早稲田大学ラグビー蹴球部WASEDA UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB OFFICIAL WEBSITE

Beat Up

2024
  • SpoLive

対法大 『権丈組』、ブレない芯でセミファイナルへ!

 ワセダ、鉄壁の『芯』でお正月の国立へ―。激動の2007年を締めくくるクリスマスイブイブの準々決勝。信念の男たち・『権丈組』は、拘り、我慢、ブレない柱で、もがきながら難関を突き抜けた。Quarterfinalと言えば、オールブラックスにワラビーズ…。「難しい準々決勝。しかも相手は法政。どこかでこういう経験をしたいと思っていたし、反省もたくさん見えたし、前向きに捉えて次に進みたい」(中竹監督)。
 試合はFW、もっと言えば「モール」の一言。5分、いきなりのスクラムトライ(この時間は快挙?)。12分、17分、39分と立て続けに「ググッ」と一押し。中竹監督が前日のミーティングで掲げた『鉄壁モール』を体現するように、楽々と、実に効率よくスコアを積み重ねた。「もうモールで取れるから取ってしまおうって。攻める時間は短かったにしろ、敵陣に行ったときにはしっかりと取っていたので、プレーしていて悪い印象はなかったです。FWは完璧に勝ってましたし」(主将・権丈太郎)。チームコンセプトは、まずFWで勝つ! 場内のビミョーな空気(『清宮ワセダ』時もよくあった?)はさておき、ワセダはその信念で、勝利への最短距離を突き進んだ。そう、これは負けたら終り、簡単にいくはずもないQuarterfinal…。
 一方でスキッパーの言う「攻める時間の短さ」を招いたのは、法政BKにタジタジにされ続けた1次ディフェンスでのメリハリのなさ。まるでお株を奪われるようにパスでも切られ、ランニングスピードでも切られ、常に後退を余儀なくされた。各々の間隔の狭さ、俺が仕留めるの意識の欠如、もう素直に法政がうまかった…。色々言うことができようが、ワセダとしては、もっと自ら仕掛けることが必要だったか。しかもこの日のテーマは、『Take the initiative』(主導権を取る、先手を取る、機先を制す、相手に何もさせずに勝つ)。もし、覺來弦の芸術的ラインアウトスチールがなかったら…。「ディフェンスに関しては、駆け引きと言うか、ずっと相手のアタックに対して同じディフェンスをしてしまったのが反省です。どこかで勝負して一発ツメるとか、駆け引きしなくてはいけないと、ずっと頭にはあったんですけど、逆にそれをして抜かれたらどうしようととか、怖くなってしまって、リスクを犯すことができなかった。怖さはあってもそれをやらないとダメなんだと、今日改めて分かりました…」(CTB田邊秀樹)。やっぱり法政は法政! 他のチームでは経験できない素晴らしいものを、思い切りぶつけてくれた。
 モール以外はイマイチ冴えず、2人目の寄り、アタックでのセット、ゲームコントロールと多くの課題を出し、かつスコア的にもフラストレーションが溜まったものの、今年目指してきた「困ったときの拠りどころを作る」「芯のあるチーム」という点で言えば、それにバッチリ当てはまるような試合。アクシデントが重なろうとも、用意してきたことがまったく出せなくとも、拠りどころを前面に出して勝つ。思いどおりいかないなかでの、負ける要素なき戦いぶりは、『権丈組』成長の証とも言えた。「五郎丸がいなくなって、有田がいなくなって、まったく想定していなかったことが起きた状態。そこをいかにコントロールするかを、個人的にはずっと考えながらプレーしてたんですけど…。FWで取れると分かって、芯がある分落ち着いて試合を運べたのは救いでした」(主将・権丈太郎)。
 次はいよいよ1月2日、ラガーマン最高の喜び・お正月の国立決戦。「まずディフェンス。いかにゲームに対応して、修正していけるか。帝京は対抗戦でやったときに通用しなかったところもたくさんありますし、また違うチームになっているはず。1対1、激しさ、根本で勝ちます!」(主将・権丈太郎)…。「直向きさ、泥臭さをもう一度意識すること。残された時間で、忘れてしまっている部分をもう一度しっかりやらないといけないですね」(SH三井大祐)…。ここからは一筋縄ではいかないであろう再戦シリーズ。こんなときだからこそ原点に。『権丈組』、今こそ気合いの『Penetrate』を!


<モールのデキに手応えを掴む中竹監督>
「今日のテーマは『主導権を取る』こと。自分たちから仕掛ける、受けないことを1番に意識して臨んだけれど、結果としてちょっと受けてしまった。局面局面での間合いのツメ方、圧力の掛け方、アタックの仕掛け。うまくできなかった面もあったし、法政が思っていた以上に仕掛けてきた。けど、FWには鉄壁のモールを完成させるためにトライをたくさん取って来いと言ってあったので、その点では満点をあげたい。モールに拘った分、BKは取ることができず、前半は手堅くいってしまったという感じ。後半は一気にボールを動かすように言ったけれど、法政は最後まできれなかったし、逆に攻め込まれる時間が長くて、フラストレーションが溜まり、やることが少しずつズレてしまった。キチッとやることをやらないと点数には結びつかない。これから先は勢いのあるゲームをしないといけないなと。次の相手の帝京に関しては、まだ対戦したときの自分たちの反省しかないので、これからしっかり考えていく。筑波が勝つかもしれないと思っていたなか、圧勝したということは、調子が上がっているんだと思うし、前回対戦したときよりも、間違いなく強いと思う。対抗戦がベスト4を占めたことに関しては、客観的にというか、1ラグビーファン的に言うと、対抗戦の方がたくさんの人に見られているなかで、プランに基づいてキチッとやる雰囲気がある。チームのディシプリン、規律、今年は特に整備されているのかなと。リーグ戦、関西のチームは、個の能力が高くて、自由に個人個人がイキイキとプレーしている感じ。今年はたまたま対抗戦のチームがその点で上回ったということ。これは本当に紙一重で、今年はたまたまだと思う。試合中は安心して見てはいたけれど、フラストレーションは確かに溜まっていた。ペナルティに関してレフリーとの解釈の違いがあったり、今日は転がりが悪いなと思って見ていた。ただ、どこかでこういうゲームを経験したいと思っていたし、反省もたくさん見えたので、前向きに捉えて次に臨みたい」

<正月の準決勝へ頭を整理する主将・権丈太郎>
「スコアは…、39-7でしたか。差は付かなかったですけど、ワセダが攻めるベースと言うか、時間が少なかったですし、モールで取れるからそれで取ってしまおうという感じでした。そんなに攻めてないにしろ、敵陣に入ったときにはしっかりスコアしていたので、そんなに悪い印象はないです。FWは完全に勝ってましたし、焦らず、しっかりとゲームを作ることはできていたと思います。ただ、テンポが上がらなかったですし、相手の厚いところに行き過ぎてしまってリズムが出てなかったなと。最初に言ったように根本では圧倒していたので、反省ばかりの試合ということではないですけど。法政キャプテンの和田とは、もう小さい頃から、小学校低学年のときからクラブでライバルとして戦ってきました。高校も向こうは東福岡で、よく試合をしてましたし、やっぱり思い入れはすごくありました。和田以外にも今年は福岡のプレーヤーがたくさん活躍しているので、すごく嬉しいですし、クラブがしっかりしていることは九州のラグビー界にとって大きなことだと思います。法政はBKのスキルが高く、そこで攻めてくることは分かってたんですけど、ランニングスピード、スキル、予想以上のものがありました。ディフェンスでは完全に食い込まれてしまってました。前に出るディフェンスがまったくできなかったです。今日は法政のひとつひとつのプレーに意地を感じました。課題として残ったのは、ゲームが停滞したときにいかに自分たちに流れを持ってくるか。せっかくマイボールになってもミスして、イライラ。そういうときこそ自分たちがどうするかが大事。今日はそういうところに戻る、いい反省になったと思います。五郎丸がいなくなって、有田がいなくなって、まったく想定していなかったことが起きた状態。そこをいかにコントロールするかを、個人的にはずっと考えながらプレーしてたんですけど…。外に振ってからの返しのところだったり、FWが全然セットできてなくて、いつもやってきたことができなかったことは反省です。フラストレーションのせいなのかもしれないですけど…。FWで取れると分かって、芯がある分落ち着いて試合を運べたのは救いでした。1月2日に向けては、まずディフェンス。いかにゲームに対応して、修正していけるか。帝京は対抗戦でやったときに通用しなかったところもたくさんありますし、また違うチームになってるでしょうから。1対1、激しさ、根本で勝ちます」

<スーパートライに相変わらずのジャッカルで魅せた副将・畠山健介>
「ん~、やっぱりまだまだ課題が多いですね…。後半普段チームをまとめているプレーヤーが抜けて、僕も含めてですけど、自分勝手なプレーをして、ミスをして…。エリアマネジメントの部分、自陣に釘付けの時間が長くなってしまい、そういうラグビーをしないことを1番に考えないといけないなと。その局面でも守れていたことはよかったですけど、全体としては、やっぱりフラストレーションが溜まる試合だったと思います。自分たちのミスでゲームが止まっているのに、他に理由をつけて、勝手にイライラ。まだチームが若いということです。モールに関してはよかったと思います。今日は正直そこだけという試合でした。意識していたブレイクダウンについては、ノットリリースを取られることも多かったですし、次は強い帝京、反省しないといけないところです。全体的にルーズ、ポイントに行くのが遅れてしまうところがあって、そこは太郎、三井さんともっとコントロールしないといけなかったと思います。次に向けては、まずしっかりと力を出し切れるように意識を変えること。僕も含めて、自分勝手なプレーを失くす。2試合いい反省が続いたので、この経験を生かして次はいいゲームをしたいです。トライは…、たまにはああいうのもあっていいのかなという感じです(笑)」

<本日の『ベストペネトレーター』!流れを持ってきたフランカー覺來弦>
「あれだけラインアウトを取ることができて、自分の仕事はできたのかなと思います。要所要所で相手ボールを奪って流れを持ってくる、そういうところで貢献することができてよかったです。アタックの時間を長くできれば、取られることはないですから。序盤はしっかり反応して取れていた(これ、大きな成果!)んですけど、途中からは相手がどこに投げてくるか全部分かったので、それに合わせて飛ぶだけでした。モールもよかったと思います。今日のテーマでもありましたし、あれだけ押すことができて、しっかり自分たちの武器になったという感じです。何がよくなったのかは…、よく分かりません(笑)。けど、ひとりひとりがモールの中でしゃべれるようになりましたし、三井さんもしっかりコントロールしてくれて、そういうところだと思います。前半の最後に取られて終わって、また中央戦のようにうまくいかないなという感じで、またまた反省です。五郎がいないときにどうするのかも課題ですね…。試合を通して攻められる場面も多かったですけど、要所ではターンオーバーできてましたし、相手のミスにも助けられました。1月2日に向けては、まず自分たちの力をしっかり出すこと。色々やろうとしすぎると今日みたいになってしまう。自分たちの力を100%出すようにできれば、絶対に勝てると思ってます」

<ゲームコントロールに多くの反省を口にするSH三井大祐>
「前半の入りなどは自分たちのやりたいこと、FWがガンガン前に出てスコアも重ねて、いいリズムでできていたと思います。が、後半はボールを動かそうと話していたんですけど、五郎がいないなかで、ゲームメイクの部分で正しい選択が出来ず、チームとして浮き足立ってしまいました…。個々が激しく行こうとする余り、逆にうまくいかない悪循環もあって、よくなかったです。五郎がいないときのゲームコントロール、今のチームにとってすごく大事になってくると思います。前半のうちにモール、スクラムトライもしてくれて、BKとしては楽な展開ではありましたけど、FWでいけるとなったことでボールを止めすぎてしまったなと。FWとBK、ボールの動かし方、そのバランス、メリハリをもっとつけないといけないです。ディフェンスに関しては、法政の能力の高いBKに対してワセダは1対1でディフェンスしすぎてしまった感じです。もっと組織で守ることができていれば、コミュニケーションが取れていれば、解消できた問題。崩されたという意識はそこまではなかったですけど、敵陣でのペナルティが多かったのはよくないところでした。ペナルティコントロールもまだまだですね…。ブレイクダウンについても、今週委員でも話してましたし、テーマとして意識してきたんですけど、まだしっかりやれてない部分があるなと。スイープもそうですし、接点を前に出せずに相手にセットされてましたから。1回戦、2回戦と戦って、自分たちはまだまだ優勝するに足らないということがよく分かりました。ブレイクダウンをはじめ、プレーもたくさんありますけど、まずは直向きさ、泥臭さをもう一度意識すること。残された時間で、忘れてしまっている部分をもう一度しっかりやっていきたいと思います」

<リスクを犯せなかったディフェンスを悔やむCTB田邊秀樹>
「あの7点は完全に僕のせいです…。法政のアタックがうまいということもありますけど、コミュニケーションミス。あれは僕の守備範囲でした。ディフェンスに関しては、駆け引きと言うか、ずっと相手のアタックに対して同じディフェンスをしてしまったのが反省です。どこかで勝負して一発ツメるとか、駆け引きしなくてはいけないとずっと頭にはあったんですけど、逆にそれをして抜かれたらどうしようととか、怖くなってしまって、リスクを犯すことができませんでした…。怖さはあっても、それをやらないとダメだと今日改めて分かりましたし、いい経験になりました。修正のきく範囲というか、そこまで完璧にやられたということでもないので、次からはキチンと止める自信はあります。今日はBKのアタックもほとんどなかったという感じです。常に敵陣にいたいという意識で、キック主体になってしまいました。課題として残ったのは、守る時間が多くなったときにいかに修正するか。五郎丸さんがいないときにどうするのか。重要になってくると思います。準決勝に向けては、個人としては、ひとつひとつのプレーをきっちりすること。ゲームの流れをしっかり読んで、それに合わせてプレーすること。BKとしては、もう一度1次のディフェンスから前に出てしっかり止めるようにしたいです」

<畠山健介久々のスーパートライ! 靴脱げてます…>