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2024
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対大東文化大B 前半と後半の違いはどこに?


 残された男たちの戦い。こんなときこそ意地見せる! 選ばれし22人が華やかに?韓国遠征を行うなか、セカンドチームは反骨心を胸に大東文化(先方の事情により当初のABからBに変更)と対戦。表と裏、光と影、そこには『有田組』の今がくっきりと映し出されていた。
 前半の40分は、まさに思惑どおりの展開。開始早々の2分、ディフェンスターンオーバーから一気に攻勢に転じ、誰からも愛される人格者・小川洪平が美しいライン参加で先制トライ(生涯2本目!)を挙げると、その後も休むことなく猛ラッシュ。両CTB・内山竜輔、下平泰生による勤勉なハイパンチェースに、SO森田慶良の軽快なパス回しが合わさり、次々インゴールを駆け抜けた。休むことなくボールを動かし、奪ったトライは実に7つ。自陣22m内での相手ボールセットは「記憶にない」というほどゲームを支配。パフォーマンスが変わらなければ、100点ゲームも夢ではない!…かに思われた。
 しかし、これがセカンドチームの甘さか。SO森田慶良が判断よく裏に抜け出し迎えたいきなりのトライシチュエーション(3:1)を軽いプレーで逃すと、流れは一変。スクラムで後退、近場で食い込まれる。BKもいつでもトライできる雰囲気を醸し出しながら、ことごとくミス、ミス、ミス…。次第に空気も淀み始め、何も変えられないまま時間だけが過ぎていった。「後半は疲れもあって、動き出しが遅くなってしまいました。いかに同じプレーをし続けられるか。そこは4年がコントロールしなくてはいけなかったです…」(CTB内山竜輔)
 前半の流れるようなアタックには、取り組みの成果が随所に見えた。が、その一方で、揺らぎ、捉われ、自分たちで変えられない「脆さ」も見えた。セカンドチームよ、這い上がれ。残された男たち、このままでは終われない!

<攻守に光を放つも…後半のデキを悔いるCTB内山竜輔>
「今日はAチームがリザーブも含めて韓国遠征に行っているなか、残されたメンバーがどれだけできるか、という試合でした。前半はいいゲームだったと思いますけど、後半は流れを失って、修正する力がないなと…。そこは4年生がコントロールしなくてはいけませんでした。気温、湿度とも高いなか、消耗して動き出しが遅くなり、点差が開いたこともあってか、相手に合わせてしまったという感じです。反応も遅くなってしまい、そこは大きな反省です。ミスの原因も色々あると思うんですけど…、疲れてきたときにいかにそれまでと同じプレーができるか。今日はセットが遅くれてのミスが多かったので、フィットネス、動き出しといった部分が課題だと思います。前半元気なうちは勢いに乗っていいアタックができていましたから。そうでないときにどうするかが課題です。今日は4年生のシニアCTBで自分ひとりだけが残されて悔しい思いをしました。もう最後の年なので、1日1日を大切にして、悔いのない日々を過ごしていきたいです」

<赤黒は再起への第一歩! 高麗大との真っ向勝負で『有田組』初勝利!>
 韓国・ソウルでの高麗大戦は、開始早々FWで2本いかれる苦しいスタートも、前半のうちに得意の展開で逆転すると、後半は再三に渡る井口のブレイク、アップテンポラグビーで完全にゲームを支配。45-17(前半12-10、後半33-7)で、2004年から続く定期戦連勝記録を6に伸ばした。遠征メンバーは、明日夕方帰国予定。