初試合は悔しさの残る結果に
新進気鋭のラガーマンたちが早大上井草グラウンドに集結。大勢のファンが見守る中、入部式が行われた。また3週間に及ぶ過酷な新人練習を経た早大1年は、入部式後に早大2年との新歓試合に挑戦。果敢にタックルを見せるも奮闘及ばず、早大1年が先輩に大学ラグビーの迫力を見せつけられ、7-64と圧倒される結果に終わった。
入部式では初めにラグビー蹴球部部長の島田陽一氏が、部で活動する際の感謝を忘れないよう新入生に呼びかけた。また後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)は「これから新人練習より何倍も厳しい練習をします。これ以上頑張れない、努力できないと認識した瞬間に部を去ってください。また、わが部は2017年に創部100周年を迎えます。そのとき君たちは最上級生として部を引っ張ることを頭に入れておいてほしい」と厳しい言葉で激励した。そして新人部員の決意表明では、1年生一人一人がマイクの前に立ち大声で熱い思いを披露。新人総代のSH吉岡航太郎(スポ1=国学院栃木)は「部員としての自覚を持ち、生活・勉強面も頑張ります。日本一になれるよう日々努力します」と力強く宣誓した。ロック大峯功三主将(スポ4=福岡・東筑)のあいさつの後、部歌『北風』を全部員で歌い上げ入部式を終えた。
迎えた新歓試合。前半、体格差はあるものの早大1年が激しいタックルを見せ、積極的にプレーを進める。しかし入部して間もないため連係がうまくいかず、ラインアウトからモールで押し込まれトライを先制されてしまう。NO・8加藤広人(スポ1=秋田工)が懸命に相手に食らいつくなど随所で見せ場をつくるがトライを連取され、0-31で前半を終えた。後半開始5分に陣形が乱れた場所へ走り込まれ再び得点を奪われるが、早大1年が鬼気迫るプレーを見せる。早大2年のハイタックルによりペナルティーを獲得した早大1年は、スクラムからSH吉岡がディフェンスの間をくぐり抜ける。ゴール前ラックからプロップ大藤伊織(スポ1=東京学芸大附国際)、ロック吉満慎吾(人1=東京・本郷)がゴールラインに迫り、最後はCTB鶴川達彦(文構1=桐蔭学園中教校)がゴールポスト左側になだれ込んだ。だがここからスタミナ不足で動きにキレが戻らず、早大2年にトライを重ねられ7-64で敗れた。
本日をもって正式にラグビー蹴球部の一員となった24人の1年生たち。勝利を目指してこれからも鍛錬の日々を過ごす。「赤黒を目指し、勝利に貢献したい」(加藤)。どのルーキーが最初に赤黒を身にまとうことができるのか、今後に注目したい。
コメント
SH吉岡航太郎(スポ1=国学院栃木)
――この試合全体を振り返ってみていかがでしたか
個人の課題が浮き彫りになりました。スタミナが不足していると感じましたし、パスの精度も低かったです。
――新人練習の疲れもありましたか
新人練習も最後は調整だったので、それは言い訳にしかならないです。これから体力をつけていかなといけないです。
――新人練習はどのようなことをしましたか
最初は基本練習からして、徐々にチームの攻撃のかたちを練習しました。
――同期の印象はいかがですか
高校時代からセレクションで一緒だった人もいました。最初はコミュニケーションを取れなかったりしましたが、厳しい練習を乗り越えてチームワークが高まったと思います。いまはみんな仲いいです。
――早大の雰囲気はいかがでしたか
現役選手だけでなくて、OBやファンの方と一体になっていてすごいと思いました。
SO杉本頼亮(スポ1=京都・桂)
――新歓試合はいかがでしたか
フィットネスが全然足りませんでした。でもそこは改良できるところだと思うので、伸ばしていけたらと思います。
――新人練習から間もないことも関係しましたか
それもありましたけど、技術も体力全然足らなかったので、練習不足だと思います。
――新人練習で学んだ早大の戦術はいかがでしたか
この試合を通して分かったのですが、まだまだできていないかと。それを痛感しました。