全員で強いワセダをもう一度!― 3月10日、透き通るような青空の下、全早大が異例の1週間前練習を敢行。今駒監督より命を受けた『軍曹』・後藤コーチの檄が飛ぶなか(知らされていなかったメンバーはビビリまくり…)、1時間半みっちりと、熱く濃密な時間を過ごしました。
「めちゃくちゃきつかったです。ビックリしました…」。ジャパンスコッドにも選出された青木佑輔(サントリー)が練習後、思わずそう漏らしたように、今回の練習は「まぁ、体を動かす程度だろう」というレベル(選手たちの願望?)を超え、明らかに本気モード。仕事、地方滞在等々あり、メンバーは揃いきりませんでしたが、タッチフットに始まり、そんなことまでしちゃうのかというコンタクトフィットネス、ユニットと、その様はシーズン顔負けのものでした。
少なくとも現役は初めて見た事前練習…。今回オールがここまでするのも、「強いワセダを取り戻そう」という一心から。今年は何としても覇権を奪回しなくてはならない。その第一歩が全早慶明。まずはOBが手本を見せる―。メンバーもMr.オールワセダ・辻高志キャプテン(NEC)を中心に、前田、青木、矢富、今村のジャパンスコッド勢(この4人はその後のスケジュールの絡みで慶大戦のみ。矢富のポジションは何と…)、『諸岡組』、『佐々木組』、『東条組』の主軸がほぼフル参戦と、超豪華キャスト。すべての英知を結集して、ワセダの威信を取り戻す。とにかく、今年のオールはこれまでとは違います!
ファンの皆様も是非秩父宮に足をお運びください。今回の全早慶明は、ワセダが生まれ変わるその第一歩です!
<再建はオールから! 激しく熱い試合を誓う全早大・今駒監督>
「今回のメンバー選びのポイントは、ポジションポジションで色々あるけれど、1番は気合の入った熱い奴。責任あるプレーのできる選手を選んだ。自分が直接セレクトして声を掛けて、納得のいくメンバーを集めることができた。こうして事前に練習することは異例と思うかもしれないけど、昔は当たり前のようにやっていたし、試合に臨むからには少しでも体を動かして、練習していた方がいいでしょ(笑)。今日体を動かしたことは、来週きっと生きるはず。社会人は今が1番忙しい時期で大変だと思うけど、みんなよく出場をOKしてくれた。今回のテーマは…、『ULTIMATE』かな。みんなには原点を思いそうって話をしておいた。オールは時期的なものもあって、ステータスが下がってきていたけど、ワセダの最強チームが『オールワセダ』であるべきだと思ってるから。主力の『S組』メンバーが出られないのは残念だけど、現役の強化が最優先だからそれはしょうがない(現役は期待の若手がエントリー!)。とにかく今回は威信を取り戻すその第一歩。現役には何かを感じ取って欲しいし、OBのみんなにはしっかりと伝えるように言ってある。熱くて、激しい試合をお見せします」