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Beat Up

2024

クボタ練 悲喜交々、ブレイクまであと1歩?

 文化の日だけど、激しく、ガツガツ! 11月3日、『東条組』は、超新鮮・クボタとの合同練習を初敢行。帝京戦前にギアチェンジすべく、強く重い相手と体をぶつけた。

 双方軽いアップの後、まず行われたのが、FW、BKに分かれてのユニット練。BKがどんなチームでも対等以上に渡り合うのは常として、焦点はここでしか体感できないスクラム、ラインアウトモールだった。

 初めての相手にどこまで組めるのか、どれだけ対応できるのか。トップリーグ相手だからこその感情、ワクワク、ドキドキ…。そんな張り詰めた空気にドンピシャ、そこには想像以上の強さが待っていた。B以下が相手のときはシチュエーション問わず、一気に押し込む場面も多々見られたものの、ひとたびAチームの1,3番が出てくると、ここ最近では未知との遭遇。そんなところから持っていかれちゃうの…。マジで強ぇ…。あのサントリー相手にも押されなかったという(この辺りはあの御方にも要確認?)強さは、ワセダにとって最高の練習になった。そんな状況下でも、途中からは何とか対応、納得するスクラムも組めたところは大きな収穫か。「瀧澤に言っていたのは、今日は試練だぞって。自分も組んだことあるけど、クボタの中島さん、メチャクチャ強いから。これまでにない強さで、いい練習になったと思う。タネ、ハタケはすごくよかったし、安心して見ていられたというか、全体としての成長も感じられたかな」(石嶋コーチ)―

 そして、締めとして行われたのが、Bチームを相手にした20分×2のトレーニングゲーム(この日はスクラムもアリアリ)。三洋練の反省、筑波戦の課題、そして直近の帝京戦へ…。テンポよくボールを動かし、いい形で勝利を収めたい…、ところだった。

 しかし、そんな思惑とは裏腹に、挑む側であるはずのワセダは開始からミスのオンパレード。大半の時間、敵陣深くに攻め込みながら、マイボールラインアウト3連続喪失、ここぞでのノックオンなど、自分たちの手でチャンスを潰し、その度に後退を余儀なくされた。

 続けざまに起きるミス、ミス、ミス…。それらの根源と思われたのが、いまいち制圧できないブレイクダウンでの未熟さと緩さ。「立ってプレーする意識が足りなかった。スイープにしても相手を掴めていなかったし、ただ人数を掛けているだけの状態で。もっと少ない人数で出せるように、仕事ができるように、精度、ボールキャリアに拘っていかないと…」(主将・東条雄介)。ブレイクダウンこそ、ワセダの生命線。トップリーグ相手ということをどこまで考慮に入れるかはさておき、今一度、『究極』、『拘り』、『徹底』の意識、取り組みが求められる。

 今後の戦いにおける必須条件・「ボールを大きく動かし、テンポを上げる」(中竹監督)姿勢は随所に見られたものの、最終的には後半15分に挙げた1トライ(敵陣ラインアウトから谷口の華麗なアウト→WTB早田)のみ。前半ミスで落ち込んだ?ところを突かれたトライ(BKが自陣から果敢に仕掛け、相手を崩すも、裏に出る!という瞬間にパスミス。ハリ入れされそのまま…)が最後まで響き、5-7とまたしても勝利を手にすることはできなかった。

 攻める時間はたくさん、いい仕掛けもボチボチ…。この日クボタのSOとして嫌らしいプレーを連発した、伝説の『チョモリビ』・高橋銀太郎の言葉を最後に。「ワセダ、強かったですよ。ユニットではBKがいいアタック見せていたし、試合でもいいラインを敷いていた。BKで仕掛けられると嫌でしたから。あとはFWですね。それに崩しきれないときにどうするか。どこかでチェンジアングル入れて立て直すとか、そういうところ。いい球を1回出されたら本当にしんどいですから。後輩たちにはがんばって欲しいです」―

 初めてのクボタ練は悲喜交々。課題も、収穫も、普通に通用した部分も。大切なのは、ここで一喜一憂することではなく、これをこの先の戦いに生かすこと。次戦からが対抗戦、本当の勝負。『東条組』に「necessary loss」はもういらないのです―


 対クボタB(20分×2) 5-7(前半0-7)

 出場メンバー

①瀧澤 ②種本 ③畠山 ④権丈 ⑤後藤彰 ⑥東条 ⑦豊田 ⑧林
⑨矢富 ⑩曽我部 ⑪早田 ⑫長尾(←後半7分、交替:谷口)⑬今村 ⑭菅野 ⑮五郎丸


<帝京戦へ向けより一層の飛躍を誓う中竹監督>
「今日の練習の大きなテーマとしてFWのモールというのがあったんだけれど、止めるとき、やられてしまうときの差があった。アタックでもそう。ユニットでいいトライをするときもあったけど、逆に完全に崩されるときもあった。そのブレをなくしていかないといけない。そのいいとき、悪いときを分けているのは、入りのところ。重い相手に固まられてしまうと、やっぱりいかれてしまうからね。試合に関しては、チャンスはいくらでもあったけど、自分たちからミス、ミス、ミス。今日も取りきれなかった。ブレイクダウンでSHにプレッシャーがきて、いい捌きができなかったし、ひとつひとつのプレーにプレッシャーがきていた。ピンチのときに思い切り飛び出してくるクボタのディフェンスに受けてしまった。そこでミス。チャンスフェーズで取りきれないとこれから先は勝てないから、今一度詰めていきたい。前半はブレイクダウンに人数を掛けすぎてしまった。ちょっと相手が強くなると、そうなってしまう。人数を掛けるのはいいんだけれど、そこで仕事ができず、ただいるだけの中途半端な形になってしまっていた。そこももう1回整理しないといけない。帝京戦に向けては、敵にスキを見せないことを意識していきたい。今日トライを取られた場面も、スキを見せてしまっていたし、モールもフッと気を抜いた瞬間、ボールを見ずに抜け出されてしまった。そういうところ。みんな練習のいいイメージをやろうとしているのはすごく伝わってきたけど、一瞬形に拘ってしまうようなところが見られたから、その点だね」

<課題はブレイクダウン 今一度拘りを口にする主将・東条雄介>
「今日はセットでいい球が出なかったし、ブレイクダウンでもいい球がでなくて、自分たちのいいアタックが全然できなかった。プレッシャーも感じたし、ミスもたくさん出た。ただ、そこは数をこなしていくしかないと思うので、これからも強い相手とたくさんやっていきたい。ブレイクダウンに関しては、特に前半立ってプレーする意識が足りなかった。スイープにしても相手を掴めていなかったし、ただ人数を掛けているだけの状態になってしまっていた。もっと少ない人数で出せるように、仕事ができるように、精度、ボールキャリアに拘っていかないと。運動量もそうだけど、精度、もっと勝負していかないとダメです。セットも大事になってくるので、もっと拘ってやっていきます。帝京戦うんぬんもあるけど、とにかく練習しないとうまくならない。このままだとやられてしまうので、ひとつひとつに拘ってやっていきます」