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2024

<早スポ提供>対青学大 最後の5分で見せた意地


 健やかな秋晴れの中行われた伝統の青学大との定期戦。昭和31年から行われており、今年で54年目を数える。過去一度も負けたことがなく、敗北は歴史を塗り替えることを意味する一戦。先に行われたD対青学大Bは5-27と大敗を喫していたために、何としてでも勝ちたいワセダであった。
 立ち上がりは自陣でのプレーが目立ち、やや青学大ペースであった。しかし先制トライを挙げたのはワセダ。前半16分にペナルティから速攻で仕掛け、最後はSO松井一樹からフランカー小林勇也とつなぎ左中間にトライ。続く20分にも、右に展開されたボールを受けたWTB岩澤慶吾が待ち受けるタックラーをものともせず突き進み、インゴールへ駆け抜けた。その後は大外を何度もブレイクされ我慢の時間が続く。それでも、ピンチをしのいだワセダは30分にもトライを奪いゴールも決めて19-0。すると、青学大の選手は下を向き、ワセダが完全に主導権を握ったかに思えた。しかしその後、青学大にラインアウトからモールを形成されると押し込まれ緊張状態が続くが、ついに耐えきれなくなり36分にトライを献上。このままでは終われないワセダは39分にCTB中西康が相手を背負ったまま渾身のトライを挙げる。「シーソーゲームにするなよ、絶対」。そんな声がピッチで飛び交っていたその直後、インジュアリータイムにターンオーバー合戦で敗北。インゴール手前でのタックラー2 人が悔しくも外されトライを許し、後味の悪いまま26 -14で前半を折り返す。
 前半からの悪い流れを断ち切りたいワセダであったが、後半早々にトライを挙げたのは青学大。ワセダはターンオーバーされる場面目立ち、フェーズを重ねることが出来ない。更にモールディフェンスの弱さを露呈し、青学大に70メートルの独走を許すと、ついに逆転されてしまう。しかしここで屈するワセダではなかった。後半30分、ペナルティからNO・8古賀壮一郎が力走を見せゴール中央にボールを叩きつける。この古賀のプレーに触発されたかのように活性化するワセダ、このまま時間を有効に使い切りたい青学大。両者互いに譲らず膠着状態が続く。それでも後半39分、フェーズを重ねボールを受けたFB黒澤健が右大外インゴール内に突進。目の前に立ちはだかる相手を力強く交わし中央にトライを決め40-45に迫る。
 『最後の1秒』まで戦う姿勢を見せた黒澤の姿に応じるように右へ左へとひたすら繋ぎ続けるフィフティーン。ノータイムの43分に右大外に叩きつけられた楕円球はその後、美しい弧も描きゴール成功。最後の最後に見せ場を作った本定期戦。47-45という結果で今年もまた歴史が紡がれた。
 

<早稲田スポーツ新聞会 千歩まゆあ>