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2024

YCACセブンズ ヤングワセダ、悔しき敗戦…

 このジャージーを身にまとうことの責任―。春の風物詩・YCACセブンズ。例年同様フレッシュメンバーで臨んだワセダは、散りかけのサクラを背に悔しさを味わった。

 初戦の相手は、先月のセブンズ代表合宿でジャパンスコッドに最大限の抵抗を見せたタマリバクラブ。老獪かつ超気合の相手に、どれだけ自分たちの形を『貫ける』かがポイントだった。

 ボールを動かしながら機会を窺い、ディフェンスでは我慢して…。と、思ってはみたものの、タマリバが力んだのか、試合は意外なほどガッチガッチ。セブンズとは思えないほどコンタクトシチュエーションが頻発し、準備してきたことは早々に消え去った。しかし、形こそ崩れたものの、ヤングワセダはここで粘りを見せ、必死に応戦。互いにトライを奪い合い迎えた後半5分(14-12)、岸本大路のキックオフクリーンキャッチ(この日1のビッグプレー!)→大野雄也の仕掛けでケリをつけ、乱戦をモノにした。「ワセダ、キツイところでの責任!」。もっともタイトな時間帯、細川コーチの檄に全員が反応して得た勝利は、価値のあるものだった。

 続く相手は、毎年セブンズで輝きを放ちまくる法大。「学生相手には絶対に負けられない…」。誰もがそう口にし、実際互角以上に渡り合ったものの、タマリバ戦では凌いだラックシチュエーションでターンオーバーを連発され、今度はあと1歩及ばなかった。「まだこの時期というのもありますけど、接点でやられてしまいましたね。今はもっとそこをやっておけばって…」(細川コーチ)。0-12から一気に追いつき、最後まで勝つチャンスがあっただけに、要所で喰らったターンオーバー(チャンスを逃したのも、決勝トライを取られたのも、試合の最後もすべてこれ)はとてつもなく痛かった。

 矢富(このときHB団は特別強化でS組からは除外されてました…)、菅野、谷口、池上らを擁して以来のベスト4入りは果たせなかったものの、この若いメンバーが際どい勝負を通して、赤黒の責任、負けることの悔しさを身をもって体験できたことはたしかな収穫。「コーチとしてはこのメンバーがもう一度赤黒を着て、そのときに今日のセブンの負けを思い出すようにしてあげたいし、そうなっていって欲しい」(細川コーチ)。リベンジの舞台は5月6日、東日本大学セブンズ。このメンバーに『S組』、そして1年を加え、秩父宮ではリベンジを―


<無念の敗戦… 初采配の難しさを口にする細川コーチ>
「悔しいですね…。ホント勝てたゲームでした。未熟は未熟だったんですけど、選手たちはいいパフォーマンスをしてくれたと思います。あと1本出なかったのが悔しいです…。勝たせてあげたかった。準備してきたことが出せたかは…、んー、練習に比べて明らかに接点が多かったなと。ワセダ同士でセブンの練習しているときはブレイクダウンなんてほとんどなかったんですけど、今日はそういうシチュエーションが多かった。まだこの時期というのもありますけど、そこでやられてしまいましたね。今はもっとそこをやっておけばよかったと思ってます。ただ、準備したことが出せないなかで、思っていた以上のパフォーマンスもあったし、法政と互角以上に戦えたのは収穫です。コーチとしてはこのメンバーがもう一度赤黒を着て、そのときに今日のセブンの負けを思い出すようにしてあげたいし、そうなっていって欲しい。今日は初めての采配でしたけど、選手交代のタイミングとか、難しかったです。東日本大学セブンズではリベンジしたいですし、今年のテーマでもあるワセダらしさを見せたいと思ってます」

<赤黒の責任… あと1歩の敗戦に悔しさを滲ませるゲームキャプテン・後藤悠太>
「いやぁ、どんな試合でも負けると悔しいです…。ディフェンスもアタックも練習でやってきたことを出し切れませんでした。特にアタックは。簡単にボールを捨てすぎたなと。セブンズは7分間しかないので、アタックを多くやっていた方が勝つんですけど、継続、ボールを持っていようという意識が足りなかったです。キックオフなど、いいプレーがあっただけに、勝てなかったのが余計に悔しい。今日は『S組』メンバーがいなかったり、正直チームのみんなもそんなに期待はしてなかったと思うけど、意地は見せられたかなと。このメンバーはこの悔しさを次に繋げられるように。ディフェンスの粘りだったり、WTBであればスペースのあるところでのアタックだったり、15人制にも絶対繋がりますから。東日本大学セブンズではやり返したいです」

<新人練も中間点 今年のルーキーは粒ぞろい!>
 新人練も10日ほどが経ち、ちょうど折り返し地点。この日上井草では初めてアタック&ディフェンスが行われました。「相変わらずメニューがエグイなって思います。自分は本当にあれをやって入部したのかと思うくらい(笑)。1年生、いいですよ。ワセダの見せてやりたいところができるようになってきているし、中竹さんのやりたいラグビーがしっかりと伝わっていますから。今年の1年は、粒ぞろいです」(細川コーチ)。晴れの入部式まであと2週間、1年生のみなさんがんばってください!!!

 一方の上級生はというと、この日をもって『S2組』が終了。週明けからはいよいよシニア、ジュニアに分けた、チームとしての練習がスタートします。



1回戦 対タマリバ 21-19(前半7-5、後半14-14)

出場メンバー:三原、岸本、掛井、桜井、後藤、井上、大野

トライ:井上2、掛井 ゴール:井上2、掛井1


チャンピオンシップ2回戦 対法大 12-19(前半0-12、後半12-7) 

出場メンバー:三原、岸本(→7分小原)、掛井(→10分高木)、桜井、後藤、井上(→8分丹羽)、大野

トライ:三原2 ゴール三原1