早稲田大学ラグビー蹴球部WASEDA UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB OFFICIAL WEBSITE

Beat Up

2024
  • SpoLive

YCACセブンズ 『有田組』、フランスへの道

 『有田組』もうひとつの第一歩。その道はフランスへ通ず! 悔しい悔しい全早慶から一夜明けたこの日は、春の風物詩・YC&ACセブンズに参戦。冬に逆戻りしたような寒さのなか、赤黒戦士がその熱の一端を見せつけた。そこには、ワセダの進むべき方向性がクッキリ―

 9:30 初戦は大会オープニングマッチとして成蹊大と対戦。まずは、ゆっくり体を起こしつつ…、なんてことはなく、開始からガンガン仕掛け、思惑通りの展開に持ち込んだ。

 開始僅か35秒、近藤統靖の巧みなランから土屋鷹一郎と繋いでトライを挙げると、4分坂井克行のステップ一閃、6分ディフェンスターンオーバーで着々と加点。後半開始早々にセービングミスからトライを許したものの、村田大志、飯田貴也らが前半同様1:1をしっかり制し、チャンピオンシップに駒を進めた。

 迎えた2回戦の相手は、今大会最大のターゲット・リコー。「絶対に勝つ!」「この一カ月の正しさを証明する!」。いやが上にもテンションは高まった。

 13:24 ワセダ先蹴でスタートした緊張の「大一番」は、事前のコンセンサスどおりザ・ガマン。視角から飛んでくる外国人選手(あのキニキニラウとロッキー・ハビリ!)、ブレイクダウン周りのペナルティに苦しめられ、ジリジリ後ろに下げられた。前半終了間際、ようやく思い切りのいい仕掛けから相手を崩したものの、最後の最後でターンオーバーを許し、70mリターン。「リードはされながらいい形ではあったので…」と主将・有田隆平が悔やんだように、ギリギリ均衡を保っていたなかでのトライはこの上なく痛かった。

 それでも、我慢をテーマに最後まで体を張り続けることを誓うワセダは、ここから猛追。仕掛けの意識はこれっぽっちも衰えず、自らの手で一気に流れを引き戻した。4分、グッドディフェンスでターンオーバーを勝ち取ると、坂井克行がワンステップで横山ツインズを抜き去り、原田季郎。その後もブレイクダウンを制し続け、強引にトライ。…しかし、このとき敗北を告げる鐘の音が響き渡り、あと一歩及ばなかった。

 勝ちに拘る男たちは、試合後悔しさを露わにした。ワセダは負けてはいけないと改めて痛感した。たしかに、結果には大きな後悔が残るも…、大局で見れば、今やるべきことはしっかりと遂行し、変化も実感。「よく我慢してくれた。そのためのガッツがはっきりと見て取れた。我慢を覚えてくれたことが大きな収穫」(辻監督)。「次、爆発してきます」(有田隆平)。一筋の光が見えた。『有田組』、この続きはフランスで―

<初対外試合! しっかりと今の姿を見つめる主将・有田隆平>

「やっぱり悔しいですね、負けると…。リコー戦に関しては、我慢だと言って臨んで、そのとおり後半2本取って追いつきかけたんですけど、前半が悔やまれます。前半もリードはされながらいい形ではあったので、何とか攻めたところで取りたかったなと。今日はずっと取り組んできた仕掛けの部分はできていたと思います。2人目、3人目のところは納得できないというか、まだできていないですけど、言い続けてきた部分ができたのはよかった点です。昨日の全早慶、そして今日と、やはり2人目のサポートがすごく重要になると感じました。慶應はすごくジャッカルが早かったですし、今日も1人目の仕掛けはよくても、2人目がついていけてない。そういうところがよく見えた週末でした。ただ、取り組み自体いい方向にいっていることが実感できましたし、今日の試合も、フランス、東日本に繋がる内容だったと思います。試合はやってきたことを一番実感できる場。15人制に関しては、まだよく分からないところもありますけど、7人制をやった感触では、かなり成果が出てきているのではないかと。それでも、ワセダは負けてはいけないチーム。今日も負けて終わると、すごく悔しい…。これからは勝っていい成果、発見を得て、それをどんどん吸収していきたいです。この続きはフランスということで。また次回。爆発してきます」

<更なる高みへ! この日抜群の存在感を見せた坂井克行>

「リコー戦、勝ちたかったです。昨年も負けていたので…。でも充実した、楽しい試合でした。改めて実感したのは、ひとりひとりが仕掛けていくことの大切さ。今日はそれぞれが思い切りいって、トップリーグ相手にも通用していたので、そこは次のフランスにつなげて生きたいです。個人的なところでは、アタックはそこそこよかったですけど、ディフェンスでは厳しくなっているブレイクダウン周りで、2,3個ペナルティを取られてしまったのが反省です。リコー戦ではそれでチームを苦しくしてしまったので…。(試合後、セブンズ日本代表・村田亙監督と談笑)亙さんからは、これからも見ていくからがんばれと言って頂きました。7人制はオリンピック種目になりましたし、代表に選んで頂けるようなことがあれば、すごく光栄なこと。もしオリンピックに参加できたら、それはものすごい名誉なので、是非そこも目指してみたいです。この一ヶ月間、隆平を中心にしながら、任せきるのではなく、いい雰囲気でできていると思います。今日も出ているメンバーだけでなく、周りからもしっかりと声があって勇気づけられました。この雰囲気を一年間保ってやっていきます」

 

1回戦・対成蹊大 40-7<前半:21-0、後半19-7>

出場メンバー:近藤←8分河原崎、有田、土屋、榎本←7分西田、井口←7分村田、坂井、飯田

得点経過
前半35秒:早大:近藤が抜け出し土屋トライ  コンバージョン飯田成功 7-0
    4分:早大:ゴール前スクラムから榎本→井口→坂井トライ コンバージョン飯田成功14-0
    6分:早大:ディフェンスからのこぼれ球を坂井が押さえトライ コンバージョン飯田成功21-0

後半30秒:成蹊大:キック処理のミスを拾われトライ コンバージョン成功21-7
    3分:早大:村田のタックルからターンオーバー→坂井トライ コンバージョン飯田成功28-7
    4分:早大:ラインアウトから村田がひとりで相手を交わしトライ コンバージョン飯田失敗33-7
    6分:早大:スクラムのターンオーバーから飯田が相手を交わしトライ コンバージョン飯田成功40-7

チャンピオンシップ・対リコー 14-19<前半:0-19、後半14-0>

出場メンバー:近藤、有田、土屋、榎本←7分西田、井口←7分村田、坂井、飯田←10分原田

得点経過
前半3分:リコー:スクラムから大外に繋がれトライ コンバージョン失敗0-5
   5分:リコー:22m内のペナルティから速攻を許しトライ コンバージョン成功0-12
   7分:リコー:ターンオーバーから逆襲を許しトライ コンバージョン成功0-19

後半4分:早大:ターンオーバーからの切り返しで坂井がブレイク→原田トライ コンバージョン飯田成功:7-19
   7分:早大:スクラムから継続し、村田がトライ コンバージョン村田成功:14-19