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対青山学院大 「対抗戦開幕!11トライの猛攻で大勝発進」

関東大学対抗戦 対青学大 9月10日 東京・秩父宮ラグビー場
「対抗戦開幕!11トライの猛攻で大勝発進」

 苦戦続きの春、勝負強さが光った夏を経て、ついに開幕を迎えた関東大学対抗戦(対抗戦)。3連覇を狙うワセダの初戦の対戦相手は4年ぶりに対抗戦Aグループに昇格した青学大。試合前半にトライを量産し勝負を決めるも後半はやや失速。結果的に69-12の圧勝で白星発進を決めたがFW戦で2トライを献上するなど収穫と課題が入り混じった船出となった。

 
 「みんな硬くなっていました」(CTB松村賢一・スポ4=北海道・札幌光星)。初戦の緊張からか、そう語るように、前半序盤はあわやトライかという場面も見られるなど相手にペースを握らせてしまう。それでも地力で勝るワセダは12分、WTB原田季郎(教3=福岡・筑紫)がキックカウンターを起点に中央に持ち込みファーストトライ。その後の15分、19分、山下昂大主将(スポ4=東福岡)・金正奎(教2=大阪・常翔啓光学園)の両フランカーがそれぞれ抜群のタイミングでフォローに入りそのままインゴールへ。青学大を突き放した。立て続けに得点を重ねるうちに序盤の硬さは消えていき、大量得点そして完封勝利の機運が高まっていく。ところが前半終了間際、青学大に一瞬の隙を突かれる。ワセダ陣内ゴール手前でのラインアウトからモールを形成され失トライ。まさかの失点に、後味悪く47-7で前半を折り返す。

  迎えた後半、WTB中靏隆彰(スポ3=福岡・西南学院)が一気に流れをワセダに引き戻した。昨年対抗戦で10トライを挙げたスピードスターは今季も健在。快足を飛ばし、3分、8分連続してトライを奪った。ところがその後は暑さの影響か、はたまた点数差がついたことで気を緩めたのか、一転して停滞モードに。集中力も切れ始め、ハンドリングエラーが増えていった。そうこうしているうちに、青学大がまたも意地を見せる。29分、ラックサイドを粘り強く攻められ、じりじりと後退、左隅にグラウンディングを許してしまった。これでまたスイッチが入ったのか、最後は両WTBがきっちりと締めくくる。36分に中靏がこの試合計4トライ目を、42分に原田が2トライ目を挙げ、ノーサイド。最終的に50点差以上をつけ、危なげなく初戦を制した。

 

 両WTBが得点を量産する一方、共に公式戦初先発だった村松・下平泰生(商4=大阪・北野)の両CTBが好タックルを連発したこと、これは大きな収穫である。対して2トライを奪われ「ワセダのディフェンスができなかった」(金)、そう反省するFW戦には課題が残る。このディフェンスの脆さを強力なFW陣を擁するライバルと戦う前に改善しなければならない。対抗戦3連覇を目指す山下組、3カ月にわたる長き戦いは今始まったばかりだ。

 

 

 

(記事 早稲田スポーツ新聞会 中川隆盛)

辻高志監督(平12人卒=NEC所属)
――試合の感想について
きょうは春から山下たちがやってきたラグビーをやり通そうということでした。選手たちはそれを貫いてくれたと思います。ディフェンスができない選手はグラウンドに立つべきではないとチーム全体には言っていて、その中でも低く、よいタックルがあったので満足しています。
――取られたトライについて
一本目はモールを作らせたことが良くなかったと思います。二本目についてはゴール前ではあのようなシーンはいくらでもあります。そこでタックルにいくべき場面でタックルしないプレーヤーがいるという点は改善するところです。
――具体的にどのように改善しますか
シンプルなのですが、早くセットして前に出るということです。
――スクラムについて
スクラムについては圧倒していたので、まったく問題ないです。

フランカー山下昂大主将(スポ4=東福岡)
――きょうの試合の感想についてファーストゲームということでとにかくタックルすることや、ディフェンスを意識しました。両CTBを中心にその点は良くできていたと思います。
――自身のタックルはいかがでしたか
タックルする機会はそんなに多くなかったのですが、その場面場面ではしっかりいけたので悪くなかったと思います。
――取られたトライについて
一本目はモールを倒しきれなかったことが原因です。オーバーボールに対して反応良くしなければと思いました。また二本目は低くきた相手に対してその上をいってしまいました。Aチームとしてはあり得ないことなので、そこは修正したいです。
――アタックについてはいかがですか
前半に一本トライを取るまで時間がかかったのですが、そこはお互い元気な時間帯なので我慢強くいくしかないですね。それでも自分とか正奎(金)などがしっかりとサポートしてトライを取って、チャンスを生かせたので良かったと思います。
――次節の意気込みをお願いします
反省する部分はありますが、きょうはよいスタートが切れたと思います。次はノートライにこだわって、がんばりたいと思います。

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