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2024
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対拓大 回転ドアワセダ…


 フィールドで戦っていたのは、果たしてワセダだったのか…。まるで回転ドアのようにクルクルと外れ、外されるタックル。同じ過ちを繰り返し続ける学習能力の低さ。一言で表現すれば、「いいところを見つける方が難しい、最悪の試合」。復活したはずの強いBは、僅か一週間でいとも簡単に崩壊した。
 「入りはよかったけれど、それを継続することができず…」(フランカー笠原歩)。何だ、普通に勝てるじゃん。誰もがそう感じたように、最初の30分は快調だった。大きくはないFWがしつこく、粘り強く接点を前へ押し上げ、BKが軽快にボールを散らす。怒涛の3連続トライ。常に敵陣で理詰めに戦うその姿からは、その後に待ち受ける惨劇など想像することはできなかった。
 しかし…、あまりに順調だった30分過ぎ、ふとしたタックルミス(相手のアタックは乱れていたにも関わらず…)で、何の気なしにトライを奪われると、一体何が起きたのか、それまでの反動か、まるで別チームに豹変。人数が揃っているのに前に出られず間を走られる、セットすらできずにそのままいかれる、タックルを上にいってあっさりと外される。それはおおよそワセダとは思えない無様さで、狂ったようにトライを献上し続けた。「基本となるところが全然できていなかった…」(笠原)。
 それでも後半になれば立て直せるはず。そんな思いも虚しく、後半に入るとディフェンスの悪さに輪をかけてペナルティーを連発。屈辱の認定トライを奪われたばかりか、ノットロールアウェー一発でシンビンを喰らう有様(初体験?)で、立て直すどころか完全にゲームは崩壊した。
 試合後、彼らを待ち受けていたのは屈辱とも言える「反省練」。ひたすら課され続けるタックル、浴びせられる怒号、試される本当の力。「負けたら意味がない。それだけです」(笠原)。タックルバックに刺さり続け、彼らの胸に去来したものは…。タックルしないで負けるなど、ワセダとしてあるまじき行為―



<大敗の中最後まで先頭に立ち奮闘し続けたフランカー笠原歩>
「負けたら意味がない。もうそれだけです…。試合の入りはよかったけれど、それを継続することができず、途中から接点で上にいく、ノミネートできないというように、基本となるところが全然できていなかった。最後までディフェンスを立て直すことができず…。最初から甘いところはたくさんあったけれど、疲れていないからそれがでなかっただけで、後半はその甘かったところが出てしまった。練習でできていないことが、そのままできていなかったという感じです…。これだけ課題が出たのだから、それをひとつひとつしっかりと克服して、春のターゲットである関東戦に臨みたい。あとは関東だけに絞って、もっともっと詰めて、レベルアップしていくしかないです」