早稲田大学ラグビー蹴球部WASEDA UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB OFFICIAL WEBSITE

Beat Up

2024
  • SpoLive

【新入生紹介/第44回】前田眞人(商1=兵庫・報徳学園) by早稲田スポーツ新聞会

――ラグビーとの出会いを教えてください
僕は小学校1年生の初め頃から、ずっとラグビーをやっていました。もともと小学校に入る前から体が大きかったので、両親から体を使ったスポーツを勧められていて、その中で相撲か柔道かラグビーで迷っていました。一応全て見学には行き、一番自分の中で楽しいと思ったのがラグビーだったので、ラグビーを始めましたね。

――始めたばかりの頃はラグビーをどのようなものと考えていましたか
小学校で始めたばかりの頃は、大体どこのラグビースクールもきついことはやらずに、楽しいことばかりやってくれます。いろいろなコーチが面白い練習で楽しく練習をしてくれたので、楽しかったです。しかし、小学校5、6年生になると全国大会なども視野に入ってきて練習もきつくはなりましたね。

――いつまでプレーヤーとしてラグビーをしていたのですか
大学に入るまでラグビーをしていて、今はスタッフというかたちでラグビーに関わっています。高校は学校のクラブには所属しておらず、外部のクラブチームに所属しながらラグビーを続けていました。

――報徳学園の部活ではなく外部のクラブチームでラグビーをすることを選んだのはなぜでしょうか
報徳学園のラグビー部がかなり強いので、いろいろな人になぜ学校の部活でラグビーをやらなかったのかということを良く聞かれます。自分自身は勉強などのことも含めて考えて、そのことについて中学から高校までの時期にとても悩んでいました。周りでそのまま高校の部活に入る子もいれば、先輩の中には僕のように外部のクラブチームでラグビーを続けながら報徳学園に通っている人もいました。そのような状況下で考えた結果、高校の部活ではなく外部のクラブチームでラグビーを続けることにしました。

――大学ではプレーヤーとしてラグビーを続けないと決めていたのでしょうか
高校時代に体の調子が良くない時期がありました。また、高校時代も通っていたのはクラブチームだったので、10月ごろから始まる花園予選もありません。どうしても4月頃の春大会で引退になってしまいます。高校2年生の春大会でけがをしてしまって、そこで病院に行き全身のM R Iを撮ったら、肩だけでなく首の状態もあまり良くはありませんでした。お医者さんからは「大学でラグビーを続けることをおすすめはしません」と言われてしまいました。しかし、早稲田に進学してラグビーに関わりたいという思いはあったので、高校をプレーヤーとしての一区切りとすることにしました。

――早大を選んだ理由はあるのでしょうか
もともと絶対に早稲田に行きたいという強い思いがあったわけではないのですが、学校の中で早稲田への推薦枠が一つ復活しました。今まで自分が続けてきた勉強もしっかり評価してもらった上で、その1枠をもらえるのであればうれしいことだと思いました。ラグビーをやってきて、幼少期から強い早稲田を見ていて、憧れもあったので、進学を決めましたね。

――スタッフをやろうと決めたのはいつ頃でしょうか
合格が決まったのが12月くらいで、初めは中学の頃の顧問の先生とスタッフをやるかやらないかという話をずっとしていました。早稲田のラグビーサークルにも強いチームはあるという話もしていたのですが、先生も大学ラグビー部出身の先生だったので、「大学の部活でラグビーに関わった方が良い経験になる」という話もしていました。また、クラブチームのコーチからも大学ラグビー部の話は聞いていました。しかし、「やるからにはそれ相応の覚悟は必要だ」という話もされていたので、自分の中ではそこで「やりきります」と言って、入部することを決めました。

――スタッフとして現在はどのようなお仕事をされていますか
S&Cはストリングス&コンディショニングの略なのですが、選手の筋力トレーニングや体重管理、体調管理をしています。筋力トレーニングに関しては専門のコーチの方がいらっしゃるので、その準備をしたり、練習中にもG P Sを使ってどれくらい走っているのかというデータを管理したりしています。今は4年生が中心なので、僕はそれを見ながらやっていますね。

――ラグビーをやっていた経験が生きるところはありますか
実際に高校時代に学校の部活に入らなかった時に、同期のみんなが花園に出場しているのを見て、「学校の部活でラグビーをやっておけば良かったのかな」と思うことも、少しはありました。しかし、クラブチームでしかできないこと、学校のラグビー部ではできなかったことを経験できたので、そこに後悔はありません。大学に入って練習している選手を見ていた時に、練習メニューなどを見てきついことはわかるのですが、レベルが違うのでそのことについてもどかしく感じることはありません。それでも、僕は覚悟を持って入部しているので、それに寄り添うかたちで選手たちをフォローしていかなければいけないと思っています。

――ラグビーの魅力は何だと思われますか
ラグビー自体がチームスポーツなので、一人誰かが抜けてしまったら違うチームになってしまうということはずっと思っていました。僕自身がプレーヤーだった時のプレースタイルも、ガツガツ点を取りに行くタイプではありませんでした。周りをうまくサポートする選手もいたり、走ってトライを取るような選手もいたり、いろいろな人が集まって、そこでけんかが起きるかもしれませんが、話し合ってチームで一つになれることがラグビーの良いところだなと思います。

――尊敬している人はどなたですか
小学校の先生です。その恩師から教わったことがたくさんあります。今でも、大学進学の話をして連絡は取っています。僕自身も将来教員になることを考えているので、そのような面で憧れています。

――この1年の目標を教えてください
他のマネージャーやトレーナーなどの部署はそれぞれの学年に一人以上いるのですが、僕の部署は4年生と1年生しかおらず、来年になると2年生なのに部署の中では学生のトップになっています。まずは1年かけてしっかりと4年生の先輩がやっている仕事を見て学びたいです。早く仕事を引き継いで完璧になれるようにしたいと思っています。

――チームにとってどのような存在になりたいですか
スタッフはあまり見られないイメージなのですが、その中でも「いなかったらアカンな」と思われる存在になれると良いと思っています。必要とされるべきものになりたいので、1年のうちから少しでもチームに貢献できる存在になりたいと思っています。