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2024
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対日体大 ワセダスタンダード


 ワセダを突き動かすものは、やっぱりプライド。赤黒戦士には、背負って戦うべきものがある! 10月24日、対抗戦もちょうど折り返し・熊谷での日体大戦。その戦いには、『有田組』の自負、らしさ、誇りが存分に詰まっていた。
 まずは、自分たちのスタイル、オレたちはこうして勝つ!の「自負」。前半何もせずに終わった筑波戦での反省、課題を吹き飛ばす様に、この日はキックオフからアクセル全開。1分、ラインアウトアタックから最後は指一本触れさせずにトライを挙げると、その後もボール、人ともよく動き(湧き出るサポート!)、完全にゲームを支配した。変幻自在の動きを見せたSO山中亮平、ディフェンスをハネ飛ばし続けたCTB坂井克行、キレ抜群・何度もロングゲインを見せたWTB中濱寛造etc ゲームを作るべき人が作り、崩すべき人が崩し、仕留めるべき人がしっかり仕留める。入りを意識しすぎた反動か、はたまた幻のトライを機に気持ちが一端切れたのか、前半ラスト20分はピタリと停滞したものの(誰しもが反省…)、後半更にギアを上げての計15トライの猛攻には、今年の「らしさ」が見てとれた。「本当は入りよくいったところから更にいきたかったんですけど…。前半最後の20分以外のところはよかったと思います。サポートもよかったですし、筑波戦後からやってきたことがしっかりと出せました」(主将・有田隆平)。
 そしてそして、この日一番の特筆事項は、何と言っても生まれ変わった第一列。若き男たちに芽生え始めたラグビー…ではなく、スクラムに対する「プライド」。ワセダはここで一歩も引かない。すべての1:1に勝つ。この日は練習から見せてきた気概そのままに相手を圧倒し、檄を飛ばし続けてきた首脳陣の、そして上級生たちの想いにしっかり応えた。
 そのきっかけは…、先日両ロックも口にしていた15日(金)リコー(ノンメンバー)との合同練、もといスクラム練。アタック&ディフェンスを制した後、勢いに乗り更なる高みを目指すべきところで、魂の抜けた腑抜けスクラム。これが主将・有田隆平の逆鱗に触れ、強烈な言葉が飛んできた。自分自身の境遇とも合わせ、その気持ちがよく分かる? 「まぁ、ただ単純にプライドが欠けていたような気がしたので、自分が言ったというだけです。今日のスクラムはよかったと思いますし、プライド持ってきてくれているかなと」。
 この檄に震え上がった上がったフロントは、ワセダの最前列で戦うにふさわしい男になるべく、3人だけの緊急ミーティング。これを機に目の色が変わり、さらには言葉も変わった。「ワセダの意地です。スクラムで負けたら試合に負ける。スクラムだけは絶対に負けない!と。話したのは、とにかく自覚を持って3人で打開していこうってことです」(プロップ上田竜太郎)。そして、金正奎とともにサポートでも奮走した垣永真之介に至っては、ワセダの美学に反して?いようとも、「今日はスクラムトライが取りたかった。フィールドプレーについては、何も言えません」。やはり、ラグビー=スクラム。ワセダはスクラムでも勝つチーム。思えば、ワセダのスクラムに革命をもたらした男・デビット・ヤング(『清宮ワセダ』2年目春の臨時コーチ)も事あるごとに口にしていた。「スクラムでイチバン大切なのは、プライドだ!」。
 チームとしてまたひとつ階段を登ったなか迎える次戦の相手は、屈強なディフェンディングチャンピオン・帝京大。「これまでと変わらない大事な一戦という認識で戦います。ポイントは、ブレイクダウン。筑波戦の後、清宮さんが来て指導してくださいましたし、辻さんも常に言い続けているので。そろそろ爆発しないといけないですね。でないと、僕自身も喜べませんから」(主将・有田隆平)。相手どうこうの前に、まず自分たち。ワセダは次も、プライドを見せて勝つ―


<確かな手応え! ここからの爆発を誓う主将・有田隆平>
「今日は入りの部分はすごくよかったと思います。自陣でのペナルティで、少し停滞したようなところもありましたけど、後半も入りからワセダの拘りを出すことができて。試合前から最初の20分まず行こうという話をしていて、本来であれば、そこから更にいきたかったんですけど…。キレてしまったというか、もっといけたなと。原因はミス、もっと言えば自分のミスです。ただ、前半最後の20分以外のところはよかったと思います。サポートもよかったですし、筑波戦後からやってきたことが出せました。筑波戦から変われているかは…、次の帝京戦で分かります。ひとまず、今日のところはよかったです。リコー練でのフロントに対する檄ですか?、ハハハッ(笑)。まぁ、ただ単純にプライドが欠けていたような気がしたので、自分が言ったというだけです。今日のスクラムはよかったと思いますし、プライド持ってきてくれているかなと。次の帝京に関しては、リベンジ!という気持の選手もいると思いますけど、ワセダとしてはこれまでと変わらない大事な一戦という認識で戦います。ポイントは…、ブレイクダウンですね。昨年にしろ、一昨年にしろ、そこが勝負を分けてきたポイント。筑波戦の後、清宮さんが来て指導してくださいましたし、辻さんも常に言い続けているので。そろそろ爆発しないといけないですね。でないと、僕自身も喜べませんから」

<抜群の存在感! 変幻自在にトライラッシュを演出した副将・山中亮平>
「筑波戦の反省として、前半から自分たちのラグビーができなかったというのがありましたが、今日はしっかりとペースを握れたという印象です。20分よかった後は、ミスから崩れてしまったというか、ミスが重なり停滞したところもあったんですけど…。逆を言えば、ミスなくプレーできれば問題ないと思うので、この先に向けて、精度、集中力をもっともっと上げていきたいです。今日はみんな走ってましたし、BKにも取りきる意識もありましたし、いい形のトライもあって、やってきたことの成果が出ていたと思います。他にもブレイクダウンへの拘り、ディフェンスでの動きだしとセット、筑波戦から変わったワセダを見せられたかなと。次の帝京戦は絶対に負けられない試合です。ひとりひとり意識していると思いますし、あと一週間どれだけ成果を上げられるか。僕自身も昨年の悔しさは忘れてないですし、絶対に勝ちたいです」

<調子上向き!トライ量産で存分に輝きを放ったWTB中濱寛造>
「前半からチャンスフェーズで取りきって、筑波戦での反省を生かせたゲームだったと思います。残りの20分のところでは、相手のディフェンスが狙いを絞ってきたり、それに捕まってしまったり、ボールが動かないところがありましたけど、後半はしっかり修正して、いいアタックができました。自分自身のことを言えば、山中、坂井らが抜けたところのフォロー、1次で取りきることを意識していたなか、しっかりできたのかなという感じです。アタックでもディフェンスも、ブレイクダウンへの意識だったり、寄りの意識が上がってきて、筑波戦から変われてきていると思います。次の帝京戦は1:1の勝負です。ひとりひとりがトイメンに負けないことが絶対。そのためにいい練習をして、いいゲームで勝ちたいです。対抗戦が開幕した頃も悪くはなかったと思いますけど、今また調子が上がってきていると感じます。これからの強い相手に対していかに結果を出せるかがすべてだと思うので、大事な試合でこそ、いいプレーをしたいです」

<芽生えた自覚! その覚悟を口にするプロップ上田竜太郎>
「動き出しをテーマにしていたなか、ファーストプレーからしっかりと仕掛けて戦えたのはよかったと思います。スクラムに関しては…、後ろの重さのある日体大相手にどう組むのか。帝京、明治へ向けて、自信になりました。頭にあるのは、ワセダの意地です。スクラムで負けたら試合に負ける。スクラムだけは絶対に負けない!と。きっかけはリコーとの練習です。先輩たちからも色々と言われましたし、コーチからもアドバイスもらってそこから。3人で話したことは…、言われたからすぐ落ち込まないとか、とにかく自覚を持って3人で打開していこうってことです。フィールドプレーに関しても、リコー練のときに言われたので、今日はがんばりました(笑)。帝京戦に向けては、ワセダにはすごいBKがいますけど、FWで負けていては話にならないので、そこが勝負。勝負を分けるポイントはスクラムです」

<スクラム命へ! その殻を破らんとするプロップ垣永真之介>
「入りを大事にしようと言っていたなか、前半からいいテンポでワセダらしいラグビーができたのはよかったです。ただ、スクラムトライが取りたかったので…。後半最後にいくにつれ、ダメなスクラムが多かったので、そこは修正しなくてはいけません。スクラムに関しては…、プライドというか責任感です。リコー練が発端なんですけど。あの練習の後、一列の3人で、とりあえずフィールドは置いといて、スクラムだけは絶対にやろうって。今日もサポートがどうとかについては、何も言えません。ホント、スクラム命でこれからもがんばります! 次は帝京ですし、まだまだこれからです。帝京には夏やられたところもあるので、安定したスクラムを組むためにがんばります」

<帝京戦はスクラム勝負? 若き一列を称える辻監督>
「今日一番よかったのはスクラム。みなさん見られたとおり、スクラムへのプライドです。1,2年生の3人。垣永についてはついこの間まで高校生にも関わらずあれだけやっていますし、上田は大学No1に近いのではないでしょうか。垣永にもプライドが出てきて素晴らしいです。変わったのは、スクラムに対してプライドを持ったこと。ラグビーへのプライドはもちろんありましたけど、スクラムの優先順位は高くはなかったんです。それが筑波戦後に意識が上がってきたと思いますし、練習を見ていてもそれを感じます。キッカーについては、山中は当たっていなかったということだったので、途中で坂井、田邊を入れてからは精度の高い彼に蹴らせようと。山中に任せているのは、うまくなろうという意志があるからです。ジャパンでもキックの精度を上げるように言われて、ずっと練習していますし、まだまだ波はありますけど、精度は上がってきていると思います。それで蹴らせています。田邊のポジションはまだ決めてないです。彼はユーティリティバックスというポジション。今日も田邊が入ってから更にテンポが上がってよかったと思います。そこだけ意識してくれと言ったとおりにやってくれました。次の帝京戦は昨年どうこうというのはあまり意識していません。夏の最後に昨年の借りは返しましたから。チームとして大事なのは、ワセダのラグビーをやること、それだけです。今日はタックルもよかったですし、筑波戦からまた上がってきていると思います。ディフェンスにしろ、自分たちでやろうという意識が見えてきました。何だかんだでワセダはディフェンスで勝つチームですから」
 


前半
 1分 早大 22m内LO→6・7・8ラック→9・10・12・15・中濱トライ G山中失敗 5-0

 9分 早大 TOの切り返しからラックを重ね、9・10・飯田トライ G山中成功 12-0

15分 早大 22mLO→9・10・坂井がディフェンスを交わしトライ G山中成功 19-0

18分 早大 S→9・15・8ラック→9・10が裏にでて中濱トライ G山中失敗 24-0

20分 早大 KOを確保、9・10・12がブレイクして中濱トライ G山中失敗 29-0

23分 日体 左中間40mPG失敗

41分 日体 右中間40mPG14成功 29-3

後半
 3分 早大 5mS→右アップから9・山中トライ G山中成功 36-3

 8分 早大 SをTOし9・10・坂井がDFを交わしてトライ G山中失敗 41-3

11分 早大 Pから速攻→9・10・12・有田トライ G山中失敗 46-3

15分 早大 TOから逆襲→中濱が裏へのキックを押さえトライ G坂井失敗 51-3

19分 早大 DOから8がブレイク→6・3ラック→9・山中トライ G田邊成功 58-3

27分 早大 ディフェンスでミスを誘い山中が独走トライ G田邊成功 65-3

31分 早大 22mS→有田が左に持ち出しそのままトライ G田邊成功 72-3

33分 早大 KOから9・10・13・15・21ビッグゲイン・村田トライ G田邊成功 79-3

35分 早大 KOから9・10・15・21・8・5ラック→9・山中トライ G田邊失敗 84-3

40分 早大 5mS→有田がサイドを突いてトライ G田邊成功 91-3