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2024
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『東条組』最後の舞台は、心に残る戦いを!

 ワセダ、徐々に戦闘モードへ―。あの失意の再出発から一週間、『東条組』は目前に迫った日本選手権へ向け、現在急ピッチで戦いの準備を進めています。さすがにまだ心身ともにベストコンディション!とはいきませんが、心と体の解凍はかなり進み、時間の経過とともにチームは上昇カーブを描いているといったところです。

 この週末も、スクラム、ラインアウト(力入れてやってます!)、スターター、ブレイクダウン、対戦相手・九電を意識したディフェンス等々、本気で勝ちにいく意志を確かめ合うようにみっちりと練習を行いました。なかでも一番のポイントはとにかく接点、そしてブレイクダウン。そこで食い込まれずにしっかり戦うことができるか、引かずに前に出ることができるか。ワセダのアイデンティティ・『高速』アタック(対社会人といえばいつの時代もこれです!)で相手を捻じ伏せられるか否かも、すべては接点次第。1歩でも早く、1歩でも前に。ワセダはそこに命を懸けます。

 選手たちは口を揃えて言っています。「とにかく何かを残したい」、「見ている人の心に響く試合がしたい」と―。ワセダとして、このまま終わるわけにはいきません。ワセダには、達成しなければならないミッションがあります。『東条組』は、最後まで本気で戦い続けます―


<コンディション上昇中? 先頭に立ちチームを引っ張る副将・首藤甲子郎>
「練習を再開した最初のうちは、みんなどこかまだひきずっているようなところもあったけど、もう次の日からは意識も変わってしっかりとできてきた。今はとにかく目の前の敵を倒す。それだけ。社会人だとか関係なく、勝つということを意識して。4年間やってきたこと、ワセダの泥臭さ、しつこさをだそうって。このままでは終われないですから。ワセダは大学選手権だけで終わったとは言われないように。まだみなさんに見せられるチャンスがあるので、色々な方の心に伝わる、心に響く試合をしたいと思っています。この間吉永(将宏=九州電力)さんから『ぶっつぶす!今村、菅野にも言っておけ!』って電話がありました(笑)。その時にめちゃくちゃ楽しみにしてるって。自分は対面。1年生のとき本当にお世話になったので、恩返しの意味も込めて、思い切り勝負したいですね。吉永さん、そのヘッキャ似合ってないですよ(笑)」

<選手権のキーマン! ブレイクダウンに命を懸けるフランカー笠原歩>
「今週は激しくていい練習ができたと思う。ブレイクダウンをはじめとして、チームとしても、個人としてもすべきことが明確になっていてやりやすい。4年は負けたらそれで本当に最後。今はシニアに4年生がたくさんいますし、誰も口には出さないですけど、勝ってやろうって思ってます。何かを残したいという気持ちもそうですし、個人的には1日も長くこのメンバーでラグビーがしたいので、たくさん勝ちたい。そのためにひとつひとつ本気でぶつかっていくだけです。僕の仕事はとにかくブレイクダウン、もうそこしかない。九電戦はお互いに何次までくるかの我慢比べ。そこで負けないこと。そこで勝てたら、ワセダのリズムになる。コーチの方々からもいいアドバイスをもらえているので、しっかりとそれを整理して、ひとつひとつ忘れずに、いいパフォーマンスをしたいと思ってます」

<この1年のすべてを! 記憶に残るラグビーを誓うSO曽我部佳憲>
「これで何もせずに負けてしまったら、ワセダに、ぼくたち『東条組』には何も残らない。とにかく何かを残したい。最後の舞台である日本選手権こそ、この1年中竹さんに教わってきたことを出す。この1年やってきたこと、できることをするだけ。何とかしたいと思ってます。もうBKでどうとか、そんな欲はないです。何とかみんなの記憶に残るラグビーがしたい。それだけ。みんなギリギリの気持ちでやっているでしょうし、やりきれなかったり、それぞれ色々な想いを持ってやっているんだと思います。もうやるしかないです」