早稲田大学ラグビー蹴球部WASEDA UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB OFFICIAL WEBSITE

Beat Up

2024
  • SpoLive

【早スポ】vs中央大学B『白星発進も課題を残す』

 オフシーズンが明け、待ちに待った新シーズンが開幕。早大Bチームの対中大B戦が行われた。快勝したAチームの勢いそのままに波に乗りたい早大Bは立ち上がりから順調にトライを重ねるも、徐々に相手に押し込まれる展開に。連続トライなどで突き離し最後は44-14で勝利を収めたが、課題の残る試合内容となった。
 
 Aチームの中大戦勝利に続きたい早大Bは同校Bチームと対戦した。序盤は早大Bが相手を圧倒する展開となる。3分、ラインアウトから左サイドへテンポよくパスを繋ぐと、最後はFB山本龍平(商3=東京・都武蔵)がインゴール左隅にトライ。幸先良く先制に成功すると、その後も自陣からBKの素早い攻撃で攻め立てる。15分にはWTB鈴木亮(教2=神奈川・桐蔭学園)、その3分後にはフランカー千葉巧也(スポ3=宮城・仙台三)が左サイドを崩し連続トライを決め、一気に試合の主導権を握るかに思われた。しかしここから中大Bが反撃に出る。早大B陣内のスクラムを起点に何度も早大ゴール前まで迫る展開が続く。FWの必死の守備で間一髪のとこで凌いでいた早大Bだが30分、中央から左へ展開されるとハイパントキックが相手の手に渡り、最後は大外を抜かれついに失点を許してしまう。その後もペナルティを犯し攻撃のチャンスをふいにするなどなかなかリズムに乗りきれない。前半終了間際にWTB土肥将也(人4=東京・三鷹)が相手ラインの一瞬のギャップを見逃さず中央突破からトライを決めるも、チームで相手を崩す攻撃が出せず試合を支配出来ないまま、なにかすっきりしない形で前半を終える。
 
 
 なんとかこの流れを断ち切りたい早大Bだったが、後半も前半同様の試合展開となる。敵陣での攻撃がパスミスなどで精度を欠き、徐々に中大Bにペースを握られる。13分にラインアウトモールでピンチを迎えるなど中大Bに押し込まれ始めると、その1分後に中央を突破され、やすやすトライを許してしまう。その後も自陣でプレーする時間が続いた早大Bだがここからようやく本領を発揮する。21分に相手ボールを奪ったCTB丹野怜央(教3=北海道・札幌山の手)がそのままトライを決めると、23分にロック宮島大地(商4=茨城・茗溪学園)の独走から最後は土肥がこの日2トライ目を奪い点差を20に広げる。これでようやく目を覚ました早大Bはその後もテンポの良い速い攻撃で相手を圧倒。終盤にも2トライを追加し終わってみれば44-14で白星発進となった。
 

 結果だけ見ればしっかり勝利を収めた早大B。しかし「悪い流れが続いてしまったときにそれを打開するプレーがありませんでした」(CTB水野健人、人4=大阪・東海大仰星)との言葉通り、80分を通して試合を支配しきれなかったなど課題の残る試合となった。開幕白星発進となるもまだまだやることは多い。白のジャージーでなく赤黒に袖を通すため――。早大ラグビー蹴球部の熾烈(しれつ)なポジション争いが幕を開けた。

(早稲田スポーツ新聞会 増山祐史)
 
 
◆コメント

NO・8古賀壮一郎ゲームキャプテン(教4=福岡・筑紫)
――今日のA戦について
途中から出たということもあって、流れを変えられるように心がけていたんですけど、もうちょっとボールを持ってやりたかったな、と。NO・8としても、個人としてもそういう気持ちがあります。あとはもうちょっと走って貢献したかったな、という気持ちがあります。
――B戦について
Bは、FW自体が大人しかったかな、と。自分はキャプテンとして、それをもっと鼓舞していたらな、という気持ちもありますし、Bのほうももっとボールを持ってゲインできたりとか、あとはタックルとかジャッカルとかそういう面でも貢献出来たらいいな、という気持ちはあります。
――中大のAチームと対戦した感想は
自分自身、いろいろあって4月最初はチームを離れていたんですけど、そのブランクがあった割にできたかな、という思いはあります。試合前はあまり自信がなかったんですけど、やってみて出来たと思います。
――オフシーズンにどのくらいサイズアップされましたか
自分は10キロくらいです。ウエイトの数値も少しずつ上がってきたかな、と。
――試合の中でその成果が感じられた場面は
コンタクトにいって返されるというのが少なかったかな、と思います。
――今後の目標を
やっぱり、Aチームに定着できるように頑張ります。
 
 
CTB水野健人(人4=大阪・東海大仰星)
――今日の試合を振り返って
新チームの初戦ということで、チームとしても個人としても気合を入れて臨みました。気合が空回りしたというわけではないですが、気合が入ってない人も何人かいましたし、もっと勝ちたいという気持ちを持たなきゃいけないなと思いました。垣永(真之介主将、スポ4=東福岡)からも話があったのですが、4年生がそういう姿を見せてしまったので、自分たち4年生が団結して、もっと変えていかなければならないと思います。
――プレーの課題は見つかりましたか
自分の調子は悪くなかったですが、もっと周りを使うプレーをしていきたいと思います。
――ペナルティなどで流れが引き寄せられませんでした
悪い流れが続いてしまったときにそれを打開するプレーがありませんでした。悪い流れを打開するプレーと、ミスをしない堅いプレーをすることが求められると思います。
――今シーズンの意気込みは
ラスト1年なので、全然Bチームに収まるつもりはありません。ここまでやってきて、あとは気持ちだと思います。気持ちを全面に出して、練習から熱くアピールしてAチームに上がりたいと思います。