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平成19年度予餞会 変革の1年 『権丈組』から『豊田組』へ

 多くの感動を、『荒ぶる』をありがとう―。2008年3月4日、早稲田大学・大隈ガーデンハウスにて予餞会を開催。『権丈組』はそのすべての任を終え、ラグビー部から巣立ちのときを迎えた。

 今回の予餞会は、卒業式にふさわしく、例年以上に厳かな雰囲気。佐藤英善部長から頂いた、ワセダのOBとして、またチャンピオンチームとしての責任、のお言葉はいつもながらに心に沁み、中竹監督からのメッセージには、『権丈組』の歩んできた道のりが凝縮されていた。

 「本当にありがとう。みんなが得た『自信と誇り』、これからも持ち続けてください。自信は個人に宿るもの、誇りは組織に宿るもの。けど、自信はすぐになくなってしまう。自信がある人はブレないし、堂々としている。みんなこれからも自信を持ち続けてください」…。


 そして、4年生を代表して壇上に登った権丈太郎は、やっぱり最後までキャプテン。らしさ全開。「みんな『荒ぶる』への想い、赤黒への想い、薄れてきてないか。1日1日、本気になれていたか。中竹さんはみんなの言うことに耳を傾けてくれるけど、まず自分がやりきってから言うようにしよう。目の前のことに本気になれない人間は、試合でも絶対に逃げるから。1日、1日勝負して、出し切って、強いチームを作ってください」…。さすがに1年間先頭に立ち体を張り続けた男の、この言葉が響かなかったらワセダラガーたりえない。新主将・豊田将万も決意を新たにし、全部員に投げ掛けた。「今、権丈さんが言ったとおり。仲良し集団とまとまりは違う。自分も学年の枠、役職の枠に捉われないで、チームを作っていくから、本気の人間はついてきてくれ。がんばっていこう」。


 厳かさと決意に満ちた予餞会の締めくくりは、新主将・豊田将万リードによる部歌・『北風』。「今日で本当に終ってしまったんだなって。寂しいですね…。豊田には自分のなかにワセダらしさをしっかり持って、それを追い求め続けて欲しいです」(権丈太郎)。「4年生のみなさんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。自分がチームで一番本気になって、熱い集団を作って、勝ちます!」(豊田将万)。『権丈組』から『豊田組』へ、ワセダ、今こそ変革のとき―


<任命式を終え決意を新たにする2008年度主将・豊田将万>
「東芝戦の直後、次のキャプテンはお前だと言われたときはすごく不安だったんですけど、今日委員のみんなの決意表明を聞いて、すごく勇気をもらいましたし、僕もしっかりやっていこうと改めて思いました。キャプテンをやるチャンスをくださった、中竹さん、OB、4年生、後輩たちへの感謝の気持ちを忘れずにがんばっていきます。キャプテンになることを聞いた瞬間は、本当に驚きましたけど、すぐに気持ちも切り替わって、その場でやります、よろしくお願いしますと中竹さんに伝えました。チームで一番本気にならないといけないのがキャプテンだと僕は思っているので、ラグビーはもちろん、学業、その他すべてのことに先頭に立って、本気で取り組んでいきます。キャプテンとして誰にも負けたくない。みんなにも本気になって欲しい。熱い集団を作って、その先頭を行きたいと思っています。バイスの2人については、僕自身があの2人のどちらかがキャプテンになるだろうと思っていたので、指名しました。ずっとAチームで一緒にプレーしてきましたし、すごく信頼している2人です。3年生委員に関しては、例年2人ですけど、どうしてもこの3人を入れたかったので、中竹さんに相談しました。中竹さんもいいね、おもしろいと言ってくださってホッとしました。下級生とも一緒にチームを作っていきたかったですし、そのためには1人でも多い方がいいと思ったので。権丈さんとはまだそんなには話をしてないですけど、お前なら絶対大丈夫だと言ってくださいました。これから色々な方とお話させて頂いて、チームの運営、どう引っ張っていくかを考えていこうと思っています。4年生のみなさんには本当にお世話になりましたし、学年の枠を超えて接してくださって、本当に感謝しています。今日で4年生と離れてしまうのは寂しいです。とにかく感謝の気持ちで一杯です。自分も学年の枠、役職の枠に捉われずに、やっていきたいと思っています。新シーズンの目標、目指すチーム像等々については、また後日ゆっくりとお話させて頂きます(笑)。とにかく『荒ぶる』を歌う。今の段階でも、これだけはハッキリ言えます。来シーズンも早大ラグビー蹴球部をよろしくお願いします」


<勝負の3年目へ向け更なる飛躍、大きな変化を誓う中竹監督>
「任命式で監督留任が正式に決まり、もう完全に気持ちは来シーズンに切り替わった。今日からまた次へのスタート。個人的にはこれまでで一番楽しみな年になると感じている。4年生は今日で卒業していくけれど、とにかく感謝の思いが一番。今日彼らに伝えたことがすべて。卒業しても、色々と話をできる仲間でいたいと今日改めて思った。新主将の豊田には、リスクを負ってでも色々なことにチャレンジして欲しい。そうでないと、ワセダは勝てない。小さくまとまるのではなく、大きくチャレンジ。俺自身もそのつもりでいるから。ハイリスク、ハイリターン。来年はこれまでの2年とは大きく違うイメージになると思っています」


<すべての任を終え、豊田将万に想いを託した2007年度主将・権丈太郎>
「先ほど任命式に立ち会って、あぁこれで終ってしまったんだなと寂しく思いました。日本選手権ですべてを出し切りましたけど、東芝戦は僕のプレーでどうこうできたんじゃないかって、改めて心残りがあるというか…。そういう思いもありますけど、素晴らしい4年間でした。新主将は豊田しかいない、僕はずっとそう思ってました。豊田をはじめ、後輩たちには、これからまだ時間が残っているので、色々と伝えていきたいと思っています。豊田には自分のなかにしっかりとワセダらしさというものを持って、それを追い求め続けて欲しいですし、すべてを『荒ぶる』に繫げていって欲しい。今日で本当に終ってしまったんだなと。今は寂しいというのが1番です(笑)」