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2024
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対高麗大 やっぱり違うぜ、我等が主将・豊田将万!


 テーマ:人のせいにしない。互いにフォローし本当のチームになる―。そこに生まれる責任と信頼。リアルリーダーに導かれ、『豊田組』は大人のチームへの第一歩を踏み出した。キッカケは、前日のミーティングで発せられたスキッパーのこの言葉…。「何か起こると人のせいにしたり、文句を言ってしまうことが今年は多い。もちろん自分もできていないし、難しいことではあるけど、みんなで乗り越えよう。本音をぶつけ合うのと、他人を責めるのとは違う。それができるのがワセダの強さだと思うし、赤黒を着る人間ならそれくらいできなきゃ。明日はみんなの視線に恥じないプレーをしよう」。
 伝説の幕開け・あの上井草オープニングマッチ以来、実に6年ぶりとなるワセダA、聖地での赤黒ジャージー。この最高のシチュエーションに、選ばれし19人が燃えないはずもなく、韓国代表5人(3番,4番,9番,10番,11番)を擁する高麗大を開始から圧倒した。まずは2分、5mスクラムから的確な判断でディフェンスの穴をいとも簡単に攻略すると、その後も完全にゲームを支配。ラインの間隔を狭くし、早めにボールを渡しショートステップ~なんてことはせず、近い接点で真っ向勝負。自陣からでもガンガン仕掛ける。およそ豪雨のなかとは思えない戦いで当然ミスは増えたものの、テーマどおり、誓いどおり、お互いしっかりとカバーし合い、チームは固い絆で結ばれ続けた。決してキレない。落ち込まない。他人を責めない、まず自分。「はい、次!次!ワセダ!」、「みんなで取り返そう!」、「下向くな!」。ここはもう明確に成長の跡。ワセダとして、あるべき姿がそこにはあった。「今日はみんな前向きに取り組んでくれましたし、ポジティブチェンジでよかったと思います。そこがこれまでと一番変われたところです。昨日の今日でしたけど、よくできたんじゃないかなって。僕自身もすごく楽しかったです」(主将・豊田将万)。
 この一見、無謀にも思える選択が、もしチームの結束を確かめるために敢えてだったとしたら…。それはそれはものすごいけど…。「今日はいい意味で言うとチャレンジしたということになるけれど、みんなに言ったのは、確かにチャレンジだけど、雨の日の戦い方を考えて、その中でそれをできるようになろうねって。チャレンジはいいけど、果たして今日の選択は雨のなかでベストだったかというと、まだまだだったから」(中竹監督)。…って、そんなわけはなく、そこはワセダが未熟なだけだったという話。『Dynamic Challenge』でのバランス感覚。80分トータルでのゲームコントロール。テーマを遂行できた一方で、シーズンまでに身につけるべき課題が浮き彫りになった。
 それでもまったく危なげなく45-14。接戦続きだった近年にはないビッグスコアまで持っていけたのは、チームの芯・ディフェンスへの確固たる拘りがあればこそ。まだまだ鉄壁には程遠くとも、要所でビッグヒット炸裂。その強い意志で、スーパーヘビー級たちを跳ね返し続けた。この日はボールを持っているときよりも、持っていないときの方がむしろチャンス? リアクションサッカーならぬ、リアクションラグビー。「今日はうちの強いところでしっかり止めることができてよかったです。取られたところも、形ではなく、自分たちのミス。BKはミスばかりでしたけど、ターンオーバーからのトライが多かったですし、悪いイメージはないです」(副将・長尾岳人)。
 主将が入るとやっぱりチームが引き締まる。ガツンと一本芯が通る。これでまた歩みを止めることなく、次のステップへ進めることが何より大きい。「週明けにはU20組も帰ってきて、また競争も激しくなりますし、その競争を勝ち抜いたメンバーで、どんなチームができるのか楽しみです。もちろん、僕自身もその勝負に勝って、フランスにも勝って、いい春の終わりにしたいと思ってます」(主将・豊田将万)。春シーズンもいよいよ残り2週間。『荒ぶる』の土台がしっかりと固まるまで、『豊田組』は休まず挑戦し続ける―。
 そして、本当のテストマッチ・夜の日韓戦の行方は…、ご想像にお任せします。


<今年は半年先を行く? 豊田将万に全幅の信頼を寄せる中竹監督>

「今日はテーマをよく遂行できたいい試合だったね。この人のせいにしないというのを、この時期テーマに掲げられたのはすごく大きなこと。昨年はこういったことを言い出したのが筑波戦だったから(笑)。今日は豊田が入って初めてのゲーム。そこでキャプテン自らが、人のせいにしない、まとまったゲームをしようとみんなに言ったのは、豊田らしいなと。豊田はやっぱり激しいし、今年の『Dynamic Challenge』の象徴だと改めて感じた。今日の戦い方は、いい意味で言うとチャレンジしたということになるけれど、みんなに言ったのは、確かにチャレンジだけど、雨の日の戦い方を考えて、その中でそれをできるようになろうねって。チャレンジはいいけど、果たして今日の選択は雨のなかでベストだったかというと、まだまだだったから。ブレイクダウンに関しては、個々が強い相手にまぁよくやれた方かなと。何人かにいかれているところはあったけど、国代表が5人いれば、まぁそういうところもある。今日はセットでプレッシャーを懸けて、3列がプレッシャーを懸けて、キーマンは井上。SOがあれだけプレッシャーを懸けてくれたらディフェンスラインとして機能する。ゲーム全体としてはよかったけれど、個の部分を見ていけばまだまだ。その色々あるところがはっきり分かって、これから楽しみです。春の残りはもう一度欲張ることなく、ブレイクダウンとディフェンスをやって、最後のフランスに勝ちたい。一点差でも何でもいいから勝ちたい。格上、それも本当の格上に『Dynamic Challenge』して、強い相手に勝つ素晴らしさを体感したい。そのためのベースをしっかり作っていきます。みんなタフになってきたと思うし、常に言ってきたのは、それぞれが個のスタイルを持とうということ。ライバルの持っているものに惑わされず、自分のやるべきこと、できることをやる。その方が生き生きするし、ブレない。昨日もBも今日のAもそう。個々がブレないチームになってきてると思う。今日本当の勝負はこれから。昨年は完敗だったから、今年はリベンジだね(笑)」


<ついに復活! 抜群の存在感でチームを更に引き上げた主将・豊田将万>
「復帰戦ということで、最初はすごくきつかったですけど、ゲームが進んでいくうちに勘、流れを取り戻せて、途中からはやりたいようにできました。ずっと外から見ていて、これまではミスが起きたらチームの空気が悪くなって、それを人のせいにするようなところがあったんですけど、とにかくそれはやめようと。そこが気になっていた点というか、みんなでカバーする空気をずっと作りたいと思って、今日はその部分をテーマにしました。今日はみんな前向きに取り組んでくれましたし、ポジティブチェンジでよかったと思います。そこがこれまでと一番変われたところです。昨日の今日でしたけど、よくできたんじゃないかなって。僕自身も楽しかったです。プレー的なテーマであったブレイクダウンについては…、まだ一発で仕留めるタックルが甘いなと。高麗大のようなデカくて強い相手になると、まだ一発で仕留められない。2人目3人目が早い点はいいんですけど、いかに1人目がやれるか。そこはこれからの課題です。トライの取り方はよかったと思います。ただ、逆に取られた形は、一発のミス、インターセプト、キック処理だったので…、取り方はいいとして、取られ方はみんなでビデオを見て反省しないといけません。今日僕は初めて試合に出ましたけど、これまでの試合でみんながいい空気を作ってくれていましたし、引っ張るべき人間が引っ張って、みんな前向きで、自分もすんなり入っていくことができました。試合の途中で(佐々木)隆道さんが高麗大のベンチにいるのが見えて、隆道さんの見ている前では絶対に途中で抜けたくない、最後までグラウンドに立ち続ける、ぬるいプレーはできないって。隆道さんの存在がいいカンフル剤になりました(笑)。週明けにはU20組も帰ってきて、また競争も激しくなる。その競争を勝ち抜いたメンバーで、どんなチームができるのか楽しみです。もちろん、僕自身もその勝負に勝って、フランスにも勝って、いい春の終わりにしたいと思ってます。昨年は試合には勝ちましたけど、夜は完敗だったみたいなので、今年は夜も勝てるように。高麗のみなさん、覚悟しておいてくださいって感じですね(笑)。注:この写真のポーズ、今韓国で大ブームだとか…」

<重圧から解放? 春シーズンでの更なる飛躍を誓う副将・瀧澤直>
「もう今日は豊田が引っ張ってくれました。たくさんゲインと、トライに結びつくプレー。やっぱり頼りになるなって。安心してスクラムを組むことができました。豊田がチームにもたらしてくれたものは、やっぱりラグビーの本質の部分ですね。あいつが一番それを分かっているし、体現している選手。プレーを見て、声を聞いていると、やっぱりラグビーは理屈じゃないんだと誰しもが感じますから。テーマであったブレイクダウンについては、やっぱり高麗は強かったです。1:1で倒されてしまったり、越えられなかったり、まだまだ反省がたくさんあるなと。ディフェンスは組織で前に出られていたと思いますし、ブレイクダウンにより一層力を入れていきたいです。スクラムに関しては…、ヒットで差し込めていたので問題なかったというか、左とか右とか意識せずいい感じで組めました。自分たちはまだそんなレベルの高いことはできないので、いけるところ、勝てるところで勝負しようと組んだのがよかったんだと思います。後半になるにつれてドンドン修正できましたし、見ている方には分からないかもしれないですけど、よくなってよくなってという感じでした。今日は雨でミスが多かったですし、ましてや高麗にとってはアウェーで、お互い本当の力が出せなかった面もありますけど、結果も内容もよく、いいゲームだったと思います。人のせいにしないという点でも、BKがミスしたらFWから取り返してやろうと声が出てましたし、お互いに助け合って、みんなで助け合って、チームらしく戦うことができてよかったです。あとはフランス戦ですね…。今度はもっとタフな相手でしょうし、強そうですし、どういうレベルか分かりませんけど、春やってきたことがどれだけできるのか、チャレンジしようと思います」


<BKは幸薄? ミスの多さに猛省の副将・長尾岳人>
「今日は試合前に見た相手がデカかったので、FWを助けてあげようって言ってたんですけど…、ミスばかりで逆にFWに助けられてしまいました…。雨の日用の戦い方ができなかったです。アップのときは雨が降ってなくて、このままいけるだろうって。ちょっと…、運が足りなかったです(笑)。BKはミスばかりでしたけど、トライはターンオーバーからが多かったですし、よかったと思います。ディフェンスも、相手は外系がなかったですし、うちの強いところでしっかり止めることができてよかったです。取られたところも、形ではなく、自分たちのミス。そこは修正できるというか、成長していけるところ。悪いイメージはないです。自分のゲインは…、もう雨だったんで思い切りいきました(笑)。人のせいにしないという点も、みんなミスがあっても落ちることなく、声を掛け合って、決して馴れ合いではなく、次、次といい感じでできたと思います。いい夏を迎えられるように、残りの期間もしっかりと成果を出す。フランス戦はいい試合になります」


<本日の『Dynamic Challenger』!四年一の輝きを見せた塚原一喜>
「自分にとっては初めての赤黒の2番。自分のラインアウトミスで試合を壊すことはできないと思ってましたし、昨日の決意表明でも言いましたけど…、自分は1年のときはコルツで、今のコルツには1年生が多いですけど、そこからのスタートでもがんばれば、赤黒を着て試合ができるんだということを見せたいと思ってました。今日やれなければ、みんなを裏切ることになるって。自分の中ではその赤黒に恥じないプレーができたと思いますし、今日は自分で自分を褒めてあげたいです(周りからは「えっ~(笑)」の声多数…)。試合の途中でスイッチが入った?、ホントそんな感じでした(笑)。タッキーもハッシーも、いいスクラムを組んでいたので、あとは自分、ここで自分がしっかりすれば、もっともっといいスクラムが組めるだろうって。実際に一本一本よくなっていくのを感じられましたし、このままいけば夏にはいいスクラムが作れるんじゃないかと思います。ラインアウトに関しても、言われるとおり、今日は四年一のスローイングでした(笑)。意識していたブレイクダウンについては、相手に喰い込まれたときに寄りが遅れてしまってたなと。前に出るブレイクダウンはいけるんですけど、行かれたときにいかに対応するか。そこがこれからの課題になってくるところです。ただ、今日は自分自身も楽しくプレーできましたし、ああいうミス以外取られるイメージは沸かなかったですし、この春で一番チームとしてまとまった試合だったと思います。今年はとにかく自分のためというより、恩返ししたい、何かを残したいという気持ちが強いです。後輩たちのため、いつも応援してくださる商店街の方たちのため、ワセダのために、がんばって『荒ぶる』を歌います。隆平が帰ってきても、負けないようにがんばります」


<グッドディフェンス! 急造とは思えぬプレーを見せたSO井上隼一>
「今日は雨の日用の戦い方ができなかったというか…、いつも上井草でやっているのと同じことを雨の中そのままやってしまいました。チャレンジはいいんですけど、コントロールすることができず、そこはSOの責任だなと。もっとHB団のところでコントロールしないといけなかったです。ディフェンスに関しては…、もう(CTBコーチ)裕司さんのおかげです。今日は初めてのSOでしたけど、やることは変わりませんから。前に出るディフェンスの起点に自分がなるように。ターンオーバーからの形はだいぶよくなっていると思うので、あとはもうちょっと接点のところ。高麗は個がかなり強かったです。今日はとにかくいいランナーをどんどん使って、FWで切っていこうと思ってたんですけど、うまくいかなかったというか…、そこは自分のこれからの課題だなと。ちょっとミスが多すぎでした。エリアを取るべきところはしっかり取って、堅くいくところ、チャレンジするところの使い分けを詰めていきたいです。今はAで出られるのであれば、どこでもやろうと思ってます。週明けには彼も戻ってきますけど、自分はディフェンスなり、山ちゃんにないところを出して。今年は学年に捉われず、しっかりとチームを引っ張っていければと思ってます。弟(新1年、分析担当してます)との関係ですか?、まぁ良好ということにしといてください(笑)」

<この春急成長! 日々存在感を増し続けるFB飯田貴也>
「今日はハンドリングミス、キック処理のミスでFWを下げてしまいました…。そこは反省ですし、FBとしては雨だとか言い訳になりません。今日はハンドキャッチ、FBとしての責任を改めて痛感しました。カウンターについては、これまでは遠慮していたというか、思い切りいけていない自分がいたんですけど、今日はよかったと思います。すーさん(鈴木コーチ)からも、いけるなら自分で行ってみろと言われましたし、そこは今日の収穫です。最初のうちは切っていくプレーを選択し続けて、ポロポロとミス。相手もミスしてダラダラした試合になってしまいました。もう少しキックを使っていけば、もっともっと楽な展開になっただろうなと。高麗は個が強くて、飛び込んだところをオフロードで繋がれたり、反省もありますけど、ディフェンスは前にも出て、後ろから見ててもよかったと思います。FWがよくやってくれて感謝です。春はずっと15番をつけてプレーしてますけど、今までのワセダのFBと言えば五郎さん。それが常に自分の頭にもあって、焦り、不甲斐なさ、力不足を感じていたんですけど…、最近はとにかく自分らしさを出していこうと考えられるようになりました。五郎さんの姿を追うのではなく、自分らしく。五郎さんは人に強くて、ドンドン前に持って行ってオフロード。自分はそんな強さはないですけど、SOもやらせてもらいましたし、人を使う、ステップでズラす、そこにキックも交えていけば、相手にとっては嫌な存在になれるのではないかと思ってます。昨年は寛造、山ちゃん、隆平、宮澤が活躍するのを自分はスタンドで見ているだけ。今年は絶対に彼らと一緒にプレーして『荒ぶる』を取ります。これからも気を緩めず、日々全力で結果を出していきたいです」

<佐々木隆道、李光紋 定期戦から生まれた美しき友情>