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2024

対日体大 中竹式!学生たちの手で価値ある勝利!


 「帝京戦後に自信を失くすということはなかったです。取られる気はまったくしなかったし、逆にブレイクダウンさえしっかりすれば、いいゲームができると改めて分かった試合。自分たちで反省して、考えて、今日はみんな何かを掴みかけたと思います…」(主将・早田健二)。あの6-3から一週間、ほんの数回の練習で迎えた立冬の日体大戦。反発力、爆発力、底力…、真価の問われた大事なゲームで、『早田組』は進むべき道を確認し合った。
 これぞ中竹竜二の成せる業、この一週間は何から何まで完全に学生主導。帝京大の反省、課題の抽出、それに伴う練習のテーマ、マッチスローガン設定、前日の試合前ミーティングに至るまで、首脳陣による口出しは一切なし。「自分たちで考えて、自分たちで勝つ、大事なゲームでこそ、自分たちで反省。俺はそれを見守るだけ。やるならこのタイミングだろうなって」(中竹監督)。学生たちは3つのグループに分かれ(これがミソ?)徹底討論。役職、学年、ポジション関係なく、自分たちの現状をしっかり見つめたことで、1つの答えが導き出された。ブレイクダウン!クリーンアウト!ワセダは原点で勝ってきたチーム!
 自分たちですべてを決めたからには、当然ながらそこに「責任」が生じる。開始早々の2分、WTB中濱寛造のトライを皮切りに、一人ひとりが懸命に目の前の戦いに集中した。自陣からでもガンガンアタック。迷わず積極的にカウンター。SO村田賢史の軽快なパスに乗って、バックスリーが走りに走る。FWも至るところに顔を出す。ボールが動き、人が動き、見る者の心も動かすようなラグビーが、完璧とは言わないまでも復活した。攻めてよし、守ってよし、蹴ってよし、獅子奮迅の活躍を見せた田邊秀樹(後半10分からは久々のアウトサイドCTB)。強くて、速くて、キレて、放れる中濱寛造(同じく後半10分からはFB)。相変わらずの凄さを見せる村田大志。4年目にしてついに来た星野泰佑!etc 個の『Explosion』もまずまず。トータルスコアは、82-0。さて、問題は、このブレイクダウンがどこが相手でも通用するのか、同じように気持よくラグビーができるのか。万事を自らの手でやりきった学生たちの思いは…。「テーマの達成率は50%という感じでしょうか。いいところも悪いところもあったという感じです。拘ってくる相手に同じようにできるかは…、分かりません。問題は慶應に通用するか。でも、帝京戦よりは確実によくなっていますし、この2週間で仕上げていきたいです」(FWリーダー有田隆平)。「意識としてはすごく上がっていましたし、そこは先週よりよかったと思いますけど、もっとプレッシャーをかけてくる相手であれば出ていないな、というブレイクダウンもたくさんあった。次はやろうとするだけではできない相手。それを意識して、練習からしっかりと精度を上げていきます」(副将・田邊秀樹)。
 ともあれ、これで早慶全勝対決へのチケットを無事獲得。7年ぶりのこのシチュエーションに誇り高き男たちが燃えないはずはない。強く、逞しく、魂の宿った黒黄を倒すことこそ、赤黒のレゾンデートル。「早慶戦は特別な試合。慶應も死ぬ気で来ると思うので、それに対してワセダは激しく。ボールキャリアが前に出て、スイープする。ブレイクダウンで粉砕したいと思います」(主将・早田健二)。「早慶戦は理屈ではない戦いだと、先輩たちから教わってきた。気持ち、ラグビーの原点で負けないように、挑戦者としてぶつかっていきます」(副将・田邊秀樹)。大前提はこの2週間、己に克つこと。11月23日は、魂と狂気の、『荒ぶる』ための、運命の一戦!

<そこにある責任! 学生たちを信じ見守った中竹監督>
「今日は帝京戦の反省を踏まえて、うまくいかなかったブレイクダウンをテーマにして臨んだゲーム。練習のテーマも、試合へのスローガンも全部学生が決めました。こういったことは、私が監督になってから初めて。自分たちで勝つんだと。どんなゲームをするのかなと、私もすごく楽しみでしたし、ロッカーでは、ここから始まるぞと言いました。ハーフタイムも早田中心で。課題はまだまだありますし、強い相手には通用しないなというプレーもありましたけど、ケガ人、代表の穴をそれぞれが責任を持って埋めてくれて、なかなかいいゲームだったと思います。(学生たちに任せる上で監督からのアドバイスはの問いに)特に僕からは(笑)。普段であれば、週明けのミーティング映像は私が編集して作りますが、そこも早田に任せました。その前にリーダーたちでこうしましたという話は聞きましたけど、特に付け加えることもなかったです。(なぜこの時期なのかの問いに)むしろ、このタイミングでやろうと思ってました。どこか苦戦したときだろうなと思ってはいたんですけど、筑波戦は思っていたより点差がつきましたし…、帝京戦で色々と課題があったので、ここが『Explosion』するいい時期かなと。選手選考に関しては、一切口出しさせていません(笑)。そこは独断と偏見なので、学生たちも分からないと思います。先発SOの村田賢史は、春に山中と競ってAで出ていた選手。力は分かっているし、夏以降ライバルとしては一歩落ちていたので、ここでいかにやれるか。本人には、自分の1番得意なところ、キック、仕掛け、パス、ジェネラルな部分では山中より上のところもあるので、そこを出せと。今日はよかったのかなと思います<以上、記者会見> 今日は自分たちで決めたテーマをしっかりやるんだという意識が見られた。その意味では、成果のあった試合。自分たちで焦点を絞って、シンプルに拘りを持って戦おうというのがすごく伝わってきて、自主性がしっかりでていたと思う。試合前に話したExplosionの一歩としては…、こういう風にしてやっていけば、『荒ぶる』に辿り着けるという道は見えた。ブレイクダウンに関しては、まだまだ本当に拘ってくる相手に通用するものでない。目指すべきレベルはもっともっと上。学生もそれは重々感じているし、そこはしっかりやっていく。早慶戦は、もうシンプルに。タックルして、ブレイクダウンで激しく戦う。そういうところが勝負だと思います」

<自らで掴んだ勝利! 早慶戦へ向け決意を新たにする主将・早田健二>
「今日はみんなで話して決めたテーマ・クリーンアウトを意識して戦いました。ボールキャリアは一人でも球を出すくらいのプレーをして、2人目がスイープでしっかりとはがしきる。練習から意識してやってきましたし、寄りに関しても、帝京戦よりはよかったと思います。あとは精度。そこをしっかり克服して、早慶戦では100%、ブレイクダウンで負けないチームを作っていきたいです。ハーフタイムでは、ミスが多かったので、ボールキャリアのところの修正と、コミュニケーション絡みのミスについて話をしました。そして、後半はもう一度意識して、ファーストプレーから切り替えていこうと。(任せられることに不安はなかったかの問いに)そういうものは一切なかったです。グループ分けをして話をしたんですけど、出てきた課題がすべて同じだったので、そこさえ修正していけば勝てると。ブレイクダウンさえやればいけると全員で改めて反省することができました<以上、記者会見> 帝京戦後に自信をなくすということはまったくなかったです。逆にあの試合では、みんな取られる気がしないと言っていましたし、僕自身もそう感じていたので。反省点であるブレイクダウンの精度さえ上げればいい試合ができると。ミーティングも不安はありませんでした。事前にリーダーでやることをシンプルにという話はしていましたし、そのとおりできてよかったです。寄りの意識は上がっていたと思いますけど、キャリアのリリース、スイープの精度はまだまだなので、そこはまだまだ上げていかなくてはいけない。『Explosion』の一歩という意味でも、みんな何かを掴みかけたと思います。早慶戦はもうブレイクダウン。そこに尽きる。早慶戦は特別な試合。慶應も死ぬ気で来ると思うので、それに対してワセダは激しく。ボールキャリアが前に出て、スイープする。ブレイクダウンで粉砕したいと思います」

<本日の『ベストエクスプロージャー』!抜群の存在感を見せた田邊秀樹>
「帝京戦で課題が明確になって、この一週間は、それをしっかりやれば自分たちはいけるという前向きな反省ができました。その課題を克服すべく、練習から常に口うるさく言ってきて、意識はしっかり持てていたと思います。自信を失ったり、落ちたりということもありませんでした。ブレイクダウンのところだけダメだったという意識と、逆に帝京からすると、ブレイクダウンさえ圧倒すれば、ワセダを相手にああいうゲームができる。ブレイクダウンの重要さを教わった、突きつけられたいいゲームだったなと。勝ったから言えるんですけど。掲げたテーマが遂行できたかは…、意識としてはすごく上がっていましたし、そこは先週よりよかったと思いますけど、もっとプレッシャーをかけてくる相手であれば出ていないな、というブレイクダウンもたくさんあったので。1人目が五分、受けたときにはいいブレイクダウンにならない。2人目、3人目もまだまだダメ。まずキャリアが前に出ること。出られなくても、2人目、3人目がしっかりと仕事をして、いいブレイクダウンにして、次のアタックに繋げる。そういうところが大事になると思います。まだまだできてないですから。BKに関しては、取りきりはしましたけど、まだ理想の形ではないですし、ミスも多かったです。『Explosion』の第一歩としては、しっかり自分たちで決めた課題をやりきったことは評価できるのかなと思います。でも、次はやろうとするだけではできない相手。それを意識して、練習からしっかりと精度を上げていきます。早慶戦は理屈ではない戦いだと、先輩たちから教わってきました。お互い普段とは違う力が出る。気持ち、ラグビーの原点で負けないように、挑戦者としてぶつかっていきます」

<初の早慶戦へ!大舞台での爆発を誓うNo8大島佐利>
「今日はブレイクダウン、クリーンアウトということをテーマに掲げて、その達成度は、7,8割だったかなと。まだまだ拘りきれないところがありました。球は出てはいましたけど、越え切れていないとか、甘かったです。FWがもうひとつ掲げていたランナーセットに関しては、意識はできていたと思いますけど…、ラインが浅かったり、まだ改善の余地はあると思います。『Explosion』は半歩という感じではないでしょうか。それでも0に抑えることができましたし、キャリアは先週より意識できていましたし、いいゲームであったとは思います。早慶戦に向けては、まず慶應は強いチーム。ここからの2週間、今日できなかった、ツメきれなかった部分をしっかりと拘って、修正していきたいです。個人としては、初めての大舞台なので、楽しんで、思い切り暴れます!4年分、出し尽くします! チームとしては、取り組んできた前にでるディフェンス。そしてアタックでもディフェンスでもブレイクダウン。慶應も激しくくると思うので、そこが勝負になると思います」

<徐々に上向き? しっかりと早慶戦を見据えるFWリーダー有田隆平>
「この一週間は、ボールキャリアとブレイクダウン、とにかくそこを意識してやってきて、今日はその帝京戦で出た課題を修正するための試合という位置づけでした。結果としては…、よかったところもありますけど、相手がいい形のときにはやられていた。達成率は50%という感じでしょうか。いいところも悪いところもあったという感じです。拘ってくる相手に同じようにできるかは…、分かりません。問題は慶應に通用するか。でも、帝京戦よりは確実によくなっていますし、この2週間で仕上げていきたいです。FWは早いセットもテーマにしていました。それによって、見極めもできるようになりますし、やることもはっきりする。そこについては、結構できていたのではないかと思います。けど、少ない人数で出せていたか、完全に勝てていたかというと微妙なので、もう少しです。今日もちょっとペナルティが多かったですし…、かなりいいゲームだったとは言えませんけど、『Explosion』の一歩としてよかったとは思います。帝京戦後も自信を失ったりということはなかったです。実際勝負には負けていない訳ですから。ミスは多かったですけど。1週間、ちょっとフワっとしてしまったところはありますけど、沈んだことはなかったです。早慶戦のポイントはやっぱりFW、スクラム。慶應は昨年のメンバーが残っていますし、セットはキーになると思います。早慶戦は簡単にはいかない。今一度締めなくてはいけません。あとはブレイクダウン。激しさ勝負です!」

<「キック、よかったですね(笑)」 精密機械・田邊秀樹、芸術の11/12!>