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2024
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【早スポ】vs慶應大学『慶大に大勝!春の「倍返し」果たす』

 春の慶大戦大敗から半年。ともに4勝1敗で並ぶ早慶両校の伝統の一戦が、満員の秩父宮ラグビー競技場で行われた。日本代表での活躍も記憶に新しいFB藤田慶和(スポ2=東福岡)が公式戦としては初めて先発に名を連ねる。試合は、藤田を加えた早大の攻撃が爆発。開始10分の間に早くも2トライを奪うと、一気に試合の流れをつかむことに成功。前半終了間際に慶大にモールトライを許すも、後半は無失点に押さえ、69―7というビッグスコアで見事リベンジを果たした。

 前半6分、藤田が相手ディフェンスを引き付け、パスを受けたWTB荻野岳志(先理3=神奈川・柏陽)がロングゲイン。最後はSO小倉順平(スポ3=神奈川・桐蔭学園)がインゴールへたたき込んだ。続けて9分に、CTB飯野恭司(商3=東京・早実)が慶大ディフェンスのカベを破りトライへつなげる好プレーを見せ、流れを引き寄せる。さらに16分にはスクラムトライを決め、今季好調のFW陣が強さを証明。ここから続けて3トライを奪い、36―0と大きくリードを広げる。しかし40分、ゴール前の攻防を守りきった直後の早大のペナルティーで、集中力が低下。慶大ボールのラインアウトから形成されたモールでトライをあっさりと許し、36―7で折り返す。

このまま波に乗り、点を重ねたい早大。後半4分、飯野のブレイクで小倉がインゴール中央に飛び込む。自身3度目となるトライを皮切りに、早大は後半20分までにさらに2トライをあげ、57―7。 後半、中でも躍動したのは、留学や日本代表での活動を経て、1年半ぶりに赤黒に袖を通した藤田だ。秀逸だったのは後半35分。ハーフウェイライン付近で小倉からパスを受けた藤田は、並みいる慶大ディフェンスのあいだをくぐり抜け、50メートルの独走トライ。長い手足を使った華麗な身のこなしに、会場は大いに沸いた。続けて38分にはSO浅見晋吾(スポ2=神奈川・桐蔭学園)のゴロパントに藤田が反応し、落ち着いてグラウンディング。最後まで攻める姿勢を保ったまま慶大を無失点に抑え、69―7の大勝で90回目の戦いは幕を下ろした。

1対1で負けないことを目標に挑んだ早大。「タテへの突破を図って、それが効いてきたら外に回していく」(小倉)というゲームプランどおり、個々のフィジカルの強さとBKを中心としたアタックがきちんと機能していたことが勝因だろう。小倉は、「春はFW頼みになっていたBKが、成長してきていることを感じる」と語る。FWに加え、突破力のあるBKにも磨きがかかっている。日々着々と進化を遂げている早大。次戦は現国立競技場での最後の早明戦だ。チームをさらに昇華させ、全国大学選手権につながる勝利をもぎ取る。

(早稲田スポーツ新聞会 高橋真耶)
 
コメント
後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)
――本日の試合を振り返って感想をお願いします
春に慶大と戦ったときは、1対1のコンタクトの部分で弾かれて大敗を喫しました。ですが、あの試合を契機にワセダは這い上がってきたので、今日の試合ではまず1対1の部分で勝つことを目標に戦いました。ゲームの立ち上がりから選手たちがそれを体現してくれた結果が、このような大勝につながったと思います。また、後半の厳しい時間もよく我慢してゼロ点に抑えてくれました。これに関しては大変評価しております。
 
――攻撃は帝京大戦よりもテンポアップしたように思えました
速いテンポで仕掛けてトライを取り切りたいというのは、年間を通じてやっているんですけど、前節の帝京大戦後に格上のヤマハ発動機との練習試合を行って、ある程度手ごたえを得ることができました。このような経験もあって、練習の成果が出せたのかなと思っています。
 
――オフロードパスが目立っていましたが、チームとして意識されていたのでしょうか
この試合だから、そのプレーを特化して出していこうという方針はなかったです。基本的なボール継続の考え方として、立ってボールをつなぐことは優先順位が高いので、年間を通じて練習でも意識しています。
 
――FB藤田慶和選手(スポ2=東福岡)のパフォーマンスについてはどう評価されていますか
BKの得点力不足は、課題として認識していたので、そこを補う存在として彼にはすごく期待をしていました。今日の試合に関しては、ディフェンスを2人ひきつけて外を余らせたり、彼自身が一人でトライを取ったりと、期待通りのパフォーマンスだったと思います。ですが、はたして今日見せたプレーが全国大学選手権の切羽詰まった試合で出せるかというと、そんなことはないと思うので、そこに分厚くサポートして、トライを取り切るということに焦点を当てていきたいと思います。
 
――早明戦に向けて
慶大戦をいい形で終えられたので、チームとしてはいまよりもレベルアップした状態で早明戦に臨み、勢いづけて大学選手権に突入したいと考えています。最後の国立での早明戦ということもあって、多くの学生に応援に来てもらいたいと思います。

 
プロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)

――本日の試合を振り返って感想をお願いします
みんなの意識が統一できたいいゲームだったと思います。プレーしていて点差ほどの差は感じませんでしたが、相手のミスにつけこむことができたことがこれだけ差が開いた要因だと考えています。また、ワセダは規律良くプレーできたので、80分間を通して自分たちのラグビーを展開できました。
 
――ブレイクダウンが勝敗を分けたように思いますが、いかがですか
ブレイクダウンに関しては、帝京大戦以降テーマに掲げて取り組んできたので、練習の成果が出たと思います。ディフェンスブレイクダウンは、そこまで練習はやってはなかったんですが、個々の嗅覚でボールを取り返してくれました。でも、まだ足りないと思うので頑張っていきたいと思います。
 
――前半のスクラムトライはチームをさらに勢いづけたのではないでしょうか
スクラムトライというFWで圧倒する形のトライを取れたのは、チーム全体としても大きかったと思います。
 
――早明戦に向けて意気込みをお願いします
集客活動などもやってきましたが、僕らにできることは最高のパフォーマンスを見せることだけなので、しっかりと準備をして頑張りたいと思います。
 
 
フランカー金正奎副将(教4=大阪・常翔啓光学園)

――伝統の一戦を圧勝で終えました。ゲームの出来はいかがですか
こだわってやってきているボールを動かす部分であったり、ブレイクダウンのところがすごくはまったというか。やろうとしていることが出たので良かったなと思います。
 
――ミスも少なく、目立ったペースダウンもありませんでした。課題があるとすればどこにありますか
やっぱりペナルティーですね。攻め込まれている中で、ノットロールアウェイを結構取られたので。普段の練習から意識しようと言っているにもかかわらず、試合に出てしまっているのはもったいないなと思います。練習の中でまだまだ意識できてなかったのではないかなと。
 
――今節で関東大学対抗戦初出場となった藤田選手のプレーぶりはいかがでしたか
やっぱり頼りになるやつなので。前にも出られますし、本当に頼りがいがあります。(藤田選手はチームに合流してすぐの出場となったが)不安な部分もあったのですが、まあ思い切りの良さが出ていたので良かったなと思います。
 
――チームとしての確かな進化がうかがえました。感触はいかがですか
でも、このままでは帝京大には勝てないと思うので、ここに満足することなく、もっとレベルを上げていきたいなと思います。
 
――次戦の早明戦に向けて一言お願いします
早明戦の集客プロジェクトとかも頑張ってきているので、来てもらう方々のためにも下手な試合はできないかなと。ワセダらしい、自分らしい良いプレーができればなと思います。
 
 
プロップ大瀧祐司(文4=神奈川・横浜緑ヶ丘)
――試合を振り返っての感想をお願いします
思っていたよりも点差がついた試合だったなっていう感じです。
 
――スコアを振り返って、率直な感想としてはどういったことがありますか
もっと厳しい試合になると思っていたので、思っていたよりも点差が開いたなと思います。
 
――昨年に引き続き、自身2度目の早慶戦出場になりました
春に大敗したので、負けるわけにはいかない、絶対にやり返そうという気持ちで必死でした。
 
――今日の試合はワセダらしい展開ラグビーが見られた試合ではなかったでしょうか
BKは帝京大戦でも調子が良かったのでFWとしては信頼していますし、ありがたいです。
 
――スクラムトライを奪うなど、スクラムでは優位に立っていたように見えました
春の時はスクラムも相手にコントロールされてしまいました。スクラムでもやり返すという気持ちでやったのでそれは良かったです。
 
――自身のプレーを振り返っていかがでしたか
運動量がちょっと…。今日はボールにあまり絡めなかったので、そこはまだまだ課題ですね。足がなかなか動かなかったです。
 
――次戦は早明戦です。大瀧選手にとってはどんなイメージがありますか
去年はリザーブで入っていたんですけど、試合には出れなくて。1年生の時にボールボーイとしてグラウンドに立ったんですけど独特の雰囲気があって、そこにプレーヤーとして立てるのは楽しみです。
 
 
フッカー須藤拓輝(スポ4=東京・国学院久我山)

――試合を振り返っていかがでしたか
試合前に目標としていた1対1の部分がよく出ていい試合だったかな、と思います。
 
――大勝の要因はどこにあると思いますか
点差が開いたのはラッキーな部分が多かったかなと。 内容的にはやりたいこともできたので、いい試合だったかと思います。
 
――セットプレーに関してはいかがでしたか
ラインアウトは少しミスが多かったので、修正していこうと思います。スクラムは結構優位に進められたかな、と思います。
 
――フィールドプレーに関してはいかがでしたか
回数は上がってきたのですが、もうちょっとブレイクダウンだったり、スイープの数を増やせるようにしたいです。
 
――ディフェンス面はいかがでしたか
ディフェンスは前半を中心に、少し受けてるところが中心にあったのですが、後半はすごくよくなって前に出るディフェンスができていたので、次は前半のようにはならないように改善していきたいと思います。
 
――課題は見つかりましたか
前半のディフェンスのタックルのところと、モールで1本(トライを)取られてしまったところが課題かと思います。
 
――早明戦に向けて意気込みをお願いします
早慶戦と同じように、FWで優位に立って試合をうまく進められるように頑張りたいです。
 
 
ロック黒木東星(スポ4=東福岡)

――慶大に69―7で圧勝となりました。全体的に振り返っていかがですか
チームとしては春に大敗してる相手だったので、1勝1敗になるように臨んだんですけど、まあまあできたかなって感じです。
 
――春に負けている慶大相手のゲームプランというのはどういったものでしたか
タックルでもアタックでも絶対に1対1で負けないということにフォーカスをあててやっていました。
 
――終始ゲームを支配し、トライを重ねる結果となりましたが、その要因は
ゴール前に迫られてもFWがコミュニケーションをとって、自分たちの力強いディフェンスを何回も繰り返せたので。あと寝ている時間を少なくする意識というのが今日は高かったので、そこが良かったと思います。
 
――FWとしてスクラムトライなど、スクラムで圧倒していましたが、いかがでしたか
早慶戦でスクラムトライは初めてらしくて。FWの強みがそこに生きてきて、めちゃくちゃ自信になりましたね。
 
 
――大勝でしたが、課題はありましたか
やっぱり1トライ奪われているのが。ディフェンスで圧倒してゼロに抑えたいので。もうちょっとタックルで2人目来るところだったり、サポートする2人目の仕事がもっと良くなれば良いと思います。
 
――黒木選手自身としては途中交代となりましたが、今日のプレーはいかがでしたか
もうちょい寝ている時間を短くできたかなと思います。まあまあです。
 
――次は関東大学対抗戦(対抗戦)最終節の明大戦です。それに向けて
対抗戦最後ですが、人もたくさん来るので、そこは楽しみにしてモチベーションを上げていきます。勝って全国大学選手権に弾みをつけたいと思っているので、そこにピークを持っていきたいなと思います。
 
 
ロック芦谷勇帆(スポ4=京都・伏見工)

――圧勝でした
試合前から強いプレーでシンプルにいこうと言っていたのですが、それができていい結果になりました。あとは、向こうのミスに付け込めたのが良かったのかなと思います。
 
――2トライ目は芦谷選手の今季初トライをになりました
久しぶりなんですけど、本当にたまたまいいところに走っていただけなので。良かったです。
 
――慶大の印象はいかがでしたか
春やって、1対1が強いというのはミーティングでも話していたのですが、ブレイクダウンなどプレッシャーがかかっていて、個々の強さはすごくありました。1対1で弾かれるシーンも何個かあったので、それは絶対に次からなくしていきたいです。
 
――明大戦に向けて意気込みをお願いします
春からやっている早明戦プロジェクトの集大成ですし、もちろん結果は、勝つことだけしか考えていませんが、プロジェクトを成功させるためにも頑張ってプレーしたいです。
 
 
フランカー布巻峻介(スポ3=東福岡)
――圧勝でした。試合を振り返って感想をお願いします
素直に嬉しいですね。
 
――春に敗れた相手でしたが、特に意識したことはありましたか
僕自身慶大と戦うのは今季初めてでしたがチームとしては春に大敗していたので、やり返したいという気持ちはありました。
 
――プレーに関して意識したことを教えてください
強く前に出て、絶対に後ろに引かないということでした。
 
――トライの起点となる布巻選手のプレーもありました。ご自身のプレーに関してはいかがですか
良い形でサポートについてくれたので、うまくつなげたのは良かったと思います。
 
――早明戦に向けて意気込みをお願いします
早慶戦同様に伝統ある一戦ですし、今回は最後の国立ということもあるんですけど、いつも通り自分のすることをしっかりやりたいと思います。
 
 
NO・8佐藤穣司(スポ2=山梨・日川)

――試合を振り返って感想をお願いします
春は(慶大に)圧倒されて完封負けだったので、やり返すことができて良かったです。
 
――大差での勝利でしたが、その勝因は何でしょうか
みんなで目標に掲げていた『リベンジ』、そして『1対1で絶対勝つ』という部分をしっかりと意識できたので、いい結果につながったんだと思います。
 
――スクラムトライを挙げる場面がありましたが、どのように捉えていますか
あれは練習でもやっていたことなので、その成果が出て良かったです。フロントの人たちが押してくれたので、自分はしっかりキープしてグラウンディングするだけでした。FWみんなで取ったトライですね。
 
――慶大の印象はいかがですか
ワセダらしくタテに強く出て行けたり、外でトライを取れたりしたので、イメージしていた通りのプレーができたと思いますね。
 
――課題は見つかりましたか
ラインアウトが乱れる場面が多かったです。自分の指示不足で意思疎通が上手くいかないことがあったので、改善していきたいです。また、スクラムトライを狙える場面で、自分がボールを持ち出してしまうというミスもあったので、早明戦に向けてそういった判断力をもう少し上げていきたいです。
 
 
SH岡田一平(スポ2=大阪・常翔学園)

――全体を振り返っていかがですか
春やられている分、リベンジという気持ちで挑みました。メンタル的にもいい状態で試合に入ることができましたね。その結果が69―7というスコアに現れたと思うので、これからもどんな試合でも挑戦する気持ちでいくべきだと思います。
 
――どんな目標を持って試合に臨みましたか
春にやられていた、1対1の場面では絶対に負けないという気持ちで試合に挑みました。
 
――大勝できた一番の原因は何だと思いますか
「勝てるだろう」とか浮ついた気持ちを消し去って、挑戦する気持ちでみんなで挑んだというのが勝因の一つかなと思います。
 
――毎回の課題であった、後半の失速が改善されていましたね
そうですね。ハーフタイムの過ごし方など、自分なりにいろいろ考えて工夫したりしたので、次につながるいいコンディション作りができたと思います。
 
――この試合では、今季好調なFWだけでなく、BKの健闘も目立ちました
そうですね。日頃からBKはハンドリングなどをたくさん練習しているので、そういった練習の成果が現れていたと思います。それに藤田が加わって、藤田を中心にラインも動かすようになってきました。これからも続けていきたいです。
 
――FWの選手もタテに動く場面が多く見られました
試合の最初の展開でもタテでいって、そこから大きく振るというゲームメイクをしなければいけないなと感じたゲームでした。
 
――前半25分では、岡田選手が突破してトライにつながるシーンがありました
久々にああいうプレーができて、吹っ切れました。これからも自分から仕掛けたり、いろんなことしていきたいと思います。
 
――藤田選手がチームに入ったことで、どのような変化が生まれましたか
藤田は、留学に行ったり、代表になったことで知識をたくさん持っているので、吸収してきたことを自分たちに教えてくれることありました。影響力がとてもありますね。それでBKが活発になっているのでとても嬉しいことだと思います。
 
――結果も内容も良かっただけに、前半の失点は悔やまれます
自分のペナルティーからラインアウトで(トライを)取られました。自分のペナルティーが原因なので、今日の一番の反省点だと思います。
 
――この試合で見えてきた課題は何でしょうか
チームとしてはそのワントライ取られたことですね。BKは藤田とどれだけ意気投合してマッチしていくかというのも課題ですし、次は明大戦でFWが強いので、FWもどんどんレベルアップすべきところはあると思います。個人としては、今日のプレーは自分としてもいい調子だったと思うので、次の試合からも自分から仕掛けていくということを忘れずにいくことだと思います。
 
――次戦はご自身初の早明戦です。意気込みをお願いします
お客さんもたくさんで初めての国立で、緊張もすると思うんですけど、その声援を背に応援されるようなプレーをしたいと思います。
 
 
SO小倉順平(スポ3=神奈川・桐蔭学園)

――試合を振り返っていかがですか
FWの1人1人の意識が高くて良かったと思います。
 
――良かったというのはどの部分ですか
2人目の寄りですね。内側も外側も、前に上がるのが遅くなってしまったことは良くなかったと思います。
 
――どのようなゲームプランでしたか
タテへの突破を図って、それが効いてきたら外に回していこうというものでした。特別なことはしていないです。
 
――ご自身もタテへの突破で3トライを挙げられましたが、そのことについてはいかがですか
FWがすごく動いてくれていて、外にも(藤田)慶和がいましたし、両CTBの動きも良かったので、そっちに(相手の)目がいっていると感じました。
 
――藤田選手のチームへのフィット具合などはいかがでしょうか
(一緒に練習をして)3日、4日ですが、そんなに遜色なくプレーできているなと。サインも少し教えたのですが、飲み込みが早いのでその部分ではすごく楽です。
 
――BKが機能し、活躍しているように感じました
春はFW頼みになっていたBKが成長してきていることを、僕もすごく感じています。ただ帝京大に勝つためにはまだ足りないので、帝京大相手であってもアタックが通用するように、もう少しみんなで話し合いながらやっていきたいと思います。
 
――どのあたりが足りないですか
アタックの部分でタテにいくのは良いのですが、そこで止められてしまったら話にならないので。体を大きくすることを忘れずに鍛えていって、帝京大にピークを持っていけたらと思っています。
 
――帝京大戦よりもペナルティーの回数が増えたことについていかがですか
練習でもペナルティーについてやっていて、みんな意識はしています。今日はノットロールアウェイが多くあり、離れたくても離れられないということが見ていてわかりました。それでもその中で離れられるように、という意識をつけたいと思います。
 
――反省点はありますか
トライを取られているということです。前半の最後、後半の最後にワセダは強くありたいので、その意識をもっと高めなければいけないですね。集中力の低下が原因だと思います。
 
――後半のノートライについてはどう考えていますか
そこは良かったと思います。いつも前半に勝っていると後半に失速してトライを取られてしまうので。
 
――早明戦への意気込みをお願いします
いつも通りやります。
 
 
WTB深津健吾(スポ3=東京・国学院久我山)
――69―7の圧勝でしたが試合を振り返ってお願いします
ケイオーがエンジンかからないうちにワセダが攻め続けられた事がこの結果になったのだと思います。
 
――初めての早慶戦はいかがでしたか
いつもより人の入りが多くて声援が大きかったので、フィールドに立っていると選手同士のコミュニケーションが取りづらいと感じましたが、あのような舞台で試合ができて幸せです。
 
――自身のプレーには満足していますか
今日はボール持ってダウンする機会がすごい少なかったので、もう少しボールをもらってトライに絡めるプレーができたらなと思います。
 
――課題にしていたディフェンスはどうでしたか
今日はケイオーさんのアタックが外に振ってこないで内に当ててきたのであまり僕の方には来なかったのですが、1回タックルをすかしてしまいました。しっかり1対1で止めきれるように練習したいです。
 
――藤田選手が加わりましたが、BKの連係はうまくいきましたか
連係という面では今ひとつ詰め切れていないです。頼りにはなるのですがまだなじんでいないので、これから早明戦と全国大学選手権があるのでそこは練習で詰めていきたいと思います。
 
――早明戦への目標や意気込みをお願いします
すごく良い舞台を学生全員で作ってくれているので、一つでも多くトライを取って全力で楽しんでいきたいと思います。
 
 
CTB坪郷勇輝(商4=東京・早実)
──慶大戦を振り返ってみていかがですか
1対1で勝つというテーマが試合前からあって、その1対1で結構優位に立てていたのでそこは合格点かなと思います。
 
──試合を通してBKが良かった印象がありますが、それについてはどのように思われますか
藤田が入ってきたことで、BKとしての決定力が上がって良い感じにはなっているなと思います。
 
──前半は立ち上がりがあまり良くなかったように感じましたがいかがですか
ボールを継続して点数を結構取れていたので、そこまで悪くはなかったんじゃないかなと思います。
 
──決定力以外の部分で藤田選手が入ったことによって変わったところはありましたか
一人でどうにかできる選手なので、前半の最初の方は一人で状況を打開していくという感じでした。藤田にディフェンスが引きつけられると他の所に穴が空いてくるので、他の選手も生きてくるのかなと思います。
 
──前半終了間際に失点、後半終了間際にも危ない場面があり最後の方は集中力が欠けていたように感じました。それについてはどのように思われますか
疲れてくるとペナルティーやディフェンスのミスなどが出てきてしまいます。帝京大など強いところと試合するときはそこが命取りになってくると思うので、80分間ずっと集中し続けるというのは大事だなと思いました。
 
──次は早明戦ですが、それまでに修正したい点があれば教えてください
今日同じペナルティーが前半続いてしまったので、規律をしっかりして同じペナルティーを繰り返さないというところを直していきたいです。
 
──早明戦に向けての意気込みをお願いします
伝統の一戦なので、今日以上に頑張って絶対に勝ちたいと思います。
 
 
CTB飯野恭史(スポ3=東京・早実)

――初の早慶戦出場となりましたがいかがでしたか
試合前に課題としてあげていたことを達成できたと思うので、それは良かったなと思います。
 
――大勝した要因は何ですか
全員意識高く、春の負けを返す気持ちが強かったと思うので、そういう部分で相手を上回れたのかなと思います。
 
――今試合藤田選手が出場されましたがいかがでしたか
チームとマッチしきれていないと思うのですが、やはりレベルが違うのですごいですね。
 
――ご自身のプレーはいかがでしたか
判断ミスはなかったですが、まだまだ課題はたくさんあるので、そういうことを少しずつ克服して、次に臨みたいです。
 
――早明戦に向けて意気込みをお願いします
出ることができたら、今試合以上の、より質の高いプレーをして、課題を減らしていって、春の早明戦に出ていないので、その時の思いも4年生の思いも背負ってやれることを全部やりたいと思います。
 
 
WTB荻野岳志(先理3=神奈川・柏陽)

――試合を振り返っていかがでしたか
自分的にディフェンスもアタックもいいプレーができたかなと思います。
 
――圧勝した要因はなんだったのでしょうか
春は1対1でやられたと聞いていたので、今回は1対1で負けないようにミーティングで話していました。なので1対1の部分で引かなかったからこのような結果になったのかなと思います。
 
――慶大の印象はどうでしたか
ケイオーはタックルのチームなので、やはりタックルはいいものが来ていました。それでもワセダの1対1の意識が上回ったのかなと思います。
 
――藤田選手が出場し、作戦等はありましたか
1週間くらい前から一緒に練習していたんですけど、慶和の能力が高いのでそれをうまく生かしながらやろうと。チャンスでもらえるように話していました。
 
――1週間で連係はうまくいきましたか
そうですね。慶和も対応力がありますし。ワセダのラグビーに上手くフィットしたと思います。
 
――最後に早明戦への意気込みを教えてください
今日はいい試合ができたので、そのまま勢いで行きたいと思います。次も1対1で勝てるようにしたいなと。最後の国立での試合ということもありますし。全国大学選手権につながるような試合をしたいです。
 
 
FB藤田慶和(スポ2=東福岡)

――公式戦初出場となりましたがどのような心境で臨まれましたか
いつも通りやろうかなという感じでした。
 
――前半の入りから素晴らしいプレーを見せましたが、振り返ってみていかがですか
すごいいい導入ができました。チームとしてはタテで攻めていって、軽いプレーはしないでおこうという感じでした。
 
――3トライを奪う活躍でしたがご自身のプレーについてはどうでしたか
もっともっと頑張って、インターナショナルレベルで考えたいと思っています。
 
――チーム全体の雰囲気もよかったのではないですか
そうですね。よかったと思います。すごい離して勝てたので。前に前に出れて良かったんですけど、これが負けているときに皆が助け合えないと優勝できないと思うので、そういうところを練習で詰めていければと思います。
 
――次は国立での早明戦ですが意気込みをお願いします
もし出れたら思いっきり楽しみたいと思います。
 
 
フッカー清水新也(スポ3=宮城・仙台育英)

――早慶戦へのチームの雰囲気はいかがでしたか
自分も出場した春の試合で完敗してしまい、そのときに1対1でやられてしまってたのでそこで負けないことを意識して、強い気持ちで臨みました。
 
――前半から相手を圧倒しましたが振り返って
やっぱりブレイクダウンであったり、要所でみんなが前に前に先に出て行ってたので、そういうのが積み重なってああいう結果になったと思ってます。
 
――守備面に関してはいかがでしたか
有効なキックを敵陣にうまく蹴りこめていて、自陣でプレーする機会が少なかったので凄く守りやすかったと思います。
 
――後半途中出場の際にはどういうことを意識してピッチに入りましたか
出れるか分からなかったんですが、ずっと出たいと思って練習し続けてたんで嬉しかったです。それで頭がいっぱいでした。
 
――試合後はチームでどういうことを話し合いましたか
目標にしてたことが体現できてたので、残り日本一まで6試合全力で勝ちにいって、さらにみんなで上昇し続けていこうと話してました。
 
――春の早慶戦から改善できたと感じる点はどこですか
やっぱり1対1のところで絶対に負けないってところが一番良かったと思います。
 
――早明戦、さらには全国大学選手権が控えてますが意気込みをお願いします
自分はまだ出れるか出れないかの瀬戸際のところにいるので、練習からしっかりアピールしていって、もし出場できたら思いっきり戦いたいと思います。
 
 
ロック大峯功三(スポ3=福岡・東筑)
――伝統の一戦、春の大敗のリベンジ、対抗戦の2位争いと様々な意味のある試合でした。どのような思いで臨みましたか
春は1対1で負けていたので、そこにこだわった1週間を過ごしました。試合に出てからも1対1をとにかく意識しました。
 
――大差がついてからの出場となりましたが、どのようなプレーをしようと思っていましたか
前半の一番最後から出て、ワンプレー取られてしまいました。そこから後半全部出たんですけど、点差はなくて0-0だと思って。ケイオーは開き直って攻めてくると思ったので、そこで受けないように、さらに1対1を意識して後半に入ることができたと思います。
 
――ご自身のプレーを振り返って、いかがでしたか
40分の中でボールを持ったりタックルに行く場面はありましたが、もっと増やしたいというのはあります。
 
――ボールを持ってのプレーも多い試合でしたが、振り返っていかがですか
回数は増えましたけど、もっと精度を高めて、もっといいゲインができたらな、と思います。
 
――慶大に大勝できた要因は何だと考えていますか
開き直って1対1をしっかり意識して、1対1でアタックだったりディフェンスだったり、一人一人が負けないように一生懸命プレーしたところが、差がでたと思います。
 
――帝京大戦からチームとしていい流れでプレーできているのではないでしょうか
そうですね。でも、メイジに勝って、いい流れで全国大学選手権に行かないと、ここまでいい流れだったのがなくなってしまうので、しっかり1週間引き締めたいですね。
 
――明大戦まで1週間。どのような調整をしていきますか
メイジにも1対1で負けないようにしないといけないので、いい1週間にしたいですね。
 
――明大戦への意気込みをお願いします
レギュラーじゃないので、まずはレギュラーを取れるように、1週間いい準備をしてメイジ戦でもいいプレーをできるように頑張りたいです。
 
 
SH辰野新之介(文構4=神奈川・桐蔭学園)

――今日の試合の感想をお願いします
チームとしてはディフェンスとアタック両方が思い通りにいったような内容で良かったのですが、個人としては最初の2本のパスが緊張しすぎて…。その後は流れに乗れましたが、あの2本が悔やまれます。
 
――緊張したというのは久しぶりの赤黒を着ての試合だったからですか
そうですね、久々の赤黒というのと、伝統の一戦で観客もとても多かったので自分としてもこういう事が久々でした。なので少しあがってしまいました。
 
――やはり早慶戦は雰囲気が違いますか
会場の雰囲気とかは違うっていうのはありました。純粋に伝統のある早慶戦を楽しめたらいいなと思いました。
 
――前半チームを見ていてどのような部分で良かったと感じましたか
一番良かったのはブレイクダウンです。アタックもディフェンスもブレイクダウンが良かったです。
 
――早明戦に向けての意気込みをお願いします
いまのリザーブの位置に満足せず、しっかり9番を狙ってパフォーマンスを上げて早明戦には是非9番で出られるように頑張りたいと思います。
 
 
SO浅見晋吾(スポ2=神奈川・桐蔭学園)
――この試合を振り返って、いかがでしたか
出場したのが5、6分だったので、何か印象に残るプレーをしようということだけ考えていました。
 
――浅見選手のキックが藤田選手(慶和、スポ2=東福岡)のトライにつながった場面もありましたが、それについていかがでしたか
もう最高でした。
 
――あのプレーは、藤田選手がトライすることを狙ってのことだったのですか
そうです。慶和も声をかけてくれてたので、良い形になって良かったです。
 
――自分の出場時間中に最もアピールできた点はその場面ですか
そうですね。でも一番嬉しかったことは、(自分の出場時間帯に)SHとSOとCTB二人が全員高校時代に桐蔭学園だったことです。それが一番嬉しくて、それに関してはとても良かったです。
 
―― 早慶戦は初出場でしたが、特別な気持ちで臨みましたか
あまりそういうのはないですが、とにかく楽しもうという感じでした。
 
――課題は何か見つかりましたか
あまりにも出場時間が短かったのですが、課題というと、もっともっとみんなに指示を出すことができたかなというのはあります。
 
――早明戦やこれからに向けて、意気込みをお願いします
僕はまだリザーブの立場で、ポジション争いにおいてまだまだなので、何が何でも入るように頑張っていきたいと思います。
 
 
CTB藤近紘二郎(政経4=神奈川・桐蔭学園)

――試合を振り返っていかがですか
前半から早大のペースで、みんなの気持ちが良かったと思うのですが、最後までそのペースで行けたので良かったと思います。
 
――久しぶりの関東大学対抗戦での赤黒でしたが気持ちの面ではいかがでしたか
まあやることは一緒なので、自分の強みを生かしてプレーしようと思ってやっていました。
 
――藤近選手のターンオーバーからトライが生まれるなど、良いプレーが多く見られましたが、振り返っていかがでしたか
やっぱり今年は自分にとって悔しいシーズンなので、少しでもアピールできたらと思ってプレーしていました。
 
――チームの雰囲気も良かったですが、これまでの練習が良かったのでしょうか
そうですね。やっぱり早慶戦は伝統の一戦ですし、春には大敗しているので。そのリベンジをテーマに、それぞれが気持ちを入れて練習していたので、その成果が出せたのかなと思います。
 
――ご自身で振り返って良かったところはありますか
まだ課題ばかりなので、自分の強みを生かしつつも、そういった課題を直していきたいと思います。
 
――課題とは具体的にどのようなことでしょうか
もう少し周りを見て、余裕のあるプレーをしたいと思います。
 
――最後に早明戦に向けての意気込みをお願いします
次もまたメンバーに入れたら、自分のタテの突破とタックルを頑張りたいと思います。