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2024
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対流経大 「流経大撃破!春季全勝まであと2つ 」

 関東大学春季大会第2戦の相手は流経大。前日に行われたBチーム戦同様に圧勝で飾りたかったが、留学生擁する相手のタテへの突破で度々ピンチを招く。結果的に39-15でワセダが勝利を収めたものの、Aチーム戦としては今春で一番の接戦となった。 

 試合開始早々、相手陣でのラインアウトからボールを受け取ったWTB中鶴隆彰(スポ4=福岡・西南学院)が左に抜け出し幸先良くトライ。快調な滑り出しを見せた。しかしその9分後、流経大に個の力で強引にワセダのディフェンスをこじ開けられ、たちまちトライを奪い返されてしまう。その後も留学生を起点としたアタックで相手に再三攻め込まれるが、そこは今季無敗のワセダ。不穏な空気が流れる中でも、1人に対し複数人でタックルを仕掛ける懸命なディフェンスを見せ、前半はそれ以上の得点を許さない。攻撃面では、19分に相手陣22メートル付近からモールを形成したワセダがそのまま押し込み相手ゴールを陥れるなど、FWで相変わらずの強さを発揮。その後も俊足の光る中鶴、今季初めて赤黒に袖を通したWTB土肥将也(人3=東京・三鷹)のトライで着実に得点を重ね、22-5で前半を折り返した。 

 迎えた後半、最近課題としていた入りの悪さがまたしても形として表れてしまう。ワセダが自陣でペナルティを犯し相手にボールを与えると、一瞬の隙を突かれ失点。そのわずか3分後にもペナルティゴールで加点され、7点差に詰め寄られた。流れを引き戻したいワセダは、再び守備で引き締める。ハイパントを頻繁に取り入れては好タックルを連発し、ターンオーバーを誘った。そして得意の展開ラグビーに持ち込むと、中鶴の個人技などにも助けられ、点差を離すことに成功。攻め込んでくる相手を防ぎ切り、スクラムやモールにおいても最後まで流経大を圧倒し続けた。最終スコアは39-15。出だしの悪い流れを長く引きずることなく、一進一退の攻防戦をワセダが制した。 

 この日、ワセダはブレイクダウンの重要性を痛感した。「圧力は前回までの相手より数段強く感じた」(ロック芦谷勇帆、スポ3=京都・伏見工)と、強豪校との試合ではたった一つのブレイクダウンが命取りになるだけに、より高いレベルで通用する接点の強さを磨いていかなければならない。また今回、Aチームのフィフティーンに多少のメンバー変更があった。選手たちにとっては、いつでも激しい競争の中で赤黒を着ていることを実感する、いいきっかけになっただろう。春シーズンも残すところあと2試合。最後まで気を抜くことなく、勝利だけを追い求めてほしい。 
(早稲田スポーツ新聞会 冨丘太朗)

コメント
プロップ上田竜太郎主将(スポ4=東福岡)
――昨年の関東大学リーグ戦王者である流経大との一戦でした。試合を振り返って
ブレイクダウンで圧力を受けた部分がありました。今まで全然圧力を受けてなかったってこともあるんですけど、ブレイクダウンが大事ということを改めて認識した試合でした。
――ブレイクダウンでのペナルティが多かったですが
そうですね。自分たちの意識ではペナルティとは思っていなかったんですけど、レフェリーに取られてしまって。レフェリーとのコミュニケーションをもっと改善したいですね。
――強力な外国人選手にはどのような対応を
積極的に外国人選手を狙って最初に潰し切るってことを頭に置いてゲームに臨みました。
――前試合とメンバーが入れ替わりました。春はレギュラー争いが激しい印象がありますが
新しくAチームに上がってくる奴に関しては全然心配していないです。実力があるのでAチームに上がってきているので。WTB土肥(将也、人3=東京・三鷹)もこの試合では何回もゲインを繰り返してました。どのポジションにもいい選手がいて、こうゆう環境がチームにとって一番いいと思います。
――上田選手ご自身の調子はいかがですか
とても調子がいいです。ケガもないですし、このまま最後までケガしないで戦っていきたいです。
――「全勝」を掲げた春季の試合も残りあと2試合です
まずは勝つってことが大前提です。赤黒を着ている以上負けられないので。あとAチームが一番失点が多いので、そこを改善しつつ残りの試合も勝利を目指したいと思います。

フッカー須藤拓輝(スポ3=東京・国学院久我山)
――本日の感想をお願いします
最近スコアが開いた、入りから良いゲームというのが多かったのですが、今日の流経大さんは接点が強くて外国人がキーマンとなっていいラグビーをしてくるので苦戦しました。後半の入りで得点を取られましたが、その後に修正できたのは良かったかなと思います。
――結果から見て今日の試合の評価はいかがですか
色々やっていて不満な部分や上手くいかない部分も多かったので、良かった部分もあったし、悪かった部分もあったということになると思います。
――スクラム、モールなどの調子はいかがでしたか
練習の成果が出せたと思います。FWのセットプレーに関しては大分良かったと思います。
――今季初の接戦といえそうですが、今試合がどのように影響してくるとお考えですか
やはり夏合宿で当たる帝京大とか春季の最終戦で当たる東海大とか、次戦の大東大も含めて大変な試合が続くと思います。しかし、そういったゲームの前に今日のようなタイトできついゲームをやっておけたということはワセダにとって収穫だと思います。
――今日の試合を通してどのようなところが問題点となるでしょうか
まずペナルティが多かったことですかね。レフェリーとコミュニケーションが取れていなくて同じような反則を取られてしまったということが1つ。あとは、ブレイクダウンのところで人数をかけすぎてしまって、あまり良いディフェンス、良いアタックができなくてリズムが取れなかったことですかね。
――今季フッカーのポジション争いも激しいと思いますが、その点について聞かせてください
毎試合チームが変わるかどうかという緊張感の中やれています。あまりプレッシャーはないのですが、負けないように頑張っていきたいと思います。
――次戦の大東大戦の目標をお願いします
まずファーストプレイ、最初の10分で相手を圧倒できるように練習でやってきたことを出すということです。また、最近後半の入りが甘いので、そこを修正して後半のスタートからいけるようにやっていきたいと思います。

ロック芦屋勇帆(スポ3=京都・伏見工)
――きょうの試合を振り返って
ブレイクダウンで相手に圧力をかけられてしまいましたし、相手のディフェンスにも前に出てくるプレッシャーを感じました。取れる所で取れなかったです。ブレイクダウンでの圧力は前回までの相手より数段強かったですし、ポイント周りの相手のオフェンスでもショートサイドで前に出られてしまいました。そこを自分が守らないといけないなと思いました。
――スクラムやモールでは圧倒しました。
ことしは強みだと思っている部分なので、流経大に対しても押せて良かったです。
――力のあるFWの相手との対戦から収穫はありましたか
来週の大東大や再来週の東海大もそうですが、FWの強いチームと試合ができるというのは経験になります。スクラムで圧倒できたりすることで、今まで積み上げてきたものに自信を持てます。 

WTB土肥将也(人3=東京・三鷹)
――きょうの試合を振り返って
自分のミスで後半の始めに流れを変えてしまったので、自分としてはそこが反省すべき点です。チームとしてはFWがもっと走れたらというのと、ミスが多かったのでそれさえなければもっと楽に勝てたと思います。
――今季初の赤黒でしたが、どのような気持ちで試合に臨みましたか
前向きにチャンスと捉えて、ワセダを代表して出るわけなので自覚と責任を持って、グラウンドでワセダのWTBが1番だというのを証明しようと思って臨みました。
――どのようなところが評価されてAチームに選ばれたのだと思いますか
多分トライを取っているからだと思うんですけど、ことしは結果を出すことが本当に大事だと思います。(原田)季郎さん(教4=福岡・筑紫)中鶴さん(隆彰、スポ4=福岡・西南学院)には絶対に負けたくないし、負けるつもりはないので、これからもしっかりと結果を出してAチームに絡んでいきたいと思います。
――ご自身のトライについて
トライ取れたのはよかったですけど、自分のペナルティで試合の流れを変えてしまったので、反省してます。
――ポジション争いも激しいですが、勝ち残るためにどのようなアピールをしていきたいですか
ラグビーは周りとのコミュニケーションがすごい大事だと思うので、練習からしっかり話して色々合わせていって、言葉にするのは難しいですけど、強さとかを武器にしてスピードもつけて、中鶴さん季郎さんに負けないように頑張っていきたいです。


 
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