ベリーグッドゲーム!やっぱり赤黒予備軍はこうでなくっちゃ。この春のワセダB最終戦。もがき苦しんできた「チーム・小塩」は、しっかりとその成長の跡を披露した。
序盤は取って、取られて(こちらはすべてミスから)、やっぱり拓大戦は打ち合いかぁ…という展開も、キレずに、落ちずに、ベクトルをひとつに向けると、20分過ぎからは一方的な展開。お家芸・ハイパンラッシュと継続の美しきハーモニー。前に出続け、タックルはビッシビシ。25分にはCTB村田大志のタックル→ターンオーバー→そのまま60m独走のスーパープレーまで飛び出し、前年度リーグ戦3位の難敵を制圧した。
そんな春シーズンラストマッチで攻守に輝きを放ったのが、シニア昇格後見違えるような成長を見せるSH西田剛。ウリのひとつ・捌きはもちろんのこと、スクラムから常にプレッシャーを懸け続けたそのディフェンスは秀逸の一言。その人柄、勤勉さがプレーにも滲み出る。これぞ前田隆介の教え。「そこは他のワセダのSHと比べて譲っちゃいけないことだと思ってます。隆介さんにも、FWと1:1になっても当たり負けするな、BKが抜かれてもその穴を自分が埋めろと言われてますから…」(SH西田剛)。そして、自分を持ち、確固たる目標に向かって走り続ける男はやっぱりカッコいい。「豊田さん、隆平と一緒に赤黒を着て試合に出るのが最大の目標です。あのふたりはもう高校時代からのヒーロー。自分はその陰で表舞台に立つことはできなかったですけど、これからもっともっと努力して、負けないように、大学では自分も活躍したいと思っています」。東福岡では常に成績最上位!がんばれ、政治経済学部生!
これでBチームの対外試合はひとまず終了も、実は彼らにとってはここからが本当の戦い。「もうBは試合がないですけど、Aの奴らをヘラヘラさせないように、常にプレッシャーを懸ける。Aチームが最終的に誰になるかは分かりませんけど、とにかくワセダが『荒ぶる』を歌うがすべて。自分がどこにいようが、全力でプレッシャーを懸けて、Aチームを引き締め続けます」(ゲームキャプテン・小塩康祐)。まずは4年が率先して有言実行!このレベルで満足するな! セカンドチームには、倒すべき本当の敵がすぐそこにいる―
<打倒Aチームを胸に秘め戦うゲームキャプテン・小塩康祐>
「今日は本当に4年生が体を張って、声を出してよく引っ張ってくれたと思います。ミスしてもキレることなく、そこはかなり大きかったです。このキレない。取った後も、取られた後も、ミスした後もキレないというのは、春の最初にはなかったことですから。内容的には、まだまだ最後のところだったり、ラインアウトだったり、詰めなくてはいけないことが多いですけど、西田がどんどんハリーで行ってくれたり、いい試合だったと思います。裏に出てからのミスは課題です。今日に限って言うと、前半内側を外国人選手に行かれてしまいましたけど、しっかりと途中で修正することができた。それはすごくいいこと。目に見えるプレーではないですけど、よかったと思います。この修正力と落ちないこと。ここはメンタルなんですけど、それぞれがしっかり声を出せていましたし、引っ張るべき人間が引っ張って、ミスが出てもみんなで助け合って、だんだんいいチームになっているという手応えはあります。でもAを相手にするとまだまだ全然。豊田が戻ってきてからAチームはものすごく強くなってるんですけど、ああいう芯のあるプレーヤーがいると、今のBチームは太刀打ちできない。個々では勝てないかもしれないですけど、しっかりとまとまって、もうBは試合がないですけど、Aの奴らをヘラヘラさせないように、常にプレッシャーを懸けていきたいと思います。Aチームが最終的に誰になるかは分かりませんけど、とにかくワセダが『荒ぶる』を歌うがすべて。自分がどこにいようが、全力でプレッシャーを懸けて、Aチームを引き締め続けます」
<大きな夢へ一歩前進! シニア昇格後急成長を見せるSH西田剛>
「今日は簡単に取られてしまう場面もありましたけど、フロントスリーとフランカーが前に出てくれて、安定したゲームができたと思います。ただ、アタックの部分では、僕も含めて肝心なところ、取りどころでミス、出したいところで継続できなかったのは反省です。僕ももっとキャリアに意識を持たせて、自分の持ち味であるテンポを出さないといけなかったなと。スクラムからのディフェンスに関しては…、そこは他のワセダのSHと比べて譲っちゃいけないことだと思ってるので、妥協しないよう意識してやってます。捌きについては、今日は納得のいくテンポ、リズムは作れなかったですけど、昨年の自分と比べたら成長で来ていると思うので、そこはこれからも伸ばしていきたいです。隆介さんには、持ち味はテンポ。それとディフェンスでは、FWと1:1になっても当たり負けするな、BKが抜かれてもその穴を自分が埋めろと言われてます。あとは捌きに徹することが多いですけど、ときには自分で仕掛けて『Dynamic Challenge』、FWがピックにいくくらいのスピードで持ち出してリズムを変えろ、もっと欲張っていけと。今日はチームとしてディフェンスが崩れていなかったので、いいゲームだったと思います。昨年一年間、自分のなかで積み上げてきたものがあって、それが自信になってます。タックルとパス。今年は更にそこを伸ばして、Aに上がって赤黒を着たいです。まだ実力は足りないですけど、チャンスを生かして、上に上がることでまた自信もつく。現にBに上がってからの数試合でも、成長できてると思いますから。今年はとにかく上を目指し続けます。豊田さん、隆平と一緒に赤黒を着て試合に出るのが最大の目標です。あのふたりはもう高校時代からのヒーロー。自分はその陰で表舞台に立つことはできなかったですけど、これからもっともっと努力して、負けないように、大学では自分も活躍したいと思っています」
<すごいぞ、ヒガシ!山下昴大ついに降臨!Cチームで片鱗見せた!>