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2024
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【部員紹介/第54回】小柳圭輝(4年・FL・國學院久我山)

早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで理解を深める連載企画、第54回は小柳圭輝(4年・FL・國學院久我山)。


取材:堀尾健太 構成:早稲田大学ラグビー蹴球部広報 写真;鳥越裕貴

人生最大の挑戦。

小学生の頃から強い早稲田を見ていた。その中で小さい選手も活躍しているのを見て、サイズが小さくても実力次第ではレギュラーを取れる環境ということにも魅力を感じ、憧れるようになった。

そうして入った早稲田のラグビー部では、多くの経験をしてきた。

大学2年時は春からBに定着、夏はAにも食い込んでいた。この調子で活躍して秋にはアカクロをと思っていた矢先、1発目の試合であるジュニア選手権の帝京戦で眼窩底骨折をしてしまう。2ヵ月のリハビリを経て復帰するもシーズンは終盤。Bのリザーブにまでは戻るもAには絡めずシーズンは終了。悔しい思いをした。その年、早稲田は大学選手権で優勝。自分が食い込めたかもしれないAチームだっただけに、余計に悔しい思いだった。

大学3年時の青学戦でアカクロを着た瞬間は人生も最もうれしかった記憶だ。対抗戦・公式戦で、目標としていたアカクロのジャージを初めて着た試合であり、親にも見てもらうことができた。だが、日体大戦ラスト5分の出場の機会をもらい、周囲からもタックルを期待されていた中でタックルを外してしまった。その後の帝京戦ではタックルが強い坪郷さんがスタメンとして活躍していた。あの日体大戦のタックルを決められていれば、日頃からもっとタックル練をしておけば、と後悔した。タックルへのこだわりがより一層増すこととなった。

今年は「7番を着て優勝する」「タックルとジャッカルで誰にも負けない」ことが目標だ。本人の中で「7番」はタックルが強い人、仕事人のイメージがある。また、観戦席ではなく、試合に出たメンバーでこその優勝した時の喜びがある。7番を着て優勝したいという思いが強い。

チームのためにはリーダーシップを発揮し、どんな立場になってもチームのために動くような人間でありたい。必ずしもAチームに入れるとは限らない。Bチームだろうがジュニアだろうが、4年生としてチームを引っ張りたい。2年からシニアにいる人間として引っ張らないといけない立場と自覚しているが、3年生の去年は思うようにできなかった。今年は、誰よりも激しく熱くプレーして、背中で引っ張れる存在になり、日頃からコミュニケーションを積極的に取って話しやすい存在にもなりたいと思っている。

中学、高校では自分がレギュラーになれない感じはなかった。対して早稲田は自分がレギュラーを取れるかどうかはわからない。その中でレギュラーを取りにいくことは「人生最大の挑戦」だ。この挑戦に勝って、荒ぶるを歌いたいと思っている。