早稲田大学ラグビー蹴球部WASEDA UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB OFFICIAL WEBSITE

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2024
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【部員紹介/第51回】平山貴喜(3年・PR・函館ラ・ サール)

早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで理解を深める連載企画、第51回は平山貴喜(3年・PR・函館ラ・サール)。


取材:小泉怜史 構成:早稲田大学ラグビー蹴球部広報 写真:鳥越裕貴

プラスに変えてくれるもの。

小学校4年生からラグビーを始め、中学時代に選抜に選ばれてから、ラグビーを大学でもやりたいと意識が変わり早稲田に憧れを抱くようになった。そこには尊敬するひとつ上の先輩の影響もあった。早稲田に入ると人間力を磨けるという話を聞き、文武両道を目指していた自分に合っていると感じた。
 
現役で合格するのはきついと思っていた。だけど、何がなんでも早稲田に入りたかった。浪人生の時には、朝8時から夜の9時まで予備校にいて1年間で2日間しか休まなかった。だから、人生で最もうれしかった瞬間は浪人して早稲田に合格した時だ。ひとつの夢がかなったという思いがあった。
今年、個人としては早稲田のプロップに見合う男になるという目標を成し遂げたい。大学からPRをやっているが、3年生になったからにはもう言い訳はできない。去年まではコーチ陣とうまくコミュニケーションをとることができず、伸び悩んでいた。今年は自分のやりたいことを出せる環境があるから、勝負したい。早稲田のプロップは小さくても堅実でその中にも技術がある愚直な選手が務めるものだと思っている。スクラムやタックルを伸ばしたい。
 
チームのためには下剋上を狙う。やっとスタートラインに立てたから、もっと実力をつけて上の選手にプレッシャーを与えていきたい。スクラムでのし上がっていく。
 
早稲田ラグビーとは、マイナスをプラスにしてくれるもの。小2のころにペルテス病という難病にかかってしまう。そこから2年間は車いすで生活していた。その影響でほとんど学校に行くことができなかった。自分は人とは違うと思うようになり、かなり苦しかったし痛かった。そんな中、当時リハビリを担当してくれた先生がラグビーをしていたのがきっかけでラグビーを始めた。
小4からスクールには通っていたが、練習に参加はできなかった。小6までラグビーをプレーすることができなくて、悔しかった。中学生になってやっとラグビーができるようになり、中2の中学校選抜の合同合宿が行われた時に、MVPを取ることができた。その時に今までマイナスだった生活がプラスに変わっていった。そして、そのころからの目標であった早稲田ラグビーは、自分をマイナスからプラスに変えてくれるものだと感じている。