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対明治 『課題残るも春の早明戦に勝利!』

 課題残るも春の早明戦に勝利!

 関東大学春季大会で関東学院大に快勝し、幸先良く春シーズンのスタートを切った今季の早大。春季オープン戦の第1戦は埼玉・熊谷ラグビー場にて明大と対戦した。4年生にとっては、3年前の新人早明戦で0-96と歴史的大敗を喫している因縁の相手だ。試合は重戦車FW擁する明大相手に早大FW陣が優位に立ち、得点を重ねる。後半に入り勢いを失ったものの、28-7で勝利を収めた。

 前半4分、WTB中靍隆彰(スポ4=福岡・西南学院)のビックゲインからフランカー金正奎(教3=大阪・常翔啓光学園)がつなぎ、最後はFB廣野晃紀 (社3=東京・早実)がトライ。開始早々に先制点を挙げる。15分には明大ボールのスクラムをSH西橋勇人(スポ4=神奈川・桐蔭学園)がマイボールにし、そのままインゴールへ持ち込む。20分にもCTB藤近紘二郎(政経3=神奈川・桐蔭学園)が追加点を奪い、攻撃のリズムをつかんだ早大が明大を突き放す。その後は自陣でしっかり耐え、21-0で前半を折り返した。

 後半序盤も早大ペースで試合が進む。12分にフッカー伊藤平一郎(スポ4=大分舞鶴)が決めたトライで点差を広げる。このまま波に乗りたい早大であったが、「ミスが連続してしまい、自分たちで自分たちの首をしめてしまいました」(NO・8中野裕太、スポ4=福岡・東筑)と語るように、その後はやや失速。試合終了間際にはラインアウトモールからトライを許してしまい、完封することはできずにノーサイドを迎えた。

 結果だけ見れば快勝である。明大相手にスクラムでターンオーバーするシーンも見られ、収穫も見られた。しかし、試合を終えた選手たちは「課題が残った」と口を揃える。課題としては、反則の多さやブレイクダウンで劣勢に立たされテンポ良く攻撃できなかったことなどが挙げられる。春シーズンで出た課題をいかに減らしていけるか。『荒ぶる』への長く険しい道のりは、まだ始まったばかりである。
(早稲田スポーツ新聞会 池田朋美)
 
◆コメント
プロップ上田竜太郎主将(スポ4=東福岡)
――カントーに続きメイジにも勝利しました。お気持ちは
自信になりますね。去年の春はメイジに負けていますし、点差は開いていないですが勝ち切ったことは大きいですね。チームもいい雰囲気です。
――3年前の新人早明戦で0-96で敗れたメイジが相手でした
試合前のミーティングのとき、後藤監督(禎和、平2社卒=東京・日比谷)からその試合でメイジが永遠に攻めてトライを取りまくる映像を見せられました。「お前らこのままでいいのか」って。見せられて、4年生の目の色が変わりましたね。圧倒する気で4年生は臨みました。
――スクラムでもメイジ相手にターンオーバーする場面がありました。振り返ってみて
全部が全部取れたわけじゃないんで、もうちょっとできたかなとは思っています。対面が全然知らない人だったので、帝京大とか東海大とかもっと強い相手でスクラムを組まないと自分たちの立ち位置が分からないのでまだまだですね。
――後半はやや失速ありますが
一対一で負けていたというわけではなく、ミスからの切り替えが遅かったのが原因かなと思います。思ったよりテンポが出ませんでした。
――残念ながら完封勝利とはなりませんでした
ことしはFWで勝とうって言っているのに、最後の最後でモールからトライを取られたのは反省すべき点ですね。
――来週の早慶戦に向けて
ワセダが相手になるとケイオーは目の色変えて臨んでくると思います。赤黒着ている以上は負けられないので、勝つことが最低限の目標です。FWで圧倒したいです。

SH西橋勇人副将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)
――きょうの感想をお願いします
今週は順目に走るということができていなくて、それが試合にも出てしまっているという感じでしたね。
――去年は均衡していた明大に対して終始押している展開でしたが
前半部分では非常にいいかたちだったんですが、チャンスの取りきる部分で取りきれなかったのがそのまま後半にも出てしまったという感じですね。ちゃんと切り替えができないとシーズン入ってからもつらいと思いますし、そこは直していきたいですね。
――後半、ピッチの外から試合を見てどのように感じましたか
HB団のところであんまり合っていないところがあったのでその部分の練習をちゃんとやるということと、チーム全体として、どう攻めてどう仕留めるかということを一人一人が把握していなかったので、また話をして修正していきたいですね。
――きょうのゲームプランを教えてください
順目順目に走って、早い球出しをしてそこでワセダが早くセットして明大よりも人数を多くしてトライを取る。ディフェンスをしっかりして明大に蹴ってもらっ て、強みのバックスリーのカウンターでトライをとるという感じだったんですけど、キャッチでのミスであったり、ブレイクダウンに遅れて敵も人数が揃っている という状況だったので、あんまりゲームプラン通りにいかなかったです。
――次戦の慶大戦に向けて一言お願いします
(慶大は)伝統のある学校でなにがあるか分からないので、こっちもしっかりと準備をしていいかたちで臨みたいです。

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