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2024

対日本体育大 『飛躍を感じさせる開幕戦勝利』

 まだ夏の残暑が厳しい聖地・秩父宮ラグビー場で待ちに待った関東大学対抗戦が開幕した。前半こそ26-14と苦しんだ早大だったが、後半には立て直し85-14で勝利。覇権奪回へ、まずは第一歩を踏み出した。
 

 試合開始早々3分にフッカー須藤拓輝(スポ3=東京・国学院久我山)のモールトライで先制した早大だったが、その後上手く流れに乗り切れない。自分たちの反則からピンチを招き、相手にモールトライで失点。一時リードを許すなど早大らしからぬプレーが続いた。「自分たちの精神的もろさが出た」(後藤禎和監督、平2社卒=東京・日比谷)と語ったように、ミスがミスを呼ぶ苦しい展開。4トライを奪い26-14で前半は折り返すものの、選手たちは歯がゆさをにじませていた。
 「自分たちのラグビーをしよう」(SO小倉順平、スポ2=神奈川・桐蔭学園)。そう切り替えて臨んだ後半。持ち味の展開ラグビーがようやく本領を発揮する。2分に速攻からギャップをついた小倉がトライを挙げると、その後もSH辰野新之介(文構3=神奈川・桐蔭学園)から早いテンポでの球出しで、日体大守備陣を翻弄(ほんろう)。FW、BKの両方でバランス良くトライを挙げ、後半だけで9トライと格の違いを見せつけた。守備面でも後半は危険なシーンを一度も作らせずにシャットアウト。最高の形で試合を締めくくった。

 前後半で対照的な表情を見せた初戦。初戦という硬さもあったが、立ち上がりは非常によくなかっただけに、次戦へ向けては後半の形を最初からいかに持続する事が出来るかが課題となる。またこの試合では公式戦初出場となった選手たちも見せ場を作り、特にWTB荻野岳志(先理2=神奈川・柏陽)は3トライ。エースであるWTB原田季郎(教4=福岡・筑紫)をケガで欠く中、救世主としての活躍に期待が高まる。全国大学選手権決勝まで4カ月、今日の反省と収穫をさらなる力にして『荒ぶる』へとまい進する。
(早稲田スポーツ新聞会 畑野良多)

◆コメント
後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)
――今日の試合を振り返って
今シーズン公式戦初戦ということで若干前半硬さがあって、硬さがミスやゴール前で粘り切れなかったことにつながったと思います。ハーフタイムでは精神的な部分を中心に積極的に行くように言い、後半は修正できたかなと思います。
――後半どのあたりを修正しましたか
前半ミスの手前でBK陣がゲインラインを突破した時に、外からのサポートが遅れていて、サポートが遅れたことによって、ブレイクダウンのところでミスが生じてしまう。さらに悪いことにはミスを犯した後に不用意なペナルティーを重ねてしまう。それでゴール前まで来てそこで粘り切れずに失点してしまう。という流れが夏合宿の試合から続いています。相手ではなく、自分自身であたふたしてしまっているのでそういった部分を修正していきました。
――2トライを許しましたが
1つ目のトライについては審判とコミュニケーションが上手くいかずに失点してしまった。2つ目のトライに関しては1人目のディフェンスが外に切られてしまって論外の失点ですね。
――前半の早い時間に失点してしまいました
先手必勝というのを今年の大きなテーマの一つにしているのですが、それに相反してっていて、相手云々というよりもむしろ自分たちの精神的なものから来ていると思うので、練習、試合、私生活も含めて改善していきたいと思います。
――後半の内容に関しては及第点ということですか
そうですね。点数が示している通りだと思います。

プロップ上田竜太郎主将(スポ4=東福岡)
――初戦を終えての率直な感想を教えてください
前半は硬さとか緊張もあって内容もスコアも全然だめでした。気持ちを入れ替えて臨んだ後半は点差が開いたのでほっとしました。
――この試合はどのようなテーマで臨みましたか
「最初の10分強気でいこう」ってことを釜石から帰ってきて、テーマに掲げていたんですけど、こうゆう展開になって。もっと練習していかないとダメですね。
――夏以降ラインアウトモールから崩される場面が目立ちますが
レフリーとのコミュニケーションの問題ですね。コミュニケーションを取れていないのが問題なんですけど、力で押されているわけではないので、心配はしていないです。
――CTB布巻峻介選手(スポ2=東福岡)、WTB原田季郎選手(教4=福岡・筑紫)を始めとする主力選手にケガ人が増えてきたが
来週、再来週にすぐ復帰できるケガなので、全然心配していないです。
――次に向けての修正点を教えてください
試合の入りですね。先制点は取れたのですが、入りが全然ダメだったので。試合の5分、10分でいいラグビーすることが次の試合に向けての修正点です。

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