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2024

ジュニア選手権/明治大学戦展望記

早大の関東大学対抗戦(対抗戦)開幕から1週間、関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)が幕を開ける。帝京大、明大、東海大、慶大とともにカテゴリー1に所属する早大。出場する選手たちは「赤黒」を目指して奮闘するとともに、その先の「荒ぶる」奪還に向けてチームに勢いをつける結果を残せるか、見逃せない大会だ。

注目は、春のオープン戦において早大Bが唯一敗戦を喫した帝京大Bとの対戦だ。夏合宿での再戦でも21-83と大差をつけられ敗戦している。どちらの試合も前半は一貫して拮抗した展開を見せていたものの、後半に入りハンドリングミスなどで得点のチャンスを逃し、相手に主導権を握られ、立て続けに失点してしまうシーンが目立った。試合の流れをつかむための得点力と、同じミスを繰り返さないための修正力が課題として挙げられる。これらを克服し、万全の状態で開幕を迎えたいところだ。

体を張ったプレーでチームを牽引するCTB岡本大輝(スポ4=東京・本郷)

そんな早大Bは昨季同様、初戦で明大Bと対戦する。今季に入り明大Bと対戦するのは今回の試合が初めてとなる。1年前の対戦では後半に連続得点で逆転し、そのまま粘り強い戦いぶりを見せ見事勝利を挙げた。この逆転劇を見せた選手たちが、今回の試合でもメンバーに多く名を連ねている。FL田中勇成(教2=東京・早実)は去年のジュニア選手権での活躍を経て、今シーズンは関東大学春季大会(春季大会)で赤黒デビューを果たしている。持ち前の鋭いタックルと、高いワークレートでチームに勢いをつける活躍ができるだろうか。また、大学競技生活最後の対抗戦を迎える4年生たちが赤黒を目指し、奮闘する姿にも目が離せない。選手全員が夏までのトレーニングの成果を遺憾なく発揮し、大会初戦を勝利で飾れるか注目だ。

ラインブレイクを試みるFL田中

早大は春季大会において明大に悔しい敗戦を喫している。対抗戦でのリベンジに向けて明大Bとの試合を制し、いい流れを作ることができるか。また4年生にとっては、ラストシーズンの開幕となる。最後に「赤黒」を着てグラウンドに立つという強い想いを、白熱のプレーでアピールしていきたい。「荒ぶる」に向けてチーム一丸となって戦うシーズンがいよいよ始まる。

記事:西川龍佑 写真:権藤彩乃(早稲田スポーツ新聞会)