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2024
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【部員紹介/第95回】河村彩希(3年・トレーナー・小山台)

早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで理解を深める連載企画、第95回は河村彩希(3年・トレーナー・小山台)。
 

取材:木下美花子 構成・写真:早稲田大学ラグビー蹴球部広報
 
 
迷いや不安のない最高のサポートを。
 
ラグビー部の存在は入学前から意識していた。ずっとトレーナーとして入りたかった。
 
高校時代、バスケで選手として活動していたが、疲労からくる腰の怪我で数ヵ月のドクターストップがかかった。悔しいが怪我なら仕方ない。そう思いながら治療用のコルセットを受け取りに行ったものの、そこでは医者の言うことと真逆、この状態ならプレーへの早期復帰が可能ではないかと言われた。迷った末にドクターストップを無視。結果、さらに怪我を悪化させた。
 
選手に迷いのない治療とリハビリを。それは常にトレーナーとして活動していくなかで軸にある。選手は怪我をした時、フィジカルだけでなくメンタルも弱っていることが多い。なぜこのタイミングで、いつ復帰できるのか、パフォーマンスを戻すことはできるのか。そんな不安を抱えた選手に、リハビリを担当している自分は業務を通して寄り添うしかない。
 
豊富な知識を身に着け、それをもとにリハビリのメニューを組み、絶対に再受傷することのないよう患部を強化しパフォーマンスを戻していく。選手が理解できるよう丁寧にリハビリの段階を説明していくのも、焦ってオーバーワークしすぎないようにするための心がけだ。自分が高校時代に経験したリハビリへの迷いと不安を、他人には絶対に経験させたくない。その強い想いを胸に、毎日トレーナーとしての活動に取り組んでいる。
 
大学に入ってからすべてが順風満帆なわけではなかった。大学1年の春に体調を崩し、一度部を辞めたこともある。一日中起き上がることができず、性に合わず何事にも諦めがちになってしまう自分に腹が立った。しかしゆっくりと回復していくなかで、どうしても諦めきれないラグビー部への思いがあることに気づき、2年になって再入部を決意した。同期が皆また受け入れてくれたことが、何よりもうれしかった。
 
早稲田大学ラグビー蹴球部には勝つためにどこまでもストイックな人たちがいる。その人たちを見ていると、どれだけ気合を入れ直してもまだまだだと思わされる。今日もそんな選手たちに最高のサポートを提供するために、トレーナー業務に勤しんでいる。