくいきませんでした。最後は噛み合って来ていたので、もう少し早くできていれば、もっといい試合ができたと思います。でも『佐々木組』らしさは出せました。派手さはないというか、実に地味な試合で(笑)。自分たちもそうですけど、清宮さんも監督として臨む最後の試合だったので、そこは勝ちをプレゼントしたかったです。清宮さんに最後に言いたいことはないか?、それは溜まっていることを言えということですか(笑)。いやいや、そんなものないですよ(笑)。5年間で一番スキンシップを取った自信がありますし、本当にお世話になりました。ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。そしていつの日か、トップリーグで清宮さんと対戦したいです。打倒・清宮(笑)。ものすごく研究されそうですけど(笑)。やっぱり福岡での試合は特別です」

<春からは鬼コーチ宣言 盟友・三角とともに故郷に錦を飾った久木元孝成>
「今日は『佐々木組』ラストマッチとしてはよかったです。ただ、正直もっとやれると思ってました。FWがあれだけセットで取れないと厳しい。相手もトップリーグでやっているだけあって強かった。ワセダもシーズンと全然違ったけれど、やっぱりラグビーはセットプレーが大事だと改めて思い知らされた。まぁでもエンジンのかかりが遅いのも僕たちらしかったし、最後に意地を見せたのも『佐々木組』らしかったかなと。この春からは学生コーチとしてチームに残るけれど、監督が替わることで生まれるギャップが絶対にあると思うので、そこを埋めるのが僕の使命だと考えてます。あのわがままな3年たちをまとめて、ギャップを埋めるのが使命。まだラグビーを終わりにしたくない気持ちも確かにあるけれど、ここで僕がやらないといけないだろうと思いました。それに清宮さんから直接口説かれたらやるしかないですからね(笑)。この春からは鬼コーチです。福岡はやっぱりいいですね。今日は敵をたくさん作ってしまいましたけど(笑)」

<地元でノビノビ? 最後にその真価を発揮した『九州の至宝』三角公志>
「僕地元では強いんですよ(笑)。今日はいいプレーができたとは思いませんけど、周りが動けてなかったですからそう見えたんだと思います(笑)。福岡での試合はやっぱり特別。親族もたくさん来てくれて、プレッシャーも掛かりますけど、それも楽しめました。実は大学に入って福岡で試合をするのは初めてだったので。最後の試合で3バカが揃い踏みしたのはプレミアですよ(笑)。恐らくもうないですから。最後に一緒に出ることができて本当によかったです。クキからパスもらってトライ、最高でした。やっぱりクキは分かってるなぁって(笑)。負けてしまったことはダメなんですけど、ジャガーのフェーズでの動きとか、最後の20分の外外への展開とか、4年間やってきたことは出せたかなと。負けてしまってはダメなんですけど、いいゲームでした。欲を言えば隆道にも出て欲しかったです。4年間、ケガに始まり、ケガに終わったという感じだったので、社会人では暴れてやろうと思います」