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対全慶大 2010ワセダファーストゲーム


 2010ワセダ、そのスタートはオールから!今年はワセダすべての力を結集させる! 4月3日、秩父宮にて2年ぶりとなる全早慶戦を開催。Mrオール、辻新監督の初陣にふさわしく、現役、OB力を合わせ、第一歩を踏み出した。初勝利はおあずけも…、そこに確かな成果あり!
 ほんの少しの準備で臨んだ試合は、「ちょっと軽いプレーが出てしまった」と主将・大田尾竜彦が開口一番、後悔したように「前半がすべて」。辻監督初陣の高揚感にも乗ってゲームを支配すれども、崩したところでミス、ミス、ミス。実にワセダらしい美しい繋ぎを幾度となく見せながら、フィニッシュに決め手を欠き、自らの首を絞め続けた。奪ったトライは、20分スクラムから直で五郎丸。29分、しつこい継続からWTB中濱寛造のふたつだけ。攻めるワセダ、守る慶應。まさに、近年の早慶戦でよく見るパターン…。
 そして12-7で迎えた後半、開始から怒涛のラッシュで一気に勝負をつけにいくべきところで、逆にラインアウト前ピール、キックカウンター(起点は山田章仁)で痛恨の連続失点。これが流れを自ら手放したチームの末路か、、、合わせていないチームの脆さも顔を出し、エアポケットのごとく一瞬で逆転を許してしまった。「内容は悪くなかったと思いますけど、後半最初の2本は淡泊でもったいなかったです…」(CTB宮澤正利)。
 その後は一進一退の攻防が続くなか、この日抜群の勤勉さで現役たちにあるべき姿を示し続けた吉上耕平(秀逸の一言!)のチャージから同点に追い付くのが精いっぱい。続々投入された現役若手メンバーの奮闘も及ばず、最後はゴール前ペナルティからハリーで雪崩れ込まれ、勝負は決した。
 19-26。辻監督初陣を気持ちよく勝利で飾ることはできなかったものの、「雰囲気がある。空気を持っている」と百戦錬磨の大田尾竜彦も口にしたように、そこに確かな収穫あり! さほど目立たなかったかもしれないが、それは大きな一歩だった。初赤黒メンバーの堂々とした戦いぶりには、誰しもが感じるものがあった。「結果はもちろん反省がたくさんあるけれど…、現役にとってはハッピーなゲーム。やってきたことの成果がしっかりでていてよかった」(辻監督)。辻ワセダ、『真のEnjoy』がついに始まる―


 <久々の赤黒!学生たちの雰囲気を満喫した主将・大田尾竜彦>
「今日は楽しかったです。ワセダ、慶應ともどういう練習をしているのか分かりませんが、ガッツリ言うと、雰囲気がいいと感じました。ワセダも慶應も今年に懸ける想いが伝わってきて。トップリーグでプレーしている身として、学生にしかないものに触れられてよかったです。この両チームが決勝をやってくれる、共にいい雰囲気を持っているチームだと思います。<以上共同記者会見>本当に久々の赤黒でした。着心地は最高でしたけど、いかんせんプレーの方が…。みんなでもっと練習したかった、もっといい準備をして臨みたかったです。試合的には前半がすべて。ちょっと軽いプレーが目立ってしまいました。それが慶應の我慢に繋がったと思います。会見でも言ったように、現役は空気を持っていますね。まだ始まったばかりですけど、どうやって何を作り上げていくのかが大事になると思います。とにかく勝つことに拘って欲しい。色々言われるでしょうし、感じることもあると思いますけど、とにかく勝つ。その拘りをなくしたらワセダは終わりですから。辻さんは現役時代から大変にお世話になった方。どんな形であれ恩返しがしたいと思っていますし、今の自分にできるのはこうして現役と一緒にプレーすること。声を掛けて頂けたらいつでも出ます。今日はキャプテンがこんなのでいいのかなと思ってしまいましたけど…、次に向けてしっかりと準備したいです。ステップアップしたところを見せたいですし、実際お見せできると思います。しっかりとワセダとしての拘りを持って。今日はあまりにもぶっつけ本番すぎたなかでは、いいゲームだったとも言えるかもしれません。辻さんは今日が初采配ということでしたけど、OBを尊重してくださっていたと思います」

 <まさに鉄人!タックルにチャージに勤勉に働き続けた吉上耕平>
「赤黒は背筋が伸びますね(笑)。このジャージーに伴う責任。現役とコミュニケーションを取れる機会もなかなかないですし、今日はすごく楽しかったです。試合内容的には最初の10分、15分攻めたところ。テーマにしていた積極的なオフロードでミス、大事なところでミスが出て、こういう結果になったと思います。勤勉に仕事をしていた?、そこが原点ですから(笑)。チャージにタックル、当然です。ただ、ひとつ申し訳なかったのが、ラインアウトでいいボールがとれなかったこと。そこは次までに修正します。ブレイクダウンに関しては、相手が1人入ってくるところを剥がせばクリーンにボールが出るのに、ワセダも相手に付き合ってしまいました。試合中にも言ってはいたんですけど、その1m、2mでイーブンになってしまう。そこはもっとクリーンにしないと。モールを押しきれなかったのも、そういった1m、2mのところです。現役に対しては、最初はおとなしいかな?と思いましたけど、リーダー格のメンバーが何人もいたこともあってか、しっかりと修正できていて、修正する力、意識は高いなと感じました。辻は日ごろグラウンドでやったことが試合に出る、やったことしか試合に出ないという意識の高い男。自分もそれに負けないようにがんばっていこうと思います(笑)。辻らしく、泥臭いチームを作って欲しいです。期待していますし、自分もいつでも応援にいきます」

 <OB、慶應から多くの学び!ラストイヤーへの誓いを新たにする宮澤正利>
「ゲーム勘のせいにしたくないんですけど…、ボールキャリアではターンオーバーされ、いいところなく、もう少し頭を使ってやっていかないと、今年も下のチームだなと思いました。慶應はブレイクダウンがうまかったです。練習しているんだと思いますし、ジャッカルに関してはワセダより上だと思います。ワセダとしては2人目の寄り、BKの仕事が大事になってくるだろうなと。今日はいい経験ができました。トップリーグの方と話をする時間は少なかったですけど、ともにプレーしての学びがたくさんあってよかったです。試合全体に関しては…、悪くはなかったと思います。後半最初の2本淡泊でもったいないところがありましたけど。そういう意味でも、きついところでどれだけ走れるかです、今年は。そこで4年生がいかにやれるか。コンビ不足は分かっていたことで、今日は1:1で圧倒できなかったのが敗因。そこに拘って、さらに強くなっていきたいです。4年になると色々と見えることがあります。今まで気になっていなかったことが気になる。ミスだったり、緩いところは特に。そういうところを選手たちからやっていければ、今年は絶対に強くなれると思います」

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 出場メンバー
1瀧澤、2種本←67分高家、3横谷←50分小林、4星野、5桑江←50分井村、6吉上、7中村、8小峰←67分中野、9矢富←67分雨宮、10大田尾、11首藤、12田邊←50分内山、13宮澤、14中濱←67分原田、15五郎丸

得点
20分、トライ:五郎丸
29分、トライ:中濱  コンバージョン:五郎丸
66分、トライ:首藤  コンバージョン:五郎丸