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2024

トレーニングマッチ/帝京大学A戦観戦記

強い日差しが照りつけるサニアパーク菅平メイングラウンドにて、早大は帝京大との試合に臨んだ。関東大学春季交流大会での敗戦から約1カ月半ぶりの再戦となった本試合、早大のリベンジに注目が集まった。前半は、早大が帝京大をポゼッションで上回り、敵陣でプレーする時間が続く。しかし、トライを取り切ることができず7-17で折り返した。後半も勢いにのった帝京大の攻撃を止めきることはできず、7-62で春から2連敗となった。

リベンジに燃える早大は、気合十分で序盤からプレッシャーをかけていく。帝京大のインパクトあるキャリーに対しても、FWを筆頭にタックルで仕留め、攻撃を抑える。前半1分、キックオフからの帝京大のアタックに対してHO安恒直人(スポ3=福岡) の低く鋭いタックルが刺さる。しかし、その直後に重なるペナルティーで約60メートルの前進を許し、自陣左ゴール前でモールを起点にトライを奪われてしまう。6分以降は、早大が敵陣へ果敢に攻め入り、エリアで優勢を保つものの、「あれだけのチャンスで一本も取れなかった」と安恒が語るように、帝京大のディフェンスを前にトライを取り切れない。

両者無得点の時間が続いたのち、34分、36分と連続で相手に得点を重ねられる。そして39分、ようやく早大待望のトライが生まれる。CTB岡﨑颯馬(スポ4=長崎北陽台)のラインブレイクを起点に安恒からボールを受け取ったLO池本大喜(文構4=東京・早実)が身体をうまく反転させ、インゴールまで走り切った。点差を縮めて、7-17で前半を折り返した。

粘り強くタックルに入るHO安恒

追う展開となった後半。BK、FW一体となってアタックでゲインする場面がみられたが、インゴールまで届くことができない。セットプレーでのペナルティーも目立ち、帝京大に連続失点。U20日本代表合宿から戻り、本試合が今季初の帝京大戦となったSO野中健吾(スポ2=東海大大阪仰星)の的確なパスやCTB岡﨑のラインブレイクも見られ、奮闘した早大。しかし、帝京大の猛攻を防ぐことはできず7-62で大敗を喫した。

安定のパスワークを見せたSO野中

今回の試合ではポゼッションで優勢となり、何度もラインブレイクしていたがトライに結びつけることができなかった。スクラムでのペナルティーやラインアウトでのオーバーが帝京大の勢いを加速させてしまった。今後の練習で、トライを取り切る力やセットプレーの精度を向上させることが、「荒ぶる」には必要不可欠であろう。次戦、同志社大学戦までに成長することができるか注目したい。

記事:長野恵治 写真:川上璃々・西川龍佑(早稲田スポーツ新聞会)