灼熱の聖地でけじめの一勝!ひとまず舞台は整えた! シーズンインを翌日に控えた9月11日、夏合宿終盤より低空飛行の続くBチームが、関西制覇を狙う立命大と対戦。赤黒を意識しながら、目の前の課題を意識しながら、「結果」を求められた男たちは、意地で勝利をもぎ取った。
前日までAチームに合わせ夜間に練習してきた影響か、はたまた気持ちが空回りしたのか、序盤は完全に立命館ペース。開始早々の大チャンスをミスで気前よく返上すると、FWが相手の勢いに飲み込まれ、実にあっさり2トライを謙譲した。近場で食い込まれ、食い込まれ、ドカーン。攻めてはポロポロ。まさに夏に見た光景そのまんま。いよいよシーズン!の時期には似つかわしくないどんよりした空気がチームを覆った。まさかこのまま…。
しかし、学生自ら「プライド」を口にし合って臨んだワセダもこのまま引き下がれるわけがなく、懸命のシフトチェンジ。23分、フランカー牛房佑輔の豪快なランで反撃の狼煙を上げると、それまでの停滞から一転、一気に流れを引き寄せた。30分、FB廣野が裏に出て、好フォローのロック芦谷→WTB伊東。39分、バックスリーの大外ブレイクから、そこにいてくれるのか!で再び芦谷。「途中から修正できてよかった」(ロック井村達朗)と言うように、残りの時間もゲームを支配し、求められた最低限の「結果」は残した。
なかなか減らないミス、どこか殻を破りきれないモヤモヤも残ったものの、何とかBがワセダラグビーの形は見せた。その気持ちの一端は十分に伝わった。「プライドというところをもっと徹底していかなくてはいけないです。全員が赤黒を狙って、本気にならないと、チームは絶対に強くならないですから…」(ロック井村達朗)。今、問われるワセダとは。いよいよ明日、『有田組』のシーズン開幕!
<信じること! 入りの不出来を悔やむゲームキャプテン・井村達朗>
「Bは夏合宿の最後に連敗。天理にも帝京にもFWでやられていたので、今日はプライドということを強く意識して臨みました。FWの1対1、ワセダのプライドだって。前半の入りのところ、この暑さのなかアップで上げきれず、拘りきれず、2本取られてしまったのは反省です。後半は修正して、ターンオーバーするところはターンオーバーして、よかったと思います。今日はとにかく入りのところ。自分たちのやろうとしていることができない訳ではないので、プライドというところをもっと徹底していかなくてはいけないなと。もうどういうラグビーをするのかは分かっているので、もっと徹底して、最初から意識を強く持って戦う。そうでないと、今日みたいになってしまいますから。ワセダのラグビーを信じること。何となくプレーして相手が疲れてくるのを待っているのではしんどいので、ひとりひとりがどうするかだと思います。Bは合宿中あまりよくなかったかもしれませんが、今週はだいぶ激しい練習ができました。全員が赤黒を狙って、本気にならないと、チームは絶対に強くならない。自分が一年生のときに見た権丈さんたちの代に比べたらまだまだ全然なので、そこにも拘ってやっていきたいと思います」
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