2007年3月6日、暖かな日差しに包まれた聖地・上井草にてファーストミーティングを実施。日本一奪回へ向け『権丈組』は、その第一歩を踏み出した。
「昨年のこの時期は手探りだったけど、今年は違う。具体的なことはグラウンドで…」と宣言した上で、中竹監督が最初に示した2007年シーズンの目標・チームターゲットは、『荒ぶる』。「とにかくこれしか視野に入れない。これは他の大学にはない、ワセダにしかないものだから」…。前年の流れを受け、打倒・トップスリーをぶち上げた昨年とは異なり、とにかく今年は一点集中。関東学院に勝つ!ワセダとして絶対に譲れないもの・『荒ぶる』の獲得に焦点は絞られた。
そして、150人をひとつにする最大ツール・2007-08チームスローガンは、『Penetrate』(ペネトレイト)。そこ込められた意味…、貫く、突き進む、こじ開ける、突破するetc。1対1は必ずゲイン(タックルは突き刺さる)。ブレイクダウンは芯を外さず貫通する(超えていくイメージ)。FWが力強くカベをこじ開け、BKが突き進む(15人一体、速いテンポ、走り勝つ→ペネトレイトアタック!)。今年のワセダは全員がひとつになって、一瞬たりとも歩みを止めない。抽象的でない、それを発するだけで、チームがまとまる強い言葉がワセダに復活した。「すごく分かりやすい、いい言葉ですね。グラウンドで、試合で、常に意識して、常に口にしていこうと思ってます」(主将・権丈太郎)―
実はこの言葉に込められたもうひとつの意味が、沁み込む、浸透する、統一する。ブレイクダウン、モール、前に出るディフェンス(引いて流す、とは決別)…、チームとして拘るところをしっかりと共有、徹底し、これだという芯を作る。今年は万事においてワセダらしく。ブレのないチームづくりへの強い意志が、ここにも表れている。
最後に、新主将・権丈太郎が全部員に贈った言葉を。
「まずは一人の人間として当たり前のことをして勝とう。そうじゃないと、たとえ勝ったとしても意味がない。すべてでワセダらしく。まず俺が率先してやっていくから。とにかく『荒ぶる』のためにすべてがある。どんなに苦しいことがあっても、それは『荒ぶる』に繋がっていると思って努力しよう。そして1月13日のあの悔しさ、あの光景、絶対に忘れるな。今年勝てなかったら、ワセダの未来はない。今のミーティングで聞いたように、新しいことも色々あるけど、ワセダの根本は変わることはないから。1日1日勝負して、本気でぶつかり合って。俺にもどんどんぶつかってきてくれて構わない。『荒ぶる』だけを見て、1年間やっていきましょう!」
2007年『権丈組』、奪回へ向け突き進む―
<目指すは自律した組織! 『荒ぶる』への決意を新たにする主将・権丈太郎>
「昨日までは不安ばかりな感じでしたけど、今日のミーティングで切り替わって、今はとにかく楽しみになってきました。スローガンの『Penetrate』、噛んでしまいそうなところもありますけど(笑)、すごく分かりやすくていい言葉ですね。イメージが沸きますし、試合でも、グラウンドでも常に意識して、常に口にしていこうと思ってます。中竹さんの言われたように、自律した組織になれるように。まずはひとりの人間として。とにかく『荒ぶる』だけを見てやっていきます」
※2007年コーチングスタッフは以下のとおりです。なお、3月いっぱいは各グループに分かれ、ストレングス、フィットネス、基本スキル中心のトレーニングとなります。試合予定につきましても、決まり次第お知らせ致します
役職 | 氏名 | 卒年 | 所属 |
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監督 | 中竹 竜二 | H9年 | 三協フロンテア |
総務 | 池田 剛人 | H11年 | 住友商事 |
メディカル総務 | 三浦 隆 | H9年 | アルケア |
セルフマネジメント | 山羽 教文 | H7年 | FIELD OF DREAMS |
広報 | 疋田 拡 | H14年 | |
アドバイザー | 今駒 憲二 | S63年 | サンリーブ(株) |
FWコーチ | 有水 剛志 | H9年 | 日本国土開発 |
青野 泰郎 | H9年 | 東京電力 | |
石嶋 照幸 | H10年 | 板橋オート | |
永井 雅之 | S60年 | 永井石油有限会社 | |
今田 圭太 | H17年 | ワセダクラブ | |
後藤 禎和 | H2年 | ワセダクラブ | |
羽生 憲久 | H15年 | 日本航空インターナショナル | |
平田 輝志 | H9年 | 九州電力 | |
BKコーチ | 前田 隆介 | H9年 | 近鉄 |
細川 明彦 | H19年 | 大学院 | |
山本 裕司 | H9年 | 住友商事 | |
矢野 友也 | 早大6年 | ||
鈴木 貴之 | H8年 | NTT出版 |