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2024

トレーニングマッチ/流通経済大学B戦観戦記

時折小雨の降るなか、関東大学春季大会に続いて行われたトレーニングマッチ。早大Bは、流通経大Bを相手に序盤から猛攻を仕掛ける。前半に4つ、後半に6つと80分間コンスタントにトライを重ねると、守備でもディフェンスラインを割らせない堅い守りを見せ、相手を1トライにおさえる。規律がやや乱れる場面はあったものの、最終的には62-5で流通経大Bに圧勝した。

Aチームと同じく、「オプションを使いながら攻める」(FB京山秀勇ゲームキャプテン、人4=福岡・東筑)ことをテーマに、流通経大Bと対戦した早大B。前半5分、敵陣22メートル付近での相手ボールスクラムからの相手キックをSO吉岡麟太朗(スポ3=東京・本郷)がキャッチすると、ここを起点に左右に展開し相手に揺さぶりをかける。最後は左隅にNO8永井新之助(スポ3=東京・早実)が押し込み先制トライ。18分には、相手の反則により敵陣10メートルラインの中央付近でマイボールスクラムを獲得し、後ろから左側に走り込んできた京山が吉岡からパスを受け取り、インゴールを駆け抜けた。

その後追加点を挙げたものの、京山が「オプションを使おうとしてイージーなミスをした」と振り返るように、ノックオンなどの簡単なミスが見られた。しばらく我慢の時間帯が続いた早大B。前半終了間際に、ゴールライン付近右側のスクラムで相手の反則からクイックスタートし、ボールを左側に展開。最後は永井がトライし、22-0で試合を折り返した。

相手に絡まれながらも力強くゲインするSO吉岡

後半、早大Bのペースはさらに加速する。開始早々、マイボールキックオフから相手のキャッチしたボールを奪うと、CTB金子礼人(法2=福岡・西南学院)が中央に駆け込みトライ。幸先のよいスタートを切った早大Bだったが、6分、自陣から流通経大Bにゲインされる。ディフェンスの隙をつかれ右に展開されると、この日唯一となったトライを奪われてしまう。しかし、直後にロック若松泰佑(文構3=東京・早実)の力強い突破からフランカー鈴木風詩(社3=國學院栃木)が中央に押し込み、相手に流れを渡さない。

続けて早大Bは2トライを挙げ、点差をさらに引き離す。最後は、WTB鈴木寛大(スポ1=岡山・倉敷)が2人をかわす華麗なランを見せ、BK を中心に左右に素早く展開。すると、右の大外にいたWTB高栁壮史(創理2=東京・早大学院)がインゴールを駆け抜け、ノーサイド。相手を圧倒し、62-5の最終スコアで勝利を収めた。

相手を振り切るWTB高栁

ポジション問わず連動し、おのおのが果敢にアタックをして、相手に的を絞らせないことで圧勝した早大B。しかし、今試合では独走できそうな場面でのハンドリングエラーなどチャンスを逃すシーンも目立った。勝利の中で感じたこの課題を修正することは、強豪校に勝利するために、そしてそれぞれが赤黒を獲得するために必須だ。さらなる飛躍のための改善に期待がかかる。

記事:戸祭華子 写真:川上璃々(早稲田スポーツ新聞会)