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2024

対流通経済大 やっぱりすごいぜ!『俺たちのエース』!


 「チーム・小塩」確編モード突入? 夏合宿もいよいよ大詰め。関東戦から生まれ変わったワセダBが、シニア締めくくりの一番でまたまた魅せた。
 まずは開始1分、この夏の急成長でグングン株を上げるプロップ・山岸大介のお手本のようなジャッカルを起点にトライを挙げると、絶滅危機品種?のモール、この日はプチ爆発・CTB坂井克行の接近、山下昴大の8単etcやりたい放題。Aチーム入りを見据え?インサイドCTBに配置された村田大志もしっかりと期待に応え、リーグ戦一部校・流通経済大(この日は4年を除いたメンバー)をまるで練習台かのように圧倒した。見守るAメンバーもこのイケイケラグビーには拍手の嵐…。「練習の成果出てるよ~!」
 …と、いいところを一通り挙げて、チーム全体のグッドゲーム!!!てな感じにしてはみたものの…、やはり主役はこの男、久々の復帰となったWTB早田健二。ゲーム勘は…、スピードは…、なんてありがちな心配はまったくの杞憂。一言で表せば、もう完全に別格。ファーストタッチとなった15分のカウンターではするする~と6人抜き。その後も安定感抜群の『早田ワールド』全開。「やっぱりすごい。けど、これだけ活躍しといてトライをとらないところが早田らしいんだよなぁ~」との声(主にAチームが言っています)を吹き飛ばすかのように、ラストプレーではインゴールを駆け抜け、完全復活を印象づけた。
 プレーもすごいが、試合後のコメントもまた素敵すぎ。「2ヶ月かかると言われたときはショックが大きかったんですけど、でもそこで悔やんでも意味がない。いろいろなプレーを見るなり、ウエートするなり、何かケガする前よりプラスになるものを手に入れようって。新しいプラスのものは…ハンドオフということにしておいてください(笑)」。ただ何となく復帰を目指すのではなく、何か新しいものを手に入れてパワーアップして帰ってくる。この意識!!!上も下も関係なく、全部員が見習うべきものを、この日の早田健二は体現していた。『俺たちのエース』の新たな武器・首藤甲子郎ばりのハンドオフ、次回はぜひ東京で。
 あの悔しさをバネにして、ワセダBが乗ってきた。確実に変わってきた。これで胸を張って宣言できる。9月からは、Jr選手権連覇への挑戦―

 

<もはや別格! 復帰を果たし新たな武器まで手に入れた『エース』早田健二>
「試合に出ることが決まってから、今日まですごく楽しみでした。2ヶ月ぶりの試合をとにかく楽しもうって。その思っていたとおりにプレーできてよかったです。最初に2ヶ月かかると言われたときはショックが大きかったんですけど、でもそこで悔やんでも意味がない。いろいろなプレーを見るなり、ウエートするなり、何かケガする前よりプラスになるものを手に入れようとがんばりました。成果は…、まぁちょっと(笑)。ウエートの数値が上がって、コンタクトの面ではよくなったと思います。新しいプラスのものはハンドオフということにしておいてください(笑)。あのカウンターはボールをもらった瞬間、絶対に抜けると。思い描いたとおり抜けてよかったです。今日はBK対BKのシチュエーションでも、両CTBがバンバン行ってくれましたし、試合前みんなで話していたとおりにできたと思います。あの両CTB、練習では遠慮してるんですけど、試合になると爆発してくれて頼もしいです(笑)。あとはディフェンスのコミュニケーション。ここでの失点をなくせば、チームとしてもっともっと強くなっていける。まだ自分のなかでは本調子になっていないので、まずはベストの状態に戻してから、渉太さん、寛造のふたりに挑戦していきます!」

 

<シャークス効果! この日も攻守に抜群のリードを見せたSO井上隼一>
「こういう点差で勝てたことは大きいですけど、余計なところで取られてしまったので、まだシーズンへ向けて課題があるなと…。個人的なところでは、アタックは満足です。シャークス効果です。合宿に入った頃と比べて、BKの仕掛けがよくなってきて、成果が出てるんだと思います。関東戦の後からBKもよく考えるようになって、ひとりひとりが勝負するようになったり、そういうところが変わりました。ラインスピードが上がっていますし、切ってくるところは切る、いろいろな使い分けができるようになって、よくなってます。今日も両CTBすごかったですね(笑)。あの若い力に自分も負けないようがんばらないといけないです。SOは…、板についちゃいましたかね? まぁ、どのポジションでもいけるように。自分はどこでもディフェンスからだと思っているので、そこでアピールして、Aの3人をおびやかせる存在になっていきます!」